「経済産業相の後任に枝野幸男氏を内定」
- 2011年 9月 12日
- 時代をみる
- 瀬戸栄一経済産業相後任
野田佳彦首相は12日午前、失言で引責辞任した鉢呂吉雄前経済産業相の後任に枝野幸男前官房長官(47)を充てることを決めた。同日午後に正式決定する。
枝野氏起用について藤村修官房長官は「適材適所の人事だ」としている。枝野幸男氏は昨年の菅直人政権で民主党幹事長として7月11日投票の参院選を戦ったが敗北。ことし1月からは菅内閣の官房長官を務め、3・11東日本大震災後は連日の記者会見で東電福島第一原発事故の放射能の観測結果などを発表、あたかも原発問題の専門家のようなイメージを国民に定着させた。
東北大法卒の弁護士で、野田首相と同じく松下政経塾を経て日本新党から1993年の衆院選で初当選。2009年の民主党政権下では幹事長や官房長官として政府、与党の中枢を歩んだ。野党時代は党憲法調査会長や政調会長を歴任した。
よどみない弁舌が武器で、今回は失言のため野田内閣発足後わずか9日目で辞任に追い込まれた鉢呂氏の後任に,よどみや隙のない「雄弁術」を買われて起用された。適材適所というより、政権の安全運転人事といえよう。(了)
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〔eye1607:110912〕
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