「放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない」など―地震と原発事故情報【TMM:No1396】
- 2012年 3月 22日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年3月22日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
━━━━━━━━━━
★1.放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない
3月21日がれき問題・港区質問会の報告
(さよなら原発みなと 栄木忠良)
★2.大飯原発は狭い敷地、立地条件悪い、半島の先端、すり鉢の底の地
原発への道は一本のみ、事故時対応できるのか?―民主党 谷岡郁子
議員が追及 (3月15日 毎日新聞より抜粋)
★3.読者から
◇3月19日 新江東清掃工場での受入即時中止を求める要請行動報告
(ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク)
★4.新聞・雑誌から
◇東電の経営体質はまったく変わっていない
経産相「開いた口がふさがらぬ」と東電を批判、
顧客大半・値上げ拒否、東電値上げ問題(3月22日 東京新聞より抜粋)
★5.本の紹介
◇新刊 『東電原発犯罪 福島・新潟からの告発』
佐藤和良・矢部忠夫 編 定価1400円+税
──────────
※あす23日18:45から、サクラ調査・説明講習会を開きます。
ぜひご参加下さい。場所・スペースたんぽぽ 講師・柳田真、奥田智子ほか
※本日発行した前号は、【TMM:No1395】の誤りでした。
━━━━━━━━━━
┏┓
┗■1.放射性物質を含むガレキについて十分な検討もなく受け入れられない
│ 3月21日がれき問題・港区質問会の報告
└───── (さよなら原発みなと 栄木忠良)
港区で行われた女川町のがれき受け入れ説明会終了後、「さよなら原発みなと」の一部のメンバーを含め11人が集まり、「港区のがれき受け入れを考える有志の会」が発足しました。説明会では参加者の疑問に答えてないので、公開質問状を区長に出し、その後回答がありました。
その回答も不十分でしたので、3月21日に区の担当者を迎えて質問会を開きましたが、安全の問題や東電の子会社等のがれき利権など沢山の質問が出されました。これまで100ベクレル/kgを超える廃棄物は放射性廃棄物処分場で封じ込めていたのに、国は80倍の8000ベクレル/kgまで埋め立てできると、とんでもない新基準を出しました。
徳島県は国の新基準を批判し「徳島県としては、県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。」としています。
県民の健康を守る責務を負う行政としてその見識は評価に値します。この点を質したら、国の出した8000ベクレル/kg以下であれば安全であるとの認識が港区の公式見解であると言い切りました。
中央区、江東区に続き港区でも4月2日からがれきの受け入れ・焼却が始まります。
「有志の会」はがれき問題で港区は説明責任を果たすようにという趣旨の請願を区議会に提出しました。
「さよなら原発みなと」は「有志の会」と共にいろんな形の反対運動を展開していきます。
・3.21がれき問題・港区質問会動画
http://www.ustream.tv/recorded/21256762
・「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」の都庁での記者会見
動画 http://www.ustream.tv/recorded/21094267
・がれき問題では「さよなら原発みなと」のブログにいろんな情報が載って
います。 http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/
┏┓
┗■2.大飯原発は狭い敷地、立地条件悪い、半島の先端、すり鉢の底の地
│ 原発への道は一本のみ事故時対応できるのか?―民主党 谷岡郁子議員が追及
└───── (3月15日 毎日新聞より抜粋)
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼動に向けた政府の動きに注目が集まる中、十四日の参院予算委員会で、民主党の谷岡郁子氏が同原発の立地条件を取り上げ、事故が起きた場合に原子炉の冷却などが確実に行えるのか追及した。
同原発は半島の先端にある。わずかに海に面した東側以外は険しい山に囲まれたすり鉢の底のような狭い敷地に、四基の原発が密集する。原発に通じる道は一本しかない。
谷岡氏は「自衛隊や作業員が二次災害を起こさない(で活動できる)スペースがあるのか」と質問。柳沢光美経産副大臣は「スペースなどの課題がないわけではない」と問題があることを認めた。
東京電力福島第一原発では事故直後、敷地内に散乱したがれきが自衛隊などの車両の通行を拒み、原子炉の冷却が遅れた。太平洋に面し、大飯原発よりはるかに広い敷地にもかかわらずだ。大飯原発で事故が起きた場合、どんな事態が待ち受けるのか、想像するのに難しくない。谷岡氏は原発へ通じる道が土砂崩れする危険も指摘した。(後略)
┏┓
┗■3.読者から
└─────
◇3月19日 新江東清掃工場での受入即時中止を求める要請行動報告
(ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク)
19日(月)からは、江東区新江東清掃工場での女川町からのがれき受入が始まろうとしており、朝9時~10時まで要請書提出行動&即時中止を求める抗議行動を取り組みました。
新しく参加された方を含めて7名で行いました。先週末には、工場に電話をして要請書提出しますと伝えましたが、「1組からの指令で、要請書は受け取らないように言われています。」と、答えられたので、こちらの趣旨を伝えました。
当日は、工場に着き、9時半までの間、警備員さんと話して、横断幕を貼る場所など確認してからマイクで訴えました。9時半には、課長が出てこられ、「ここは敷地内であるので、敷地外に出て下さい。」と言われ、出入り門を聞き、運転手さんや女川町から来るコンテナが確認できると思われる場所で、マイクで順番に発言。
課長さんが来て、要請書は受け取れないと、持参した文章をその場で読み上げてさっと帰っていってしまうという、全く誠意の無い、そして、地域の環境や命を守っていく自治体で働くかたの姿勢とはかけ離れたものでした。
そぐそばは、排気ガスが立ち上がる大きな道路、やっと通れる狭い歩道で、10時近くまで順番に、工場で働く方々にも届いて欲しいという思い込めて訴えました。しかし、最後に、もう一度工場長の寺門明良さん宛ての要請書を受けとっていただきたく、警備員さんを通じて伝言。しかし、同じ回答でした。
その後、驚いたのは、100メートルぐらい離れた工場内部の方から、警察官3名がきたのです。「何かトラブルがあるといけないので・・・・」と言いました。
私達は、整然と行なっており、敷地外がわかってからは、その中では行動していません。警察官まで何故登場したのでしょうか?民主的に行動している者を、威圧感でもの言わせぬ状況をつくろうとしたのでしょうか?
中央清掃工場長は、2回とも受け取っています。3月16日には、23区区長会定例会議が行われました。その中で、今後は、区民の反対や不安の声は聞くな、となったのでしょうか?自治体は、そこに住む区民・市民の命や環境を守り、意向を受け止めるのが役割です。がれきを巡って、トップにいる方々の異常なまでの押さえ込みに、大変強い憤りをもちました。
◎初参加で、ジャーナリストの新井哉さんから取材もしていただきました。
新井さんは、昨年半ばごろに組合が放射線防護マニュアルのようなものを作った時から、作業員が被曝している可能性が高いと考え、組合の公開資料を丹念に読み、被曝の記述を発見し、自身のブログで発表しました。
週刊金曜日の記事は私の後追いしたようですと、語っていました。
(作業員の被爆:東京都江戸川清掃工場での事実です。)
(※新井哉さん 危機管理ジャーナリスト)
◎空間線量も1時間、何箇所かで計測しました。
そばの芝生等で、0.5マイクロシーベルト/毎時という大変高い値が2箇所で出ました。又、労働者の働く安全問題や、3・11以降の事を丹念に調査、研究されている方も参加いただきました。以上が昨日の報告です。
◎3月23日(金)の相談会にご参加下さい。
参加自由です。お子さん連れでもだいじょうぶです。
・中央区京橋区民館 和室 19時~21時
・参加費 300円(資料代など)
・議題「3月30日(金)の都知事要請行動」について、他
・住所 中央区京橋2-6-7 電話 03-3561-6340
・アクセス JR「東京」駅八重洲南口徒歩約10分 地下鉄「京橋」徒歩2分
ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク
連絡先:高瀬 080-3013-3618、島 090-4610-7913
┏┓
┗■4.新聞・雑誌から
└─────
◇東電の経営体質はまったく変わっていない
経産相「開いた口がふさがらぬ」と東電を批判、
顧客大半・値上げ拒否、東電値上げ問題(3月22日 東京新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
┏┓
┗■5.本の紹介
└─────
◇新刊 『東電原発犯罪 福島・新潟からの告発』
佐藤和良・矢部忠夫 編、定価:1400円+税、
発行:創史社 発売:八月書館
*** もくじ ***
・まえがき(佐藤和良)
・【福島から】 被ばくに負けず生きる
―国の棄民政策を許さず、事故責任を糾す! 佐藤和良
危険な湯を沸かすだけの原発に反対して
―子供たちを、ふるさとを被ばくから守る 石丸小四郎
・【新潟から】
電力の生産地と消費地でともに脱原発を
―新潟県柏崎刈羽原発からの訴え 矢部忠夫・佐藤正幸・武本和幸
・【青森から】
東京電力へモノ申す
―青森県を「電気のふるさと」と呼ぶな 山田清彦
「原発推進」までウソだった
―東京電力による脱原発の進め方 西尾漠
・あとがき(矢部忠夫)
──────────────────────────────
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容をお送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の都合上すべを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
───────────────────────────────
◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
◆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに件名を「メルマガ希望」として送ってください。
登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
───────────────────────────────────
たんぽぽ舎 たんぽぽ舎は、月曜~土曜
13:00~20:00のオープンです。
日曜・休日は、お休みです。
〒101-0061
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。