孫崎享氏のTwitterより“知性不要の仕事、イスラエル、自衛隊傭兵化、脱原発デモ、何かを失った、言論統制、『日本再占領』”など
- 2011年 9月 14日
- 時代をみる
- 孫崎享
■2011年09月13日
再稼働させる雰囲気
・原発:12日東京「枝野経産相が就任し”安全性で周辺住民の理解いただく努力をした上で、可能な原発は再稼働」、理解得られなくとも、努力すればいいのだろうか。どうも再稼働させる雰囲気。
世論7割-8割を取るか(脱原発の方向)、電力会社(原発維持)をとるか。政治家なら黙ってても世論7割-8割を取ると思うが、不思議なことに日本の政治家は民主党も自民党も、電力会社をとるみたい。ゲンナマの威力なのでしょうか
(09月13日 posted at 00:26:24)
知性不要の楽な仕事
・読売社説批判:論説書くのは社のトップクラスの知性を持っている人だろう。しかし、読売の社説書きは楽な仕事。鋭い知性は全く不要。何でも結論を「TPP促進」「原発推進」で結べばいい。13日「枝野新経産相 TPPと原発政策で手腕示せ」
(09月13日 posted at 10:36:37)
イスラエル、戦略危機
・イスラエル関連:米国の中東政策の核はイスラエルの安全保障。いまイスラエル大きく後退の危機。従来は(1)パレスチナを周辺諸国から切り離し武力で制圧(2)周辺のエジプト・トルコを友好国に。この戦略この9月に大きく変化の動き。第一にパレスチナ、ここが国家宣言と国連総会での国連加盟を目指す動き(米国拒否権の可能性示唆。現在100ヶ国を越える国が賛成と見られ、米国これらの国の反発をかう。この中にはサウジ等米国の友好国も入る)。エジプトではムバラク政権崩壊により反イスラエル感情活発化。先週末デモ隊イスラエル大使館包囲し、突入せんとする動き。
長年戦略的同盟関係にあったトルコとの関係が悪化。トルコとの関係では、2日トルコは「駐トルコのイスラエル大使を追放し、イスラエルとの軍事協力を停止」と発表。この流れの中、トルコ首相のエジプト訪問等、エジプト・トルコ連携深める。イスラエル、現在の戦略が危機に入る
(09月13日 posted at 11:49:54)
当然な主張
・脱原発:新たな、当然な、主張、歓迎:13日読売「静岡知事、浜岡原発再稼働に新たなハードル設定」「(浜岡原発にある)使用済み核燃料が処理されるめどが立つまでは再起動すべきではない」「再処理工場がトラブルで操業時期の延期繰り返し、使用済み核燃料の処理は全国で滞っている」
(09月13日 posted at 11:57:01)
自衛隊の傭兵化
・13日読売社説批判:前原氏に発言させ読売フォローの世論工作。自衛隊の傭兵化、しかも費用は日本負担を狙う。「武器輸出3原則 もう緩和の結論を出す時だ」「前原氏は講演で、PKOなど海外任務に参加した自衛隊員の武器使用基準も緩和する意向を示し、“他国軍隊を急迫不正の侵害から防衛出来るようにする”と述べた。他国部隊の救援要請を断らねばならないようでは、信頼関係は築けない」。多国と一般化する必要はない。米国部隊なのだ。イラク、アフガニスタン戦争など、世界の安定にマイナスな行動に自衛隊を派遣しようとするのが武器使用基準緩和の最大の狙い
(09月13日 posted at 12:14:32)
無駄な投資
・原発:中部電力さん、危険は津波だけではない。地震が危険なのです。どうして防潮堤出来れば危険無くなると考えるのでしょう.無駄な投資はしないで下さい。13日読売「浜岡原発の防波壁、21日から建設」「防波壁は高さ18メートル、総延長約1・6キロ」近隣市町村の反対を何故真摯に考えぬ 」
(09月13日 posted at 22:28:51)
私は貴方を
・中国のハニートラップ:先週カナダの議員で外務担当書記(機密文書にアクセス権持つ)Dechert,が新華社通信カナダ在住女性記者に愛の告白e-mail「貴方はとても綺麗。cute。.私は貴方をmissしてます」等大量に送付していたことが発覚
(09月13日 posted at 23:04:27)
撮影
・国会議員:???(民主党議員)あの、私達、国民の目線で仕事をするように教えられているのです。何か悪いことしたのでしょうか???13日読売「国会開会式に出席された天皇陛下を国会議員がお迎えした際お迎え中、民主議員が携帯電話で撮影?自民が問題視」
(09月13日 posted at 23:29:26)
佐賀県知事の「つぶやき」
・原発・佐賀県知事:納得。13日読売:佐賀知事「ツイッター」で、「つぶやき」(「地震ごときを理由に原子力を否定するなんて、いったいどれだけ軟弱なんだ。そんな女々しい奴は、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ」)を自分の「お気に入り」に登録
(09月13日 posted at 23:38:35)
■2011年09月12日
脱原発デモで12人逮捕
・原発:デモを恐れる。潰す。12日読売「脱原発デモで12人逮捕、機動隊員暴行などで」。デモ参加者が自ら機動隊に攻撃に行く馬鹿はしない。
(09月12日 posted at 07:36:28)
何かを失った
・岩手県:先週、青少年センターでセミナー。ここですれ違う高校生、皆我々に「おはようございます」「今日は」と声かける。一瞬彼らの友達がいるかと見回すと誰もいない。そうか、日本は昔、こうして見知らぬ人にも挨拶していたのだ。今は同じマンションのエレベーターで一緒でも挨拶無し。何かを失った
(09月12日 posted at 16:45:58)
■2011年09月11日
言論統制は戦前だけの問題ではない
・原発:我々は何故原発が安全と思ってきたのか。発言する人がいなかったのか。他の理由があったのか。それは明確に、原発を警告する人を社会が抹殺してきたから。 一例。昨日村田光平氏と会う。村田氏は1999年駐スイス大使。平成11年4月10日産経「外務省の浦部官房長は“原発反対”とも受け取れる私信を閣僚や有識者に郵送した駐スイス大使を口頭で注意した。甘利労相が閣僚懇談会で問題視したもの」。同種記事は朝日、毎日も掲載。村田氏はその後スイス大使を止めている。彼の発言の一例「深く考えなければいけないのは、原発は100%安全なものではないと言うことです。すでにチェルノブイリ等の事故の恐ろしさを知っています。原発事故は絶対に起こしてはなりません。そのために我々一人一人が真剣に原発の在り方について熟慮していく必要があるということです」。スイスの脱原発の動きも付記。今となれば、全くの正論。しかし外務省、メディアを含めこれに被害を与えるのが日本社会です。何も戦中だけが発言が抹殺されるのではない。今日も正論を述べると言うことにはある種の犠牲を強いるのが日本社会なのです。 では村田氏はその後どうしたでしょうか。彼は浜岡原発の署名運動を始めます。梅原猛氏等呼びかけ人にすることを働き掛け、今日の100万人署名に繋げ、浜岡原発中止の原動力の一人に。「貴方は大使としてどっかで働くよりはるかに大きい貢献をされたではないですか」が、私が彼に述べた言葉です。繰り返して言いますが、言論統制は戦前だけの問題ではありません。もっと陰湿な形で現在も起こっているのです。
(09月11日 posted at 20:59:31)
『日本再占領』
・本紹介:中田安彦著『日本再占領』、日本の官僚と政治家が属米と言えば皆そんな馬鹿なと言う。ウィキリークスは在日米国大使館電報を暴露。如何に彼らが属米かをこれだけ生々しく実証したものはほとんどない。この本はこの電報を紹介。もしウィキリークスを直接見た事のない人は隷属ぶりに驚愕する
(09月11日 posted at 22:44:27)
狙われていた
・鉢呂経産相:11日読売社説を見れば狙われていたのがわかる。「鉢呂氏は”原発ゼロ”の見通しを語るだけで、エネルギー安定供給への認識には乏しかった」「TPPについて”関税ゼロと農業再生の両立は難しい”と後ろ向きの姿勢」。後任がどうなるか。
(09月11日 posted at 23:25:06)
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1611:110914〕
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