経産省前脱原発テント座り込み日誌5月23日版
- 2024年 5月 28日
- 時代をみる
- 木村 雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年5月23日は、座り込み4,639日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 経済安保法など政府の権限拡大の動きは進む 5月17日(金)
曜日の前半当番のSSさんが病になり、女性だけで荷物の移動をしました。天気はまあまあで参加者が多いことを願って、いつもより多く17個の椅子を運びました。座ってください。高齢化しているので何事も時間がかかり、体調も崩しがちです。無理をしないでと言いつつも無理をせざるを得ないこともあって難しい場面もありますが、80歳、90歳になっても、元気でシャープな人もいるなと思い気を取り直します。事務室が整理されていたので、私たちも机を拭ききれいにしました。SSさんもメールでのお便りを見ると、だんだん元気になっているようで安心しました。
セットをしているとだんだん暑くなって汗をかく季節になりました。
Tさんが寄って、しばらく話していきました。そのほかは立ち寄る人もいなく、工事の音だけが、やかましく響いていました。経済安保法が通り、コロナの経験で国の指示権を拡大すべきだと地方自治法まで変えようとされています。保坂区長が国より早く検査体制を整えましたと話していましたが、本当に国はワクチン被害も、うやむやにしているし、国が主導だというなら、ますます、ものを言えないことしかならないだろうし、厚かましいなと驚いてしまいます。しかし、自治体では若い女性議員も多く、発言も上手だし、イスラエル大使館の近くをバスから見ると数人でスタンディングしている人もいるし、心強い光景でした。
◎ 核も原発も核ゴミも放射能も要らない 5月17日(金)
「脱原発、経産省は嘘をつくな、原発安全も原発安いも電気足りないも原発クリーンも原発グリーンも原発準国産も嘘だ、原発は最大の環境破壊だ、原発をやめろ、エネ計で原発ゼロを書き込め、…」のコールで抗議行動を開始。KMから、15日(水)に若い人たちが経産省前に来て脱原発を訴え交流、ナクバの日、普天間の日、島根稼働差止敗訴と、16日(木)に国会再エネ百で東電イチエフで労働者火傷LCO逸脱事故の紹介。
白倉さんが、核物質は最大の環境破壊、新増設含めた原発推進は許されない、自然エネルギーを活用すべき、イチエフ事故を経験し被ばくした、米国の核実験で日本の船が被ばく、米国人たちも被ばく、映画「サイレントフォールアウト」、乳歯にストロンチウム90が蓄積、全米運動でケネディが地上核実験禁止、放射能被害を経験し知っている日本、核兵器も原発も無い世界を。
久しぶり下山さんが、闘病の説明のあと、先日の東京15区の衆議院補欠選挙で看護師出身の酒井なつみさんの勝利を喜び、総選挙でも原発無くす闘いにも勝とうと訴える。奥内さんが、白井明大「日本の憲法最初の話」を紹介し、原発が命に関わる根源的な権利がとてつもなく広い範囲で奪う最悪の兵器、大飯原発3,4号機運転差止請求事件判決、人格権、万が一にも危険があれば差止は当たりまえ、この国のひとり一人の命こそ守れ、大飯原発の設備は万全ではない安全ではない、国富を失う。守屋さんが、沖縄の裁判で高裁が沖縄県の原告資格を認めた、重要な第一歩と訴え、「座込め、ここへ」と「ああ、福島」を歌う。
三上さんが、6月が国会の大事な時期、裏金問題を追求しきれない野党、閣議決定強行批判、金の力、国会討論無く国防施策の閣議決定を糾弾、選挙で政権に痛打を与えよう、政権交代を訴え続けよう。沼倉さんが、東海第二の非難計画の問題、防潮堤問題、東電から日本原電への支援を許せない、もうすぐ株主総会、電力を作っていない日本原電が黒字決算、原発稼働の経済効果は県民騙し、活断層を隠して来たではないか、社会の在り方がおかしい、6月28日に結集を。 私(K.M)から「5.22原子力規制委員会抗議全国一斉行動」の案内。
堀江さんが、難民弾圧を続ける入管法、福井の行き場が無い危険な使用済み燃料問題、ロシア北方問題、汚職まみれの政権を引きずりおろそう。6月9日に大阪で老朽原発うごかすな集会。阪上さんが「核のゴミ捨て場探しやめて!むつ中間貯蔵への搬入とめよう全国署名」を依頼。乱さんが、ろうそく革命に230万人集めた韓国の運動を紹介し日本の運動の弱さを嘆き、みんなが一丸となる運動を。選挙でも投票に行こう出なく野党に入れよう。最後にコールをして終わる。多くの参加者は、首相官邸前の「原発いらない金曜行動」に移動。私(K.M)は、座込みセットを峯島さんと片付けてから首相官邸に。 (K.M)
◎ パレスチナ国家の承認も進む 5月19日(土)
・自業自得だけでは済まない
2011年にパレスチナがユネスコに加盟し認められた。イスラエルと米国は猛反対した。米国にはこんな法律がある。「国連の専門機関(ユネスコ、WHOなど)がパレスチナを加盟国として承認したら、米国はその機関に資金を提供してはならない」米国は資金提供を中止、ユネスコは予算の2割以上を失い、やむなく事業を縮小し人員を削減した。米国もユネスコでの議決権を失った。米国が力を入れていたホロコ-ストを防ぐ人権教育などもなくなった。ユネスコの事業の恩恵を受けていた世界の人々にも悪影響が及んだ筈だ。(O・O)
◎ 僕らのアピールは依然として福島原発事故は終わってない 5月20日(月)(保)
朝9時過ぎに自宅を出たときには土砂降りだったが、午前10時半過ぎに地下鉄六本木駅に着いて地上に上がってきたら、ちょうど、雨が止んだところで、雨水が道路に水たまりを作っていた。午前11時半過ぎに経産省前に着いたが、風もほとんど無く、半袖でちょうど良い気候であった。座り込み準備も順調に進み、12時前には終わり、反原発ソングを掛けて道行く人々にアピールした。「福島原発事故は終わってない」「再稼働反対!」。
きのうから「脱被ばく子供裁判」で福島から上京していた安藤さんが、午後1時頃に来てくれた。きょうは朝10時から11時まで最高裁判所に対して「裁判を公正に審議して皆が納得できる判決を出すように」との要請行動に参加していたのだ。
午後1時半頃、共同通信社の記者が訪ねて来た。最近、大阪から東京に来て間もないので、こちらの関係者を紹介して欲しいとの事なので、金曜日担当のゲタさんが適任だと考え、午後4時頃、来て話しを聞いたら良いと伝えた。そのことをゲタさんに伝えたら直ぐに記者さんと連絡を取ってくれて明日の集会で会うことになったとの事だった。
午後2時半頃、経産省の出口でメールしていた女性がカンパしてくれた。テントニュースを渡す間もなく立ち去られた。次回に来られた時にはお渡ししたいと思います。そのすぐ後に、乱さんが午後4時からの「週刊実話裁判」傍聴の為に来られた。裁判前の情宣活動が午後3時半過ぎに終わるのでトラメガを持って帰って欲しいとの事だったので快諾した。その時間前に相棒のSaさんが受け取りに行ってくれた。午後3時半前には先週も寄ってくれた英語講師のAさんが次の仕事まで時間があるのでと言って寄ってくれた。 午後4時前にSaさんがトラメガを持って帰ってきたのでAさんと3人で片付けて撤収した。(保)
◎ 今日は風もなく快適な一日だった 5月21日(火)
午前11時前から事務所の階段でOさんが座って待っていてくれた。二人で台車に椅子と幟旗などを積んで経産省前に行くと、そこにEさんが座って待っていた。3人で手早く椅子やバナー、幟旗などを並べて12時前に座り始める。経産省前の道路で、昼前に交通事故があったようで、2台のパトカーが乗用車を止めて長い時間、車両を点検しながら運転手らしき人を調べていた。今日は風も弱く、快適な一日だった。
Yさんが休んだため、後半になってOさんが応援で来てくれた。私も夕方の撤収を手伝って事務所に戻った。(EO)
◎ 色々の人が話かけてくる場所だ 5月22日(水)
前半当番のTが足を悪くしたので、グッズの運び出しは佐藤さんにお願いして、経産省前で合流しセッティングから一緒にする。今日は再稼働阻止ネットを中心にした「原子力規制委員会抗議全国一斉行動」の日で、いつものように12時~13時まで六本木の原子力規制委員会での抗議行動、そして、申し入れ行動をやり、14時~15時に内閣府申し入れ・首相官邸前抗議行動が計画されている。官邸前抗議に参加するIさんがしばらく座り込みに参加してくれた。
行動のスローガン(キャッチコピー)は「天を恐れよ、地震は止められない、原発は止められる、甘い耐震、実効性なき避難計画、危険な使用済み核燃料、東電をゆるすな」というもの。
官邸前抗議行動を終ってからSさんが寄ってくれた。Sさんは途中で会ったドイツ人と話をして「ドイツは原発をやめたのでよかったですね」と言ったら、そのドイツ人は「だけど電気代が高くなったので…」と言ったそうだ。それでSさんは「電気代が上がるのは大変だけど、原発のリスクも考えなければ」と言ったら、ドイツ人はそれ以上言わずに行ってしまったとのこと。
当番は揃う。通りがかりのおじさんが「おれは前に1度広島の原爆資料館に行ったが、仁科芳雄が日本でも原爆開発研究をしていたことが出ていなかったので、そのことを指摘したらボランティアの人は、そのことを知らなかったよ」などと、得意そうに、全体をネガティブに言った。その人は原発については、なにも言わなかった。そういう人は多いと思った。(T・I)
◎ 今日は結構疲れたので、早めに引き上げた 5月23日(木)
荷物をそろえて事務所を出ると、交差点で青いヘルメットを被った40~50人のデモ隊に出くわす。耳をつんざく大音量のスピーカーで何やらスローガンを叫んでいた。
Inさん、Yoさんと3人で設営。やがてKatさんが参加。ipadで反原発ソングを流しながら一緒にお昼を食べる。Kawさんがいつもの「あきらめないせんべい」を持ってやって来た。14:00 Suさん、Okさん、続いてTaさんが参加。私(M.U)は、昨日の再稼働阻止全国ネットワークでの対原子力規制委員会、対内閣府の申し入れ行動の疲れが出てきたので、後半担当のSuさん、Taさんに後を託して帰路についた。(M.U)
============投稿===============
◇ ALPS処理汚染水の海洋放出を差し止めるクラウドファンディング
ALPS処理汚染水放出差止訴訟の支援のために、クラウドファンディング(資金調達)に挑戦します!
核物質の専門家や水棲生物の専門家への調査や意見書作成の費用、海洋投棄を止めさせるための様々な行動のために、広くご支援を求めます。
「READYFOR」サイトにて、最終目標額1000万円をめざし、5月20日から2ヶ月間行います。
https://readyfor.jp/projects/139320
インターネットを使わない方法もあります。チラシの「申込書を利用してのご支援の方」をご覧ください。
(チラシ) https://drive.google.com/file/d/1vHLPceeUfv871ippxuvJ5IKdkQ7kPH3n/view?usp=sharing
ALPS処理汚染水差止訴訟原告団・支援する会
メール sashitome.shien@anppa.org
ホームページ https://alps-sashitome.blogspot.com/
原告団・支援する会事務局住所
〒970-8045 福島県いわき市郷ケ丘4丁目13-5 丹治方
電話番号 090-7797-4673(丹治)
みずほ銀行いわき支店 普通預金 3045465
口座名:原発汚染水の海洋放出差止めの裁判を支援する会 会計 吉田力
=====添付資料=====(kの転送では添付していません)
・原発週報2024. 5.15-5.21 編集:漆原牧久
・テントニュース289号
・クラウドファンディングチラシ
=========デモ、集会==========
◆5月28日(火)14時~16時 ZOOMで語ろう脱原発(第7次エネルギー基本計画で原発推進を許すな、吉田明子さん、主催:再稼働阻止全国ネットワーク) 問合せ:木村(雅)
◆ 5月29日(水)12時~13時 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
◆5月31日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)
経産省前テントひろば経産省正門 ◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16 時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時
◆6月5日(水) 第71回日本原電本店抗議行動 東海第二原発動かすな 17:00~18:00
場所:日本原電本店前 (住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分
主催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
◆6月5日(水) 第129回東電本店合同抗議 東電は原発事故の責任を取れ
18時45分~19時45分 東電本店前
◆6月13日~6月16日 汚染水放出反対行動の日程から
6月13日(木) ALPS処理汚染水海洋放出差止訴訟 第2回口頭弁論
ALPS処理汚染水差止訴訟の第2回口頭弁論期日は、福島地裁6月13日14:30開廷です。
13:00より福島地裁前集会を行います。
13:30頃から傍聴整理券の配布が行われる見通しです。傍聴券確保にぜひご協力ください。
14:30の開廷と同じ時刻から、とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)小ホールで裁判並行集会を開催します。裁判閉廷後には同じ会場で報告会を行います。
6月15日(土) 大津漁協不当解雇事件勝利判決から学ぶことは
13時開場、13時30分開会 双葉町産業交流センター
請戸河口テントひろば 学ぶ会
6月16日(日)は、魚収穫作業して、検体確保を
午前中は、釣りをして検体確保(魚の収得) 昼食は、準備に手間の掛からない簡単な大鍋料理で交流会です。
場所;請戸河口テントひろば
◆6月15日(土曜日)今年もまた、樺美智子さんを追悼する集まり
国会南門前 13時~ 9条改憲阻止の会
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5253:240528〕
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