姑息な手段は真部局長の得意技。注意されたし
- 2012年 1月 19日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2012年1月19日 連帯・共同ニュース第215号
■ 「年が明けたら一川防衛大臣は更迭される」と言う噂が流れていた。年が明けると動きが急になった。本日、田中真紀子氏のご主人である直紀氏に決定した。今、「防衛大臣に誰が決まるか」の重要な要素は「沖縄がおかれている情況をどれだけ把握しているか」「構造的差別を受けている沖縄県民の心を如何に理解できるか」でしかない。既に「アメとムチ」の効力はなくなっている。しかも、真部的行政構想は「担ぐ政治家は軽い方がよい。実権は官僚が握っている」という考えに支配されている。真部氏にとって大臣が誰であろうが意に介するところではない。真部氏はやりたいことをやりたいようにする官僚であることは一川防衛相謝罪訪沖の時の同伴と自らの沖縄防衛局長着任の記者会見で既に明白である。とは言え、民衆の前で露骨に大臣を軽んじることはしない。更迭された前沖縄防衛局長よりは些か聡いところを見せることも知っている。
■ 巷では「沖縄防衛局は来週月曜日(16日)に高江を襲う」「ゲートを護っていた街宣車などは全て宜野湾市長選挙にかり出された」「暴力装置を担ぎ出すかもしれない」とかまびすしい。当然、不断の警戒を怠ってはならない。しかし、必要以上に神経質になるときではない。如何な真部氏といえ着任早々の大臣を担いで戦いはできない。田中直紀氏にも一応考える時間は必要だ。巷では街宣車を宜野湾市長選挙用として高江から退去させたと心配している。心配はいらぬ。退去したのは全車両ではない。現時点では全てのゲートに張り付かせる必要はないからだ。N1の今期の工事は既に中止が決定されているはずだ。ヘリパッド建設としての工事は昨年の1-2月に一ヶ月以上費やして200メートルの粗末な工事車両導入路を作ったに過ぎない。あと二ヶ月強で完成するはずもなく、加えて工事下請けの北勝運輸とは二月末で契約が切れる。N1ゲートでの攻防はない。N4Aゲートもゲートと道路の角度が45度くらい有り重機を入れるには不適である。主たる攻防はN4Bゲートであることは自明である。昨年11月の攻防もN4Bのみで行われた。防衛局は米軍に対しての忠誠心は「オスプレイパッド1カ所建設完了で十分」だと判断している。防衛局は22日の週に来る危険性が大きい。真部氏が鬼神諸葛孔明でない限り。しかし、油断だけはしてはいけない。偽計は真部氏の得意とする戦法であり、「卑怯」とか「狡い」とか「非常識」とか言われても意に介する神経は持っていないからだ。全支援者は耳と眼をと神経を研ぎ澄まし、体力を養い防衛局の襲来に備えて頂きたい。秋は今だ。(文責:冨久亮輔)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。