経産省前脱原発テント座り込み日誌10月24日版
- 2024年 10月 28日
- 時代をみる
- 木村 雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2024年10月24日は、座り込み4,793日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 土屋さんのライブペインテイングありがとう 10月18日(金)
今日は雨が降るのではないかと心配されたが、ほとんど降らなかった。宮城県の元小学校の先生をされていた土屋聡さんがやってきて、経産省前でライブペインテイングパフォーマンスをやるとのことでした。映像作家の早川由美子さんの紹介のようで、午後1時30分頃には経産省前にやって来た。
来る早々、キヤンバスを歩道に広げ、アクリル絵の具を取り出し、黙々と準備を始める。赤い絵の具で何やら書き始めた。スマホを見ながら筆を動かしていく。青森県大間原発のアサコハウスで飼っている鶏(ヌシ)を描くのだと言う。私は途中トイレに行くために中座したのだが、帰ってきたら何と、パトカーが止っていた、制服警官2人と自転車の警官一人が土屋さんに話しかけている。私が警官に「何か用でしようか」と尋ねると、何やら、道路をふさいでいる人がいると言うことで、「警察に110の通報があった」とのこと。
土屋さんが自分の名前や住所等を紙に書き渡すと警官はおとなしく帰って行った。その後、鶏の絵が完成すると「原発いらない」と日本語で鶏の周りに書き、次に韓国語でも同様に書き、次々に同じことを他言語で書いていった。スマホを使って文字を調べ、書き進めていった。いろいろな言語で「原発いらない」と書き添えられている。いつも金曜日には顔を見せない人々も集まってきて、ペインテイングの様子を見ていく。ずいぶんな人だかりになった。この後、この絵はテントに寄贈されるとのことでした。 私は午後4時になったので、文科省前での抗議行動に移動した。(S・S)
◎ 土屋聡さんのライブ・ペインティングと女川再稼動反対 10月18日(金)
女川から来られた土屋聡さんのライブ・ペインティングにいつになく沢山の人が経産省前に集い、交流を楽しみ、「あさこはうす」のニワトリ「ヌシ」の作品を経産省前テントひろばに寄贈していただいた。これから毎日「ヌシ」に経産省を監視してもらおう。<経産省は嘘をつくな、原発は安全ではない、安くはない、無くても電気は足りている、原発はクリーンではない、原発はグリーンではない、…>を経産省本館に向かって大声で訴えて抗議行動を開始。
反原発美術館の早川由美子さんが、土屋聡さんを紹介、ライブ・ペインティングで描かれた作品は静岡の集会でテントに展示される。
土屋聡さんが、絵の力を訴え、小学校の教員として教育基本法改悪に反対、3.11被災で3分間以上揺れた、死んでしまうかも知れないと思った、地震のあと何が起こったか、経産省の皆さん、原発のゴミは燃やすことも海に捨てることもできません、どうするのですか?、百歳で死ぬのに10万年以上ゴミを残すことは許されない、ゴミを出す原発はすぐやめるべき。東北電力は10月29日に女川原発を再稼動しようとしている。道路が新しくきれいになったが避難はできない、原発があった方が良いという人はいない、10万年間ゴミの管理を誰にさせるのか、原発に反対です。経産省の皆さん一緒に原発を止めましょう。女川原発は裏の財務省の4階高さまで水が来た、女川原発にも地震と津波が来て被災した。女川原発は動かしてはいけない。大間原発では、あさこはうすで反対の声を上げている。皆で声を上げ続けよう。私も通っている。大間の主ニワトリ「ヌシ」と共に声を上げよう。
漆原さんが、17日の東京新聞報道<低炭素エネ、30年代の主役に IEA予測、石油は減少>を批判し、東京新聞に抗議した、IEAは原発は発電時CO2を出さないということをもって原発をクリーンエネルギーに分類している、原発は決してクリーンエネルギーではない、原発が気候変動対策に役立とうと役立たなくても原発は最大最悪の環境破壊だ。
奥内さんが、リフアト・アライールさんの詩 “ If I must die ” (もし私が死ななければならないのなら) を紹介、昨年11月にこの詩を詠み、その後12月に彼はイスラエル軍の空爆により死亡した。
K.Mが、東京新聞10月18日朝刊トップ記事<国の新制度原資に電気料金 脱炭素補助金「非開示」 本紙請求に経産省など島原原発に年700億円超か>を紹介し、「非開示」とは、まるで自民党の裏金ではないかと糾弾。
守屋さんが、被団協のノーベル平和賞受賞を喜び、にも拘らず石破政権が米国と核を共有しようと愚かなことをいっている、被ばく経験を繰り返す日本で原発を無くす人、戦争をやめる人を選ぼうと訴え、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。
乱さんが、土屋さんの絵がテントに加わった、大きな力にしよう、島根に700億円は許されない、日本の構造をぶっ壊れている、一歩一歩前進しよう。
白倉さんが、土屋さんのお話しに共感、村上元東海村村長の手紙を紹介して、野党が力を携えて選挙に、被団協のノーベル平和賞受賞を喜び、原発は核兵器を持つための一工程でもある、反原発・反核を訴え続けよう。
三上さんが、選挙が始まり、野党がばらばらで残念、根底に原発問題で国民民主と立憲民主と対立、連合が絡んで、野田代表が曖昧にしている、選挙では裏金問題に注視しよう。
堀江さんが、この間緊急停止した美浜を止めよう、総ての原発を廃炉に。
最後に<脱原発、核ゴミ増やすな、経産省は嘘をつくな、…、NONUKES,NOWAR,
裏金議員を許さないぞ、統一教会癒着議員を許さないぞ、ガザ虐殺やめろ、…>のコール。片付けは、私が右手不調の中、峯島さんと若木さんのお陰で無事終了、原発いらない金曜行動に駆けつけた。(K.M)
◎ 君はテロリズムの幕開けを知っているか 10月19日(土)
・米価格高騰の原因
物価高で生産コストが増えたことでJAグループが米農家に仮払いする概算金で、資材費の高騰などを背景に増額提示が相次いだ。さらに23年産米の市場での流通量が減少。それは猛暑による高温障害で在庫が減ったこと、外食産業で訪日客向けの需要が増えたことによる。そして米の買い占めが発生。南海トラフ地震臨時情報の発表や、相次ぐ台風により、消費者が買いだめに走ったことで、業者間の集荷競争が激化した。
完敗、あまりにも見事すぎる敗戦。言葉だけの食糧安全保障、来年も再来年も繰り返すに違いない。
・テロリズムの今と幕開け
イスラエル軍が、ハマスの最高指導者シンワ-ル氏を殺害する直前にドロ-ンで撮影したとする動画を公開した。まるで自慢しているようだ。それにDNA鑑定だって?
1924年にシオニストはユダヤ人弁護士、ヤコヴ・デ・ハ-ンを暗殺した。彼は英委任統治当局にシオニストは少数派にすぎないことを示し、パレスチナに「ユダヤ人の民族的郷土」を創建する計画を英国政府に破棄させようとした。そして当時は大半が反シオニストだったユダヤ教超正統派と、アラブ人名望家との協力を促進した。
岩波ブックレットNo.1099 「イスラエルとパレスチナ
ユダヤ教は植民地支配を拒絶する」 (O・O)
◎ 12時より脱原発青空テント川柳句会が開かれた 10月20日(日)
昨日と打って変わり、涼しい風が吹く爽やかな1日でした。冒頭に選者の乱鬼龍さんより田中正造記念館発行の2025年田中正造カレンダーの紹介がありました。乱さんが手に持っている1枚カレンダーで、田中正造の書が印刷されています。正に今、心に留めなくてはならない言葉ですね。
天の監督を仰がざれバ 凡人堕落
国民監督を怠れバ 治者盗を為す
NPO法人 足尾鉱毒事件田中正造記念館 TEL:0276‐75‐8000 FAX:0276‐75‐8013
川柳句会参加者は6名。席題は「常識」、「世界」14時35分投句締め切り、14時50分より入選者の発表、披講となりました。
選者により入選句が読み上げられ、入選者へ”原発は用無しだ”洋梨、”自民党政権は叩き売りに”バナナ、”原発は未完の技術”みかん、”活動のノリを良くしよう”海苔など数々の賞品が手渡されました。入選句は以下の通りです。
「常識」の特選
・軍事基地 人守らぬが 常識よ - 幸柳
「常識」の秀句
・常識は 通用しない 原子力 - 原子力ガリレオ
・原子力 守って国を 守れるか - ふ64
・避難者より 追い出すべきは 自民党 - ふ64
・盗んでも 返せば無罪 新常識 - 芒野
・CO2(シーオーツー) 核より恐い 今の子ら - 芒野
「世界」の特選
・事故の時 避難計画 ない世界 - 原子力ガリレオ
「世界」の秀句
・原発は 金のなる木だ 裏世界 - 原子力ガリレオ
・人は皆 平等だと 習ったよ - 幸柳
・夫婦別姓を 名のるが 世界だぞ - 幸柳
・石破には 平和賞より 化石賞 - ふ64
・愛に満ちた 世界はどこに 行ったやら - 芒野
次回の脱原発青空テントひろば川柳句会は2024年11月24日(日)12時より開催いたします。是非ご参加ください。(S.E.)
◎ これも選挙の影響か 10月21日(月)
きょうの経産省前の座り込みは静かに過ぎていったが、福島原発事故の避難者の人たちが新たに訴訟に立ち上がり、午後1時から東京地裁で第1回目の裁判が開かれた。それを傍聴した方々が2時半過ぎにテントひろばに寄って下さいました。きょうは原告の発言は少しでしたが、あと数回、開かれるそうです。このあと3時半から報告集会があるということで皆さん行かれました。
3時過ぎに地下鉄から上がってきた男が、我々とバナーとのぼり旗をしげしげと眺めながら通り過ぎた。と思ったら引き返してきて「あんたらは中国か韓国の団体か」といきなり言ってきた。「こいつは何を言いたいのだ」と一瞬戸惑ったが、直ぐに分かった。彼曰く「【汚染水】ではなく【処理水】でしょ、国際機関であるIAEAが認めているじゃないか」。我々はみんなで反撃した。「IAEAはアメリカが金を出して作った下請け機関。今ではG7から金を出してもらっている。日本に都合の悪い結論など出すわけない。案の定、OKのお墨付けを出した。こんなものを我々は相手にしていない。汚染水の海洋投棄により日々、地球は汚染され続けている。希釈しても汚染され続けているのだ」と。すごすごと去って行った。
隣にいたTさん曰く「今、選挙で右翼政党が?を大量に垂れ流しているので、それに乗っかって、ああいう連中がしゃしゃり出てくるのも不思議ではない」。これからも、座り込みへの攻撃が頻?になってくると思うのですが、すぐさま反撃していきましょう。(保)
◎ 土屋さんのバナーに注目する青年あり 10月22日(火)
事務所に到着すると、先週の金曜日(18日)に宮城在住のアーティストで大間原発建設反対運動などに長年関わっているという、土屋聡さんが経産省前でライブペインティングされたバナー(「あさこはうす」の主という鶏を中心にして、「原発いらない」という文字と6ケ国語で多分原発廃炉、核発電やめろ?)が、テーブルに広がっていたので、早速、ハトメ加工して座り込みの場所に持参した。
座り込みを始めると、早速そのバナーをしげしげと見ていた青年がいたので声をかけたら、青森県六ケ所村に建設中の「使用済核燃料再処理工場建設反対」裁判の原告団の一人ですと言っていました。その青年は地震列島の日本に原発は絶対にダメ、使用済み核燃料の始末も出来ないのに等々、暫く話し込んでいきました。
13時20分頃には以前、金曜日の経産省前抗議集会に参加されておりました、吉岡さんが見えられて多額のカンパをして頂きました(感謝)。相方のOさんは10月中旬にも関わらず、やぶ蚊に刺されてポリポリと手首を掻いていました。 (R・Y)
◎ 久しぶりにマグロ型浮き袋を持参し、汚染水反対! 10月24日(木)
午前11時前に事務所に着き支度を整える。私はいつも事務所を出る時、手製のゼッケンを胸と背中に着けるのだが、今日はゼッケンのスローガンを新しくした。胸側は「何よりも 地球に悪いもの それは原発」背中側は「核ゴミがいっぱい 原発に明日はない」。背中側の前半は1960年のフランス映画、後半は1967年の米国映画のタイトルをもじったものだが、今の若い人はほとんど知らないだろう。
荷物を運び、Inさん、Yoさんと3人で設営。Yoさんが「選挙に行って政治を変えよう」と書いた布を広げて柵にテープで貼り付けたら、警備員が3人現れ、Yoさんの抵抗もむなしく撤去されてしまった。やむなくパイプ椅子に貼り付ける。12:45 Suさん、Hiさんが参加。13:50 Okさんが参加、以前集会で披露したマグロ型の浮き輪を持参し、汚染水放出反対をアピールした。
14:20 Taさん、Tachさん、Suさんが参加。Tachさんはこの後、議員会館で開かれる裁判の支援集会に行かれるとのことで、ひとしきり休んでからバス停に向かった。私は後半担当のTaさん、Suさんにバトンタッチし、15:00 に退出した。(M.U)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その231
「核のゴミ」に対する唯一のそして真の解決策は「核のゴミを生み出さない」ということ
~山本義隆<核燃料サイクルという迷宮?核ナショナリズムがもたらしたもの>から(3)~
2024年10月25日 木村雅英
核兵器の軍事技術を「平和利用」と称して「商業利用」を開始した核発電(原子力発電)が膨大な核のゴミを排出することが分かっていた。通産省や電力会社はそれを無視して核発電を開始し、半世紀以上経た今もこのいわゆる「トイレなきマンション」状態は続いている。
再生可能エネルギーが進展普及してきた今、核燃料サイクル破綻が明らかになった今、核発電を直ちにとめるべきだ。
以下は、主として山本義隆<核燃料サイクルという迷宮?核ナショナリズムがもたらしたもの>の序章からの引用(文責は私)。
核兵器軍事技術から核発電(原子力発電)
「現在の原子力発電所は、その生まれも育ちも原爆技術の落とし子であり、その故に欠陥続出なのである」(水戸巖)。
100万kwの原発を1年間稼働すれば、使用済み核燃料が30トン残され、そのうちに含まれる死の灰は約1トンで、これは広島原爆が撒き散らした死の灰(1kg弱)の約千倍。1日あたり広島原爆の約3個分。
本来であれば、事故に対する安全性が十分に保障されると同時に、「核のゴミ」の安全で確実な処分方法が確立されていなければならなかった。
核燃料サイクルの破綻
再処理とウラン濃縮そして高速増増殖炉での発電過程を「核燃料サイクル」という。
再処理を行うことは、放射性廃棄物の種類を増やし、量を増やし、それらの処理、輸送、一時貯蔵、最終処分と、あと始末をいっそう面倒にする。
「核燃料サイクル」は核廃棄物問題をもっと先の将来に持ち越すため。
日本政府と産業界は既に1980年代後半には再処理費用は直接処分より不利との結論を得ていた。
再処理では、原子炉の外に取り出された使用済み核燃料が被覆管も剥ぎ取られペレットも溶かされ、死の灰が完全にむき出しにされた状態で処理される。
六ケ所再処理工場の試験運転開始直前の2004年に、経産省の若手官僚グループが再処理事業からの撤退を訴えて立ち上がったことがあった。経産省内部での造反である。再処理施設はひとたび稼動すれば放射能で汚染され後始末が格段に困難になるため、撤退するなら稼働前という判断。
鈴木達治郎も「事実上破綻している核燃料サイクル政策」と語っている。
高速増殖炉の開発は、プルトニウム生産によって核兵器の拡散につながる危険。
日本は既にプルトニウムを約48トン(プルトニウム爆弾6千個分)保有。
半世紀経っても核ゴミ問題「トイレなきマンション」は未解決
核のゴミ問題は半世紀以上全く解決していない。
「トイレなきマンション」状態をずっと続けながら未だに核発電をし続け、ウンチやシッコと比較にならない「核のゴミ」(死の灰)を貯め続けている。
廃棄物処理法では、産業廃棄物を法律及び政令で定める20種類と定めて排出者の責任で処理するものとしており、梱包材料に至るまで厳しくチェックしている。ところが、政府は核発電による放射性廃棄物は特別扱いで未だに全く先が見えないのに、核発電装置(原発)による廃棄物の生産を許している。
核のゴミに対する唯一のそして真の解決策は「核のゴミを生み出さない」ということにつきる。
核発電(原子力発電)を直ちに止めるべきだ。
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【「原発いらない金曜行動」の声明】 漆原牧久
私は「原発いらない金曜行動」の実行委員をしています。先週18日に月1回の官邸前集会が開かれ、そこで今回の衆議院選挙に関する声明を決議しましたので、その一部をご紹介します。
「原発を使い続けることは、「核のゴミ」という将来世代へのツケを増やすと同時に、過酷事故による破滅の危険をかかえ続けることに他なりません。このような、危険かつ有害極まりない原発の使用をやめること、すなわち脱原発は多くの市民の切実な願いです。
私たちは、福島原発事故直後に、居ても立ってもいられず首相官邸前に集まった市民たちによる脱原発運動の大きなうねりを受け継ぎ、官邸前で「原発いらない」の声を上げ続けています。
福島原発事故から13年余り経った今、私たちの大きな危惧は、脱原発が政策課題として語られる機会が非常に少なくなっていることです。私たちは、まるで福島原発事故などなかったかのように、老朽原発再稼働、新増設、核燃サイクル推進へと舵を切るGX路線を許すことはできません。今年元日に起きた能登半島地震は、原発過酷事故を引き起こす大地震が日本中どこでも起こり得ることを、改めて私たちの目の前に見せつけました。志賀原発は運転を停止していたからこそ大事故を免れたのです。そして、原発事故が起きれば避難などできないことも明らかになりました。
原発の廃絶=脱原発は私たちにとって切実な、「待ったなし」の政策課題なのです。
衆議院議員選挙に立候補しているすべての候補者へ。市民の切実な願いである「脱原発」に、正面から取り組むよう訴えます。」
【311子ども甲状腺がん裁判】
ご存じのように福島原発事故の結果多くの子どもたちが被ばくし、小児甲状腺がんが多発しています。9月11日には甲状腺がんになった若者たち6人が東京電力に損害賠償を求めて闘っている311子ども甲状腺がん裁判の第11回口頭弁論期日が開かれ、私は傍聴しました。そこで意見陳述に立った原告の青年は、「いずれ再発や転移があるのではないか、そうなったら死んでしまうこともあるかもしれない、そんな不安から解放されることはありません。考えても仕方ないと、考えないようにすることで精神の安定を保っています。」と苦しい胸の内を語りました。この裁判の次回期日は12月11日です。
【被団協のノーベル賞受賞】
最近の喜ばしいニュースとして、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したということがあります。これは日本被団協の長年にわたる地道な、核兵器廃絶に向けた活動が海外に伝わり、それが正当に評価されたということだろうと思います。私は日本被団協が岩波ブックレットとして出版した被爆者の証言集を英語に翻訳して海外に紹介する活動にも関わっていましたので、今回のニュースを大変うれしく受け止めました。
【COP28は「原発推進」を決議】
一方原発についてはどうでしょうか。3週間前私はここでCOP28についてお話しましたが、昨年のCOP28では、「気候変動対策のために原発を進めよう」と世界が決議したのです。これは福島の実情を私たち日本の市民が世界に伝えきれていないことの反映ではないでしょうか。だから世界は、原発よりもCO2の方が恐ろしい、と勘違いしてしまっているのです。
【世界の子どもたちのためにも】
今、日本政府が進めている原発推進を私たちが許してしまえば、世界の他の国々も、何の疑問もなく原発を進めるでしょう。そして世界のどこかでまた事故が起きれば、真っ先に犠牲になるのは、何の罪もない子どもたちです。
私たちは、私たち自身と私たちの子孫のためだけではなく、世界の子どもたちのためにも、日本の原発を止めなければならないのです。そして日本で原発を止め、世界に向かって「私たちはこうやって原発を止めました」と胸を張って伝えていこうではありませんか。
何よりも地球環境に悪いもの、それは原発です。最大・最悪の環境破壊=原発を一刻も早く止めるため、共にがんばりましょう。
=====添付資料=====
・原発週報2024.10.16~10.22 編集:漆原牧久
・2024,10.27 第二号ニュースレター
=========デモ、集会==========
◆10月29日(火) 大津漁港不当解雇事件裁判 15時~
東京高裁812号法廷にて 傍聴参加を!
報告会場:全日通労働組合8階大会議室C(定員90名)
◆10月31日(木)原子力規制委員会前行動 12時~13時
◆11月1日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)
経産省前テントひろば経産省正門 ◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時
◆11月6日(水) 東海第二原発動かすな!
第76回日本原電本店抗議行動 17時~18時 日本原電本店前
◆11月6日(水) 東電は原発事故の責任を取れ
第134回東電本店合同抗議 18時45分~19時45分 東電本店前
◆12月2日(土)新宿デモ、アルタ前、子供被爆裁判支援 13時~15時
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5800:241028〕
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