SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】559 「リアルタイムの大虐殺」
- 2023年 12月 16日
- 時代をみる
- イスラエルガザジェノサイド国連平田伊都子西サハラ
本当の話です、イスラエルはガザ地下トンネル網に海水を流し始めました。 イスラエル自身が「ハマス戦闘員とイスラエル人質もガザ地下トンネルに潜んでいる」と主張しているから、もろとも溺死させるつもりのようです。
日本の地下鉄に大量の海水を流し込んだら、どうなります?
そのうえ、ガザには大雨が降り続いています。 薄布の簡易テントは雨漏りが酷く、寒さに震える難民批難民の人々は、感染症で続々と倒れていきます。
①リアルタイムのジェノサイド:
デニス・フランシス国連総会議長は、ガザ即時停戦を目指す第10回緊急特別会議の冒頭で、「(イスラエルの)戦闘員による民間人への猛攻撃、人道システムの崩壊、国際法と国際人道法の深刻な軽視は看過できない」と、述べた。「戦争にもルールがあり、核心的な原則や価値観から逸脱してはならない」死者のほぼ70%は女性と子供だという現状に、「世界はリアルタイムで人道支援システムの前例のない崩壊を見せつけられている。国連は民間人の苦しみを直ちに終わらせなければならない、今こそ、人道的停戦の時だ」と、強調した。さらにフランシス国連総会議長は「私たちには、命を救うための唯一の優先事項がある。今すぐこの暴力をやめろ!」と、叫んだ。
エジプトは、アルジェリア、バーレーン、コモロ、ジブチ、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モーリタニア、モロッコ、オマーン、カタール、サウジアラビア、ソマリア、スーダン、チュニジア、アラブ首長国連邦、イエメンなどと連名の草案を国連総会緊急特別議会に提出した。
国連総会の決議は、諸国を法的に拘束するものではないが、極めて重要な問題に関する国連加盟国の集団的決意を表すものであり、世界人権宣言を礎とする国際人権体制を支える60以上の人権文書など、主要な法的枠組みや基準にもつながってくる。
国連総会決議が採択された2023年12月12日に、FIDH(国際人権連盟)は「シオニスト組織がパレスチナ人に対して大量虐殺を行っている」と述べ、国際刑事裁判所にその犯罪の「責任があるイスラエル当局者の逮捕状を直ちに発行する」よう求めた。
②国連総会か国連安保理か?:
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、<国連憲章第99条>を発動し、それに基づいて12月8日に国連安保理でUAE(アラブ首長国連邦)草案の<ガザ即時停戦>が協議されたが、アメリカ一国の拒否権で葬られた。
12月11日、国連安全保障理事会の大使ら12人が、ガザへの唯一の支援物資搬入拠点、エジプトのラファ検問所を訪問した。最悪の人道状況を見て<即時停戦>を強く訴えた。訪問はUAE(アラブ首長国連邦)が企画し、志野光子日本国連次席大使が参加したが、アメリカとフランスは不参加だった。記者団からガザ停戦に反対する国へのメッセージを求められて、中国の張軍国連大使は、「もうたくさんだ」と答え、ロシアのネベンジャ国連大使はガザの状況を「壊滅的」と強調し、停戦に反対する人々は「現実を直視し、パレスチナ人に尊厳を与える」べきだと訴えた。
12月12日、デニス・フランシス国連総会議長による、第10回緊急特別議会では即時停戦を求める決議案の採決が行われ、日本を含む153か国が賛成、イギリスなど23か国が棄権、反対はアメリカやイスラエルなど10か国にとどまり、賛成多数で決議は採択された。すべての国連加盟国が参加できる総会での決議は、国際社会の総意を示す。庶民の感覚では、当然、総会決議の方が安保理決議より重いと思われるのだが、、
一体、国連総会と国連安保理はどっちが強いのか?
国連総会決議に法的拘束力はないが、安保理は加盟国に法的な義務を負わせる権限を有している。国際関係において一般に禁止されている武力の行使に関し、安保理はこれを許可することができる。国連安保理は、国際の平和と安全の維持に主たる責任を負う。国連総会は、全ての問題を討議し勧告を行える。
15か国の安保理の方が、193か国の総会より強いのだ!国連は民主的でない!!
2023年12月12日、「ガザ戦争の即時停戦」の投票結果を右のパネルに表示する国連総会
③堕ちたアメリカの信頼:
バイデン米大統領は12月12日、ワシントン市内の会合で、ガザ攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ政権について、国際社会で「支持を失い始めている」と発言した。同日、ホワイトハウスにウクライナ大統領ゼレンスキーを迎え、アメリカ国内で反対の多いウクライナ軍事支援金を約束した。
デイビッド・バンス米上院議員は、ゼレンスキーの訪米を「恥」とし、米納税者の610億ドルを要求しに来たのは「前代未聞の茶番劇だ」と酷評した。
マイク・リー上院議員は、「我々はゼレンスキーの指示通りには動かない」と、気色ばみ、マイク・ジョンソン下院議長は、「大統領は、勝つ当てのないウクライナ戦争に、数十億$を要求している」とウクライナ軍事支援金を拒否した。
日本びいきのセルゲイ・ナルイシキンSVR(、元KGB)長官は、「西側でゼレンスキー大統領のすげ替議論が活発化している。理由はロシアに勝てない事や支援国への無礼や縁故主義や汚職蔓延などだ」と、語った。ナルイシキン長官はプーチンと同じサンクトぺテルブルグ出身でKGB(元露対外情報庁)赤旗学校の同級生だとか、、ナルイシキン長官は、未開の湿地にサンクトペテルブルクを建設したピョートル・ミハイロヴィチ・ナルイシキン大帝の末裔になる。
バイデンは、ウクライナ戦争を失いつつある。バイデンが100%信頼するイスラエルも、ガザ戦争で国際的支持を失いつつある。
僭越ながら、アメリカが世界の信頼を回復できる可能性を、三つ提案します。
まずその一は、イスラエルの説得:
しかし、12月13日、ネタニヤフ・イスラエル首相は「最後まで、勝利するまで、ハマスを排除するまで継続する」と、コーヘン・イスラエル外相も、「国際社会の支持の有無にかかわらず戦闘を続ける」と、述べた。12月14日、「ちょっと手加減してくれない?」と、イスラエルまで出かけて相談を持ち掛けたホワイトハウス国家安全保障担当補佐官サリバンは、ガラント・イスラエル国防相から、「ハマスの壊滅には少なくとも数か月がかかる。我々を止められるものは何もない」と、軽くいなされた。イスラエルの説得は不発に終わった。
ならばその二、アメリカが国連安保理に即時停戦を提案:
アメリカが拒否権を使って否決した<即時停戦案>を、見えを捨てて自ら復活提案をしてみる。そして、イスラエルに国連制裁をかける。それでもイスラエルがガザ戦争を続けようとしたら、
アメリカがお好きな先制攻撃、その三、軍事制裁の行使:
ガザ沖にアメリカ自慢の原子力空母を勢ぞろいさせ、イスラエルの空をF16戦闘機の宙返りで埋め尽くし、<星条旗よ永遠なれ>を大音響で流し、ネタニヤフ・イスラエル政権を威嚇してください。それでもイスラエルが言うことを聞かないようだったら、実力行使に踏み切りましょう!!
アメリカにお勧めするイスラエル攻撃の爆弾は、<糞尿爆弾>です。 ネタニヤフ首相や戦争閣僚たちの邸宅や、戦争内閣が巣食うクネセト・イスラエル国会を空と陸から攻撃しましょう。 12月15日、イスラエル軍が「イスラエル人の人質の男性3人を誤って殺害した」と、発表しました。
ネタニヤフ・イスラエル政権は、イスラエル人質家族にとっても、「クソ!」です。
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「サラー西サハラ難民アスリート」の出版情報です。
著者:平田伊都子、写真構成:川名生十、画像提供:アマイダン・サラー、SPS、
定価:本体1,800円+税、
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、電話:03-3814-3861
同じ「社会評論社」が出版してくださった「ラストコロニー西サハラ(2015年)」、「アリ 西サハラの難民と被占領民(2020年2月)」にも、お目を通してください。
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Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名生十 2023年12月16日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔eye5169:231216〕
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