グリーンピースが食品健康影響評価(案)に要請
- 2011年 8月 27日
- 交流の広場
- 松元保昭
みなさまへ 松元
グリーンピースジャパンが食品安全委員会に、食品暫定基準見直しのパブリックコメントを出しましたので、転送いたします。
杉原浩司さんによると(下記貼り付け)、コメントの締め切りは「8月27日(土) 17:00必着」のようなので間に合いませんが、取り急ぎ情報のみ。
=====以下転送======
食品暫定基準、見直しへ 食品安全委員会に、パブリックコメントをだしました
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/36505/
投稿日 – 2011-08-26 11:47
こんにちは。核・エネルギー担当の鈴木かずえです。
7月26日、食品安全委員会が「放射性物質の食品健康影響評価(案)」を発表しました。
3月11日に起きた原発事故後につくられた食品の「暫定規制値」を見直して、新たな規制値をつくるための「評価」です。
ところが、この「評価(案)」には、
- 浴びた放射線が100ミリシーベルトより少ない場合の健康影響について認めていない
- 生涯の追加線量を「100ミリシーベルト」としているが、生涯が何年か書かれていない
そのため 法律で定められている公衆被ばく限度年1ミリが守られない可能性がでる
- 放射線の影響を受けやすい子どもについて評価せず、妊婦については言及すらない
という問題があります。
現在、食品安全委員会事務局では、この「評価(案)」に対するパブリックコメントを募集しています。
現在の暫定規制値は、チェルノブイリ周辺国などに比べると非常に高く、とくに赤ちゃんや妊婦さんの健康が心配です。
締切(8月27日午後5時)真近ですが、少しでも厳しい規制値となるよう、みなさんも意見を送ってください。
こちらから https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0316.html
—グリーンピースから送った意見—
「食品中に含まれる放射性物質の食品健康影響評価(案)」への意見
― 放射線には、「これ以下なら安全」という「閾値」はありません。
評価書案では、「累積線量100mSv未満の健康影響について言及することは現在得られている知見からは困難」としています。
しかし、放射線については、「これ以下なら安全」という「閾値」はありません。これは、日本政府の立場でもあります。100mSv未満の被ばく量であっても、原発労働者の方々に放射線由来の疾病例があり、労災の認定もされていること、チェルノブイリ原発事故では、100mSv未満の被ばく量の子どもたちに白血病その他の病気のリスクが増加しているという報告があること(参考資料*)、広島・長崎の被爆者についても、裁判で、100ミリ以下の被ばくによる原爆症が認定されていることからも、「現在得られている知見からは困難」とするのは不適切です。
― 公衆の被ばく限度法定年1ミリを遵守すべきです。
評価書案では、「生涯における追加の累積の実効線量がおおよそ100mSv」を目安としています。しかし、生涯とは何年かは書いていません。生涯の年数や、その生涯における線量の振り分けは、基準を設定する厚生労働省が決めることとしています。振り分けに必要なリスク評価こそ、食品安全委員会が行ってください。また、チェルノブイリ周辺国の食品基準では、年単位での被ばくが、外部・内部被ばく併せて1ミリシーベルトを超えないように設定されています。日本でも公衆の被ばく限度は1ミリと法律で定められています。食品基準も、年1ミリを遵守できるよう設定されるべきです。
― より放射線の影響を受けやすい子ども・妊婦に対する正当な評価をしてください
評価書案では、「小児に関しては、より放射線の影響を受けやすい可能性(甲状腺ガンや白血病)がある」としながら、評価はしませんでした。子ども・胎児は細胞分裂が大人に比べ盛んなため、放射線に対する感受性が高くなります。飲料水に関しては、日本の暫定基準でも、乳児は大人の三分の一という値が採用されていました。チェルノブイリ周辺国でも、幼児食品については、別基準となっています。評価書では、「小児に関しては、より放射線の影響を受けやすい」と明記し、評価すべきです。さらに、妊婦に関しても評価すべきです。
*参考資料 The Chernobyl Catastrophe Consequences on Human Health
http://www.greenpeace.org/raw/content/international/press/reports/chernobylhealthreport.pdf
以上
======以下、杉原さんの投稿を転送======
東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。以下
の意見募集(パブリックコメント)ですが、本日27日(土)午後5時(まも
なく!)が締め切りです。[転送歓迎/重複失礼]
驚くべきことに、26日に出された文科省通知には、「校庭などの線量を
毎時1マイクロシーベルト(注:高すぎる!)とした場合、【給食などの内
部被ばくを含めても】年間0.534ミリシーベルトとの推計」(8/26、毎日)
が示されているそうです。
「給食などの内部被ばくを含めても」というこのくだりを、私は最初にラ
ジオニュースで聞いて、戦慄を覚えました。給食からの内部被ばくは当
然ゼロにすべきにも関わらず、内部被ばくを前提としているのは絶対
に許されないと思います。
「食品による内部被曝は容認できない。特に乳児や幼児の被曝はゼロ
でなければいけない」との声だけでも構わないと思います。まだ300通く
らいしか届いていないそうです。一通でも多くの声を大至急届けましょう!
【参考】「世界も驚く日本の基準値2000ベクレル」
http://t.co/BNI05Pp
………………………………………………………………………………
(広島の西塔文子さんからのメールです)
◆内閣府の食品安全委員会が意見募集を行っています。
「放射性物質の食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての
ご意見・情報の募集」 (~8月27日)
これが、「今後の食品汚染規制のベース」になってしまうという、重要な問題です。
食品安全委員会HP
↓
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka.html
本文を全部読むのは大変ですが、「概要」「Q&A」を読むと大体の内容が
わかるかと思います。
食品中に含まれる放射能の量(単位:ベクレル=Bq)とそれを摂取したとき
の全身の健康への影響(被曝線量 単位:シーベルト=Sv)との関係を表す
係数(実効線量係数)に、大きな嘘とごまかしがあるように思います。
(→「Q&A」の問18)
「Q&A」の問1にある、厚生労働省が3月17日に設定した「食品の暫定規
制値」のとんでもない値は必見です。この値をそのまま認めるような評価を
「安全委員会」が出してしまったら大変です。
チェルノブイリ原発事故の後、日本は1kgあたり370ベクレルを超える食
品を積み戻していました。それでも高すぎる値だとして、市民による食品の
放射能測定の運動がもりあがりました。
天然にある放射性カリウムと人工の放射性セシウムとでは、体の中での振
る舞いが違う(カリウムは排出されやすいが、セシウムは排出されにくい)と
言います。
食品による内部被曝は容認できない、特に乳児や幼児の被曝は「0」でなけ
ればいけない、ということだけでもいいと思うのです。たくさん意見を寄せま
しょう。この問題に詳しい方は、ぜひ鋭い批判を!
意見提出の方法は
↓
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095110460&Mode=0
を開いて、「関連情報」の欄の「意見公募要領」の「内容情報」をクリックする
と出てきます。
(1)表題を「放射性物質の食品健康影響評価に関する審議結果(案)につ
いてのご意見・情報の募集について」とする。
(2)氏名、(3)職業、(3)住所、(4)電話番号、(5)意見/情報 を書く。
あて先:内閣府食品安全委員会事務局評価課内「放射性物質の食品健康
影響評価」意見募集担当
メール:https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0316.html
から送信可能
(添付はテキスト形式のファイルに限る)
FAX:03-3584-7391
郵送:〒107-6122 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル22階
(封筒表面に表題を朱書する)
★8月27日(土) 17:00必着
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