SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】553 即時停戦即時停戦即時停戦即時停戦即
- 2023年 11月 4日
- 時代をみる
- アメリカイスラエルガザパレスチナ国連平田伊都子西サハラ
2023年10月23日の国連安保理ガザ戦争協議で、国連事務総長は<停戦>を訴えました。
が、アメリカの拒否権で、停戦動議は流れました。 10月27日の国連総会では<即時停戦>が賛成121の多数で可決されました。 アメリカ、イスラエルを含む14か国が反対しました。 イスラエルとアメリカは民主的に投票で決めた国連総会決議を無視、自分たちのために独断で戦争続行を宣言し、ガザの学校や病院や密集する難民キャンプなど、市民を狙って猛爆撃を続けています。
ゼノサイドです! 民族浄化です!! 2度と忌まわしい戦争を起こさないようにと<平和>の言葉と共に、第二次大戦後に作られたのが、国際連合だったんでは?
イスラエルの砲弾の中、傷ついた子供を抱えて逃げまどう父親、、ガザは生き地獄だ!
① 日和らないで、アントニオ・グテーレス国連事務蘇張:
「なにもない状況で急に起こったわけではない。パレスチナの人々は56年間、息の詰まる占領下に置かれてきた」と、2023年10月23日の国連安保理で<パレスチナに寄り添う名言>を披露して、<世界の弱い者に寄り添った素振り>を見せたグテーレス国連事務総長が、翌24日にイスラエルから<事務総長退陣と謝罪>を突き付けられ、ヤッパリ、ヨタヨタ、、以降、国連事務総長は口を開くたびに、ハマスのテロ活動と人質作戦を、批難するようになってきた。
そして、グテーレスは仏陀の生誕地と但し書きを付けて、ルンビニから<平和のメッセージ(?)>を、イスラエルにバンカーバスターで市民を一日100人単位で虐殺され続けているガザに向けて発信した。未曾有な大虐殺のさなかに、民族浄化の最中に、むかつくお芝居だが、<平和のメッセージ>の一部を引用する。
「人類は自然と戦争状態にあり、自分自身と戦争状態にある、、時代を超えて、仏陀の慈悲、非暴力、相互依存のメッセージは、私たち全員に呼びかけ、私たち全員を鼓舞し、私たちの共通の人間性とすべてのもののつながりを思い出させる、、」
グテーレスさん、仏様の御名前を口にする前に、「南無妙法蓮華経」を唱えましたか?
一方、国連定例記者会見では、国連事務総長報道官がUNRWA (アンルワ・国連パレスチナ難民救済事業機関)の駐ガザ職員による壮絶な情報を、色付けして流す。そして、職場放棄せずガザ住民を助ける13,000人の駐ガザUNRWA職員の勇気を自慢した。が、番記者の追及で、大部分の国連職員はガザ住民だと白状し、さらに、イスラエル軍は燃料一切のガザ搬入を禁じている事やイスラエル軍がガザ住民230万人全員を隣接するエジプトに追い出す計画なども、記者たちの追及で明らかになってきた。番記者がいなかったら、
国連は国家総動員法下にあった大日本帝国のように、報道も統制する<戦争のための国連>になり下がってしまう。
なによりも国連事務総長は、国連憲章と国連決議の守護者でいて欲しい。なんとしても即時停戦をやるべきだ。
② どうしてここまでユダヤ人はパレスチナ人に対して残忍になれるのか?:
ガザの通信網を遮断しても、ユダヤ人の無差別猛爆で血まみれで死んでいる子供や市民の姿は。様々な手段でイスラエルに流れているはずだ。イスラエルのユダヤ人も目にしているはずだ。ユダヤ人には罪の意識がないのか?何が彼らをそうさせるのか?、、
<Birth of a State>というドイツ製のドキュメンタリー映画が、パレスチナの地にイスラエルという国を建設した<シオニズム>運動の推移をイスラエルよりで描いている。私たち日本の庶民を操るアメリカ要人たち、ブリンケン・アメリカ国務省長官、エマヌエル・アメリカ駐日大使などなど、気が付いたらみんなユダヤ人だ。この映画、必見!
(107) Israel – Birth of a state | DW Documentary – YouTube Israel-Birth of a State、
このドイツ製イスラエル・ドキュメンタリーは、「1905年の第7回シオニズム大会で、ウガンダ案やアルゼンチン案を下し、ユダヤ人の建国をパレスチナに決定した。1907年~1908年の記録では、ウクライナからいくつかの学生グループがパレスチナに入り、ここは我々の地だと叫んだ。そして、パレスチナ中部のリション・レジオン という場所で土地を手に入れて、開拓を始めた。彼らは、1909年にキブツ(集団農場)を誕生させた」と、語っている。<人のいない地を、地のない人に>とい う売り文句で、彼らは不動産商売を始めた。しかし、その地にパレスチナ人が住んでいたのだ、ユダヤ人の神話によると、、国連定例記者会見では、「ロシアのダゲスタンに到着したイスラエル機を暴徒が襲った事件は、反シオニズム的で人種差別だ」と、10月29日にウクライナ人記者がイスラエル寄りの発言をした。ゼレンスキー閣下はユダヤ人で。イスラエルから大量の砲弾支援を受けている。
アメリカでは、全米ユダヤ人委員会などのユダヤ人組織が豊富な資金をバックに強力なロビー活動を行い、共和党にも民主党にも睨みを効かせている。トランプ前大統領が100%イスラエル支持を叫ぶと、子分でもあるマイク・ジョンソン新アメリカ下院議長は、11月2日にウクライナ抜きの143憶$イスラエル追加支援法案を可決させた。ジョー・バイデン大統領はイスラエルとウクライナ抱き合わせ1060億ドル支援案が無視されたことに腹を立て、上院にイスラエル追加支援法案を拒否させ、自らも「大統領署名なんかしてやらない」と、ごねた。
バイデンがイスラエル支援にウクライナ支援を便乗させようとするのは、2024年大統領選挙のトランプ候補に対抗したユダヤ資金集めが狙いだが、ウクライナ汚職疑惑が問われているバイデン一家のためでもある。
③ ユダヤ人に指導されるモロッコ人:
10月30日午後の国連安全保障理事会は、ガザの悲惨な人道状況について、UNRWA(アンルワ・国連パレスチナ難民救済事業機関)のフィリップ・ラザリーニ事務局長とOCHA(国連人道問題調整事務所)のリサ・ドーテン課長から報告を受けた。
「ガザで殺害された何千人もの子どもたちはホワイトハウスが言う「巻き添え被害」ではあり得ない、」とUNRWAラザリーニ事務局長は停戦を拒否し民間人被害を軽視するケービンアメリカホワイトハウス安全保障報道官の発言に強く反発した。国連安保理会議場の前に、番記者たちがつめかけ、UNRWAとOCHAの戦場被害最新情報を入手した記者たちは、夫々のブースへ駆け込んだ。
イスラエルは、ガザのジャバリア難民キャンプを10月30日と11月1日と連日空爆した。OHCHRは1日、公式X(旧ツイッター)を通じ「イスラエル軍のジャバリア難民キャンプ空爆にともなう多くの死傷者と破壊のレベルを考慮すると、戦争犯罪に該当する深刻に不均衡な攻撃である点を懸念している」と、声明を出した。
ガザ報告の合間を縫って、国連安保理では、この日で期限切れになるMINURSO(ミヌルソ・国連西サハラ人民投票監視団)をまた1年延長するかどうかが採決された。そして、賛成13、棄権2で、アメリカ草案のMINURSO任期一年延長2730が可決された。可決後のステークアウト記者会見に番記者は集まらなかった。売り込みの当てが外れたモロッコ国連大使オマルは、イスラエルに指導された<西サハラはテロリスト>の宣伝文句をマイクに向かって繰り返した。師匠のイスラエルが<ハマスはテロリスト>のレッテルで民族浄化をするのに習って、西サハラ民族浄化を企んでいる。
「モロッコは、国連安全保障理事会がモロッコのサハラ砂漠に関する決議2703を採択したことを歓迎。。これはムハンマド6世国王陛下のリーダーシップのおかげ、、」と、モロッコ外務省はムハンマド6世モロッコ国王陛下を讃えて、発表した。
SADR(サハラウィ・アラブ民主共和国)は、「モロッコ占領軍がサハラ占領地域に武力で押しつけようとしている既成事実政策を断固として拒絶し、自由、独立、SADR(サハラウィ・アラブ民主共和国)の全領土に対する主権の拡大という民族的願望を達成するために、あらゆる合法的な手段で解放闘争を継続するというサハラ人民の確固たる強い決意を再確認する、、
決議2730の採択で緊急に求められるのは、不処罰に終止符を打ち、和平プロセスを妨害してきた当事者の責任を問うこと、そして国連西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)がその任務を完全に遂行できるようにするための具体的措置だ」と、声明を出した。
11月1日、ガザ・ジャバリヤ難民キャンプの大虐殺を受け、NSC(米国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官は「彼ら(イスラエル)に気を付けて慎重にと促してきた、、破壊レベルなど詳しい情報を集めている最中だ」と話し、米国務省のミラー報道官は「今回の空爆を非難はしないだろう」と、他人事です。 イスラエルは11月2日も3日目の空爆をやりました。
アメリカは143憶$のイスラエル軍事援助をそのまま、ガザ破壊復興援助に切り替えるべきです。 そして、イスラエルともども、アメリカも戦争犯罪人のお縄を頂戴してください!
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2023年11月4日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔eye5141:231104〕
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