「民主苦戦、改選数で自民を下回るか」
- 2010年 7月 11日
- 時代をみる
- 瀬戸栄一
11日午後4時現在の共同通信全国出口調査によれば、第22回参院選で与党民主党の苦戦は最後まで続き、選挙区のみならず比例代表でも不調で、場合によっては40議席台後半にとどまり僅差ながら自民党が改選第一党になる可能性が出ている。
だが非改選の民主62議席は自民33をはるかに上回っており、トータルでは民主党が第一党の座を守るだろう。衆院では民主307、自民116と大きな差があるため、政権与党が民主から自民に移ることはあり得ないが、菅直人首相が昨年夏の政権交代後初の選挙で敗北を喫したことは間違いない。
その敗因が消費税引き上げを争点に持ち出した菅首相の決断にあったことは否定の仕様がなく、12日以降、菅政権は自民党はじめ野党各党はもとより小沢一郎前幹事長を中心とする党内最大のグループからの激しい攻撃と批判を受ける。9月の代表選対策に苦心するだろう。
当面は2011年度予算編成に取り掛かるが、選挙後の通常国会は議席指定のみにとどめ、敗北の傷跡が癒えるまでは、「政治空白」が生まれそうだ。(了)
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