ストレステスト意見聴取会参加者の報告
- 2012年 1月 20日
- 交流の広場
- ストレステスト意見聴取会諸留能興
**転送/転載/拡散歓迎**
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福島県、二本松市内の一般住宅の家庭用ストーブで燃やした薪の灰から高濃度の放射性セシウムが出ました。(昨夜12日深夜のTVニュース報道より)驚いたことに、行政当局は、その高濃度の灰を「一般家庭には置かずビニール袋などに入れて通常の一般ゴミと一緒に回収に出して下さい」と指示したそうです!
数日前の、放射性物質の混じった建設用土壌のマンションや道路などへの使用による放射性物質の拡散といいジワジワと放射性物質の周辺環境への浸透が拡大する傾向が顕在化してきています。
今の様な政府や自治体の、杜撰な対応では首都圏のみならず、関西圏も含め全国的規模で汚染が更に浸透、拡大していくことは避けられないと思われます。一層の警戒と、監視が求められています。
事故後、初めての海洋、湖沼の汚染調査報告、
NHKスペシャル「シリーズ原発危機 知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~」1月15日(午後9時00分~9時49分)
は必見です。
東本高志さんが、平和への結集MLに投稿されたものです。
この録画動画は、下記の「カナダde日本語」ブログの2012.01.18記事で観ることができます。
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-3169.html
衝撃的な映像の報告です。
「すぐ削除される可能性があるので、お早めに」ということです。
見逃した方、もう一度じっくりと観たい方はどうぞ。
なお、CPRM方式のデッキをお持ちの方で上記映像資料をご希望の方は、諸留までお知らせ下されば、送料共300円で「BD」又は「DVD」でお届け(申し込み先着9名様まで)できます
(以上、転送)
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以下は、阪上武さん(福島老朽原発を考える会)の昨晩(1月18日)の
「ストレステスト意見聴取会の報告」も以下に、転載させていただきました。
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みなさまへ(転載転送可)
本日のストレステスト意見聴取会についてのご報告です。
保安院は本日、関西電力大飯原発3・4号機のストレステスト結果を「妥当」とした結論をまとめ、意見聴取会に提出しました。しかしその意見聴取会は、市民を締め出し、直接の傍聴もモニタを通じた傍聴もない、密室審議でした。保安院は市民を完全に閉め出した状況でストレステストを妥当とする評価を出すという暴挙に出たのです。井野さんと後藤さんの2名の委員は、傍聴のない審議には応じられないとし、その会議には参加していません。意見聴取は十分行われたとはいえず、今日の会議は無効にすべきです。
<ドキュメント>
会議場には、杉原さんら市民20名余りが入りました。私は4時すぎに、少し遅れて郡山の方と10階のモニター別室ではなく、11階のリアル会議が行われている部屋に向かいました。テレビは「市民団体乱入」などと伝えていましたが、すんなりと部屋の中に入れました。乱入でも何でもありません。
20名くらいの市民が、傍聴者を締め出しての審議を批判し、傍聴者を入れての審議と利益供与を受けている委員の辞任を求めました。いっしょに入った郡山の方は、福島の深刻な状況を伝えていました。こんな状況でなぜ再稼動について議論できるのかと。さらに委員に「福島の事故は本当に収束したのですか?」と問いかけていました。答えた委員は誰もいませんでした。みなうつむいて市民側の訴えに反応しまいとしていました。
会議は開始1時間以上たっても始められず、警官が廊下に並び、私服がうろつくという異様な状況でした。とても議論ができる状況ではなく、普通なら流会、後日仕切りなおしでしょう。
しかし保安院は、流会の宣言をせず、今日の対応について協議すると言って、委員を外に連れ出しました。井野さんと後藤さんは応じられないと残りました。5時半から枝野大臣が、部屋に入った市民を批判する会見を開きました。
その後、保安院は、関電とJNESの説明者も連れ出しました。何が何でも今日中に決めるということでしょう。こちらは、流会にせよ、もし今日やりたければ講堂を確保して傍聴希望者全員を入れることと、利益供与を受けた委員を出席させないことを条件に出しました。
しかし7時20分になって、保安院は、会合を別の会場で再開する、会場にはマスコミを入れるが傍聴者は入れないと宣言、部屋には、井野さんと後藤さん、それにマスコミと市民が残っていましたが、一体どういうつもりかと保安院を取り囲んで聞いていました。
その後、保安院の別の担当者が、井野さんと後藤さんに、別室での会合に参加して欲しい、さもなくば欠席扱いにするぞと、お二人は、市民の傍聴が前提、傍聴ができない密室審議は審議そのものが認められないと抵抗しました。保安院が出て行くと、その場は自然と市民側の記者会見場になりました。その後、会場を後にし、別館の前で続いていた屋外の市民集会に合流しました。
<これから>
すぐそばで傍聴を希望する市民の意思よりも、IAEAが来る前に手土産を優先するという許されない暴挙だと思います。しかし、みなさんの力により、傍聴完全排除という形式でしか審議をさせなかったことは成果だと思います。IAEAの調査、4大臣の承認、そして地元の了解と、まだハードルがあります。
さらにハードルを儲けようと、国会の事故調が徹底した原因究明を行うまで再稼動の判断をしないよう求める文面の議員署名を集めます(19日14時参議院議員会館ロビー集合)。さらに26日には、再処理問題と原発運転再開問題に焦点を当てた政府交渉を準備しています。26日13時参議院議員会館ロビー集合です。こちらにも是非足を運んでください。集会デモも予定されています。がんばりましょう。
阪上武(福島老朽原発を考える会)
——-以上転載終わり——–
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