孫崎享氏のTwitterより“イスラム、ロシア、イラン、民主党、TPP、経団連、原発、生き方、中南米、日米関係、戦後史”など
- 2011年 12月 6日
- 時代をみる
- 孫崎享
■2011年12月05日(月)
イスラム無理解
イスラム:エジプト選挙でイスラム政党得票率を60%得るなど、今後中東でのイスラム政党が影響力を増大。イスラムを考えて見よう。一般的にイスラム教を過激と評価。二〇〇四年一一月のコーネル大学調査:米国人の四九%がイスラムは暴力的、四三%が狂信的。〇六年五月Pew研究所の調査:各々四五% 。このようにイスラムは過激が通説。ではコーランをみてみよう。・ 神の道のために敵と戦え。しかし度を超して挑んではならない。神は度を超すものを愛したまわらない(「雌牛の項」一九○)、 宗教には無理強いがあってはならない(「雌牛の項」二五六)、 彼らが戦うことなく退いて和平を申し出てくるなら、神はおまえたちに彼らを制する道を与えたもうことはない(「女人の項」九〇)、こうして見るとコーランは決して過激ではない。よくイスラム原理主義という言葉がある。原理主義なら基本はコーランに戻ること。その世界は過激でないことを理解すべし。問題は彼らが自分達の生き方そのものを破壊する動きをされたと感じた時には激しい抵抗をする。この度合いは我々の行動以上に過激。これはオサマビンラーデンに同じ。聖地サウジが米軍駐留で犯されていると判断。彼らの価値を犯さなければ過激行動なし。
(12月05日 posted at 07:57:54)
抵抗感増大
・ロシア:プーチン支持後退。プーチン再度大統領になる流れに抵抗感増大。共同「ロシア下院(定数450)で与党退潮、得票50%割れ。プーチン氏戦略に打撃。開票率約18%の段階でプーチン首相の与党、統一ロシアの得票率は46%。4年前の前回下院選は全土で64・3%」
(12月05日 posted at 08:22:44)
侵犯機撃墜
・イラン情勢次第に緊迫:4日AP「イランはイラン領空を侵犯したRQ-170 (ステルス性を意識、ラデン殺害工作時、監視に使用)を撃墜し保有と発表。米側の発表は否定と可能性是認と交錯」
(12月05日 posted at 08:41:23)
民主党壊滅
・野田政権:増税への動きが具体化すれば不支持は更に増大する。4日共同「消費税増税法案の成立前に衆院解散・総選挙を実施すべきだとの回答が50・7%。野田内閣の支持率は44・6%で、前回11月調査より2・5ポイント減」、増税後の解散なら民主党は壊滅だ。
(12月05日 posted at 09:11:17)
毒素条項
・TPP:「国家・投資家間における訴訟制度(ISD)」はほとんど議論されてこなかったが、米韓FTAで今激しい非難下。投資家が不利益を被ったと認識した場合、投資先国の裁判所ではなく国際仲裁機関に提訴出来る制度。ここでは投資受け入れ国の法令制度は投資家に不利益与えてると判断される宿命。
(12月05日 posted at 09:19:29)
無責任経団連
・日本経済;5日日経「たそがれ”経団連”銘柄、主役は中小型株」。将来の(現状すでにそう)日本経済の市場は東アジア、BRICS、G20なのにいまだに米国(15年輸出低迷)TPPと言っている米倉会長等の経団連首脳陣じゃ自社の市場がどこにあるかも分析する能力ないのでないか。無責任経営陣。
(12月05日 posted at 11:38:09)
言いぐさ
・原発輸出:「枝野経産相”原発事故教訓、トルコでも生きる」どんな教訓?まさか(1)事故発生でも危険ないと言う(2)病人、死者が出ても放射線とは無関係と言う(3)事故処理は会社が負う必要はない。先ず軍隊に処理をさせる。損害保障・復興は国が行う。そうすれば国民がつけ払う。企業は生き残る
(12月05日 posted at 18:18:54)
ニコ生、09日(金)出演
・案内(ニコニコ生放送):高田昌幸、孫崎享、前泊博盛 (元琉球新報論説委員長)、沖縄を考えると、今の日本全体が見える?! 2011/12/09(金) 開場:19:50 開演:20:00 http://t.co/GfE4OTk6
(12月05日 posted at 21:59:35)
■2011年12月04日(日)
野菜摂取
・4日読売社説批判:これは酷い。「万が一の放射能汚染を恐れて野菜は食べない選択をすれば、より大きな健康リスクを背負い込む」。放射能汚染の危険が想定されても食べろというのか。汚染されない野菜はある!「無用な不安が拡散し続ける状況を放置しておくべきでない」。ここまでくると唖然
(12月04日 posted at 08:39:53)
生き方③
・学生へ、生き方③「太郎を呼べば太郎は来る。花子は来ない」。時実新子さん(川柳作家)は『こころに響くことば』(PHP)の中で、「 祖母からの口移しなので、出典は明らかではありません。祖母が言うには“呼べば呼んだ人が来るじゃろ? 太郎サーンに花子はこないわな。じゃから、いい事を呼びんさいや”とのこと」と記述。「太郎サーン」と呼ばなければ太郎はこないのです。戦略を考えて見ましょう。私は戦略的を次のように定義します。
(1)人、組織が死活的に重要だと思うことが対象、
(2)対象で何を目指すか明確に決める
(3)目標の実現の道筋を考える、
(4)その中、関係者の動きに応じ、自分に最適な道を選択。
自分の人生の中で、何が「太郎」であるかを明確にしてない時が多いのです。漠然と生きている。与えられる授業をとりあえず消化する。周りの人と漠然と一緒にいる。全ての出発点は、自分の人生にとり何が「太郎」かを明確にすることです。「太郎を呼べば太郎は来る。花子は来ない」。太郎と呼ばなければ太郎は来ないのです。もし「太郎」を決めている人が戦略的に動いていたら、多分その人には及ばないのです。
(12月04日 posted at 08:49:54)
米国抜きの動き
・中南米共同体:「米国の裏庭」で米国抜きの動き。昔はとても考えられない。3日産経「米国とカナダを除く米州33カ国は2日、ベネズエラの首都カラカスで”中南米カリブ海諸国共同体”設立会合開催」。”米国と一体でなければ幸わせはない”は今や「米国の裏庭」ですら過去の概念。怖いも脱却。
(12月04日 posted at 09:34:28)
中南米カリブ海諸国共同体の動き
・TPPの嘘:「発展途上国を取り込む」が歌い文句。では何故米国を知り尽くしている中南米の国々がTPPに参加しようとしないのでしょう。考えてみて下さい。米国に食い尽くされることを知っているのです。だから自分達だけで何が出来るかを模索しているのです。”中南米カリブ海諸国共同体の動き
(12月04日 posted at 09:49:32)
“ガイアツ”要請
・TPP:工作。情けない国だ。4日東京新聞「日本政府OB TPPで“ガイアツ”要請」「米通商代表部のカトラー代表補は十一月十一日までの日本国内協議の最中、数人の元日本政府関係者が訪ねてきて同代表補に“少しガイアツをかけて、TPP参加が日本にとってよいことであると伝えて、もらえないか”とTPP参加を日本に促す働き掛けを求めたという。」この依頼の影響は別にして、前駐日大使、アーミテージ、キッシンジャー等の、官邸に野田首相を訪れ圧力かける部隊が来たのは事実。国を売るTPPを、国を売る連中が日本の内情を内報する、国家反逆罪で摘発だ。
(12月04日 posted at 13:47:25)
■2011年12月03日(土)
戦後の歴史
・沖縄問題:日本の人々(本土)は、尖閣諸島というと大騒ぎするのに、こと沖縄が日本と一体であることを余りにも当然視しているのでないか。防衛局長の発言は「沖縄を女性に喩え犯される」と表現。決して一個人の発言ととらえていない。あくまで本土の代表者である。戦後の歴史をみれば、日本は余りにも沖縄を冷遇。この不満が、今回の局長発言、防衛相発言(1995年の少女暴行事件について、”少女乱交事件”と発言)と重なり、沖縄の人々の気持ちを深く傷付けている。中国の台頭とともに将来沖縄は中国に傾斜していくのは自然。早期の防衛相更迭は絶対必要になる。
(12月03日 posted at 12:47:29)
捨て石になる
・日米関係:日本の首相はここまで追い詰められると言うことか。3日読売「TPP・消費税・安保…首相”捨て石になる”」
(12月03日 posted at 21:23:06)
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1732:111206〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。