『犯罪報道の犯罪』出版40年記念シンポジウム報告
- 2024年 9月 25日
- 評論・紹介・意見
- 浅野健一犯罪報道
昨日(9月23日)午後1時から、東京・文京区民センターで開いた<『犯罪報道の犯罪』(学陽書房、1984年9月)出版40年記念シンポジウム>は50人の参加で、無事終了しました。二次会も25人が参加して、大いに盛り上がり、「一日、面白かった」という感想が多くよせられています。シンポの開催に協力してくれた松田健二社会評論社社長、スタッフのみなさんに心より感謝します。
「ジャーナリズムが崩壊状態にある今、犯罪報道の改革、キシャクラブ制度廃止を目指す歴史的な日にしたい」と思っていた私は今も興奮状態です。
参加者から「定例会が止まっている人権と・報道連絡会の活動再開を」という声が多くありました。
シンポで配布したレジュメ、メッセージ集(17人)などはブログ「浅野健一のメディア批評」に掲載します。
昨日のシンポは9年ぶりの単行本『生涯一記者 権力監視のジャーナリズム提言』の刊行(2024年9月20日、社会評論社)の記念も兼ねて開催されました。私の約40分のAI音声による基調講演、岡口基一伊藤塾専任講師(元仙台高裁判事)と山下幸夫弁護士(東京弁護士会)の記念講演がそれぞれ1時間ありました。
呼び掛け人らのリレー・スピーチでは、サプライズで村西とおる監督が最初に登壇し、私の「週刊文春」報道被害(2005年)を中心に話しました。村西氏は、大阪ビル放火事件で焼かれたクリニックの問題で取材で知り合い、村西氏が編集した『ありがとう、松ちゃん』(KKベストセラーズ)に私が寄稿しています。「活字媒体に書かれ、自死に追い込まれた人が多くいる。言論テロを放置していいのか」。「迫力が凄い」と大きな反響がありました。
その後、柳田真「たんぽぽ舎」共同代表、難波大助さん、宮腰直子弁護士、藤井正希群馬大学准教授、竹内浩史・津地裁裁判官、寺澤有さん、三宅勝久さん、寄川条路・元明治学院大学教授、吉川洋・元千葉県議、河村剛さん、伊達百合さん、田中正道さんがスピーチしてくれました。
最後にフォークシンガー、中川五郎さんの友情ライブ公演が約1時間あり、予定を1時間以上オーバーして、午後6時50分に終了しました。
中川さんは安倍派・山本太一群馬県知事による今年初めの朝鮮人犠牲者追悼碑の撤去と、能登半島地震についての政府と県の無責任な対応を取りあげた新曲「ほうちこっか」を歌ってくれました。いつものように、ことばに力を込めた熱唱でした。
お茶の水駅近くの「祭り」での二次会は7時過ぎに開始。二次会だけの参加者も数名。大阪からサポートユニオンwithYOU執行委員村上薫さん、共同通信の1年後輩、福島尚文さんらが参加。中川さんが3曲歌ってくれました。
中川五郎さんは1968年、私が勤務した同志社大学文学部社会学科新聞学専攻(現在の社会学部メディア学科)に、鶴見俊輔教授を慕って入学しましたが、鶴見氏が大学の機動隊導入に抗議して辞職。歌手活動も忙しく、中退しています。中川さんは、私の同志社大学からの不当解雇後、最終講義、解雇10年シンポでも友情ライブ公演をしてくれました。私の関係するシンポで3回目の出演でした。
岡口さんは「中川さんのライブに感動した」「村西監督のスピーチもよかった」と話していました。
-配布資料-
初出:2024年9月24日付、ブログ「浅野健一のメディア批評」から許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/asano_kenichi/archives/36836626.htm
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion13888:240925〕
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