【12.22(金)】 オンライン被ばく学習会 「福島医大・坂井 晃 論文批判―科学のルールの逸脱と、疫学・統計学における誤り
- 2023年 12月 14日
- 催し物案内
- 放射線被ばくを学習する会温品惇一黒川眞一
申込み:https://forms.gle/cDvLfXZmDgqqU6SX9
以下は黒川眞一さんからの呼びかけです。
12.22 オンライン被ばく学習会 「福島医大・坂井 晃 論文批判―科学のルールの逸脱と、疫学・統計学における誤り
黒川眞一
福島県立医科大学の坂井晃氏を筆頭著者とする論文が8月31日にScientific Reports 誌の ウェブページに掲載された。
論文の Title は、“No increase in translocated chromosomal aberrations, an indicator of ionizing radiation exposure, in childhood thyroid cancer in Fukushima Prefecture“である。これを日本語に訳すと「福島県の小児甲状腺がんにおいては被曝線量の尺度となる転座型染色体異常の増加はない」となる。
10月5日に論文が論文誌上に発表されたことをうけ、同日、福島医大がウェブページ上に論文の内容を解説した文書「最近の業績(坂井晃)」を掲載し、さらにほぼ同内容の資料を用いた医大の記者発表が行われた。そこでは、論文の日本語の題が、「福島県の小児甲状腺がん患者に原発事故による転座型染色体異常の増加はない」とされている。
医大の資料に基づき、福島民友と福島民報は、「甲状腺がん患者に『放射線被曝の影響はない』(民友)、「原発事故による被ばくの影響は考えられない」という見出しの記事中に主著者坂井晃氏の「原発事故による被ばくの健康影響は考えられない」
という発言を紹介(福島民報)している。
以上の経緯から、市民や報道機関に対する発表では、原論文にはない「原発事故による被ばくの影響は考えられない」、またはそれに類する言葉が加えられていることが分かる。
この学習会においては、この論文の内容を紹介しながら、論文が科学のルールをどのように破っているのか、疫学と統計学に関するどのような誤りがあるのかを示す。解説者は疫学と統計学を独学で学んだ者であるが、疫学と統計学の基本的な事項に関するところを丁寧に説明するよう心がける。
被ばく学習会 申込み:https://forms.gle/cDvLfXZmDgqqU6SX9
放射線被ばくを学習する会
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