不透明な政治的動きの背後で進行するものを見極め行動を
- 2012年 2月 24日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2012年2月23日 連帯・共同ニュース230号
■ あまり信用されないためか斑目を<デタラメ>と言い換えられて語られる原子力安全委員長ではあるが、ここにきて加速する原発再稼働の動きに抵抗する姿を示している。任期の終わる4月までに嘘や隠し事の数々の償いでもしたいと思ったのか。彼の心的世界を憶測する気はないが、
第一次のストレステストだけで再稼働にOKを出そうとする政府や原子力ムラに異議を申し立てしていることは評価してよいだろう。推進派は抵抗を無視しては行くだろうが注目してよい。
■ 2月20日(月)に9回目のストレステストの意見聴聞会があり、2月21日(火)には原子力安全委員会・大飯審査書検討会があった。これは第一次のストレステストでお墨付きを与えて再稼働にOKを出す儀式であり、はじめから再稼働のレールに沿ったものである。この戦略を構想していたのは原子力ムラと経産官僚であり、政府や財界などを誘導し国民向けの安全神話の儀礼としてそれをやってきたのである。彼らの中には福島原発震災の記憶が風化して行くという計算も働いていたのかもしれない。だが、福島原発震災は収束せず、その事故検証も進んではいない。
にわか仕込みのストレステストなるものも基本的な指針はなく杜撰なものである。例えば意見聴聞会委員であった井野博満・後藤政志氏は『津波の想定が11・4㍍で福島事故の時の14㍍より低い、制御棒の挿入を検討対象から外している』など批判している。これはほんの一例であり、電力業者の報告がつじつま合わせのものであることを暴露している。経産省や原子力ムラ、また政府は4月段階で原発ゼロ状態になることを恐れ、3月11日の大震災1周年が終われば1、2基でも稼働させる意向である。3月11日から4月末ころまで再稼働の最初の山場がくる。
■ 3月10日・11日には福島での集会(郡山開成山野球場)があり「9条改憲阻止の会」では宿泊付きの企画を組んでいる。50人の限定であと少し。希望者は連絡を。3月11日には各地で集会やデモが東京では「東京大行進~追悼と脱原発への誓いを新たに~」が行われる《日比谷公園14時集合、デモ出発15時》。また16時から「国会囲もうヒユーマンチェーン:社会文化会館集合」もある。週末には各地で集会やデモが予定されている。2月25日明大《駿河台:13時~》・26日和光大(鶴川;13時~)で小出祐章さんの講演会がある。明大の集会にはテントからのアピールもある。週末には各地域の集会等に出払ってテントは人が薄くなる。在特会の動きも予想される。この週末は可能な限りテントに出掛けてきて欲しい。 (文責:三上治)
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