「大飯原発再稼働、市民ら700人反対集会」など―地震と原発事故情報【TMM:No1400】
- 2012年 3月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年3月26日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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【3月26日未明、柏崎刈羽原発6号機が定検入り。稼働原発は残り1基】
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┗■1.大飯原発再稼働、市民ら700人反対集会
│ 福島原発事故緊急会議も参加し、ビラまき、デモ行進 (柳田真)
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定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働の行方が焦点化する中、再稼働に反対する市民集会が25日、福井市の中央公園で開かれました。市民団体「原子力発電に反対する福井県民会議」が主催し、滋賀や大阪、神戸など県外からも含め、参加者約700人(主催者発表)が集まった。福島原発事故緊急会議(東京)も現地行動を呼びかけ、27名が参加して現地の運動を盛り上げる一躍を担いました。
集会で同会議代表委員を務める明通寺(小浜市)の中嶌哲演住職は「なぜこれほど稚拙な再稼働を目指すのか。原発が本当に必要かを国民的に議論すべきだ」と呼びかけ、個人として断食を表明しました。その後、元気に700人で福井市内をデモ行進。翌26日(月)、反原発自治体議員・市民連盟(8名)は県と県議会の両方に対して再稼働について反対するよう申し入れました。
25日(日)の集会ではビラ1000枚をみんなで配布し、残った400枚は翌月曜にJR福井駅前で「再稼働反対」の横断幕2枚をかかげ、マイクで宣伝しつつ配りました。受け取りはとても良いものでした。 詳細次号。
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┗■2.この恐怖感が共有できれば原発再稼働など誰も望まない
│ もはや日本だけの問題では無い、原発破局事故
└───── (たんぽぽ舎 山崎久隆)
全原発停止の日が決まる
本日、北海道泊原発3号機の定期検査入りが5月5日の「こどもの日」と発表された。今年の「こどもの日」には、子どもたちへ電力会社から「脱原発」という名のプレゼントが贈られることになったわけだ。
私の予想は5月6日だったので、1日ほど早くなった。要するに法定限度ぎりぎりまで稼働させるというわけだ。その間に巨大地震や津波に襲われないことを願うほかない。
3.26東電脱原発の日
本日3月26日は東電が脱原発を達成した日になった。東電が「この日」を選んだわけは何なのだろう。
思えば1971年3月26日に、福島第一原発1号機が運転を開始している。それから40年目の日に1号機は炉心崩壊を起こしていた。40周年を祝うはずだった福島第一原発では、その日は死の恐怖に怯えて事故収束をする人たちの怒号が飛び交っていた。
さらにそれから1年経ったわけだから、東電原発史は41年で破局事故を経て終幕を迎えた。あとは17基の原発をどうやって安全に廃炉にしていくか、賠償と共に重い課題を背負うことになった。
他の電力も破局事故は起きなかったとしても、廃炉に係る膨大な費用をどのようにまかなっていくかが課題になる。
一番の方法は発送電分離を全電力で行い。発電から消費までを独占している現体制を解体することだ。
どこの電力会社も、キロワットあたりにかかる費用はべらぼうな額になってしまっている。他の産業ではあり得ない地域独占体制が続き、総括原価方式により「巨額の利益を保証され」ているため、巨大な利権構造を生み、さらに国策としての原子力開発をもほぼ独占してきたことから、国家以上に、秘密主義が蔓延し、地域工作活動に電源三法交付金と電力の自己資金が湯水のごとく投入されてきた。これが地域経済や人心をも破壊してきた。
しかし原発立地地域も、原発震災がたくさんの人々からかけがえのない故郷を奪い、生産の場を破壊し、人を殺したことを目の当たりにした。さすがにもう原発推進を自分の町でなどと思う人は激減した。
恐怖の連鎖
さらに想像力を無くしていなければ、たった一基の原発の炉心破壊による放射能放出は、次々に「悪魔の連鎖」(枝野幸男元官房長官)を引き起こすことも分かった。
一基の原子炉災害では終わらない恐怖は、例えば若狭湾で炉心破壊による放射能放出が起きれば同じ敷地内の原発が次々に炉心破壊を起こす、隣の原発、そしてもんじゅも同じ災害を起こす可能性が極めて高いということを意味する。
これは、もはや日本だけの問題では無い。地球規模の災害を招くことを意味する。
原発が全部止まってさえ、使用済燃料プール中の燃料が溶融しないようにしなければならないし、再処理工場にある大量の燃料と高レベル廃液の問題も何ら解決していない。
これらを含めて本当に核の恐怖から解放されるには、実にまだ何十年も掛かるだろう。しかし始まらなければ終わらない。少なくても原発の全機停止が実現したら、スタート地点には立ったと言うことになろう。
後は後退を許さないこと。つまり再稼働を一切認めないことが重要になる。
正念場はこれからだ。
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┗■3.<テント日誌 3/23(金)―経産省前テントひろば195日目>
│ テントの中でワークショップ「かんしょ踊り」
│ 雨の中、経産省前行動(4日連続行動初日)
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恒例の朝の散歩に今日は一人で向かいました。日比谷公園の草花にも春の気配が感じられ、カモメ広場の噴水の水の煌めきも寒かった日とは心なしか厳しさのようなものが抜けて見ていて気持ちが良い。それでも空は雨を予感させるどんよりさが折角の散歩の気分を損ねてしまいます。朝5時、東京タワーの灯が曇天の空に輝きテントに帰る頃にはポツリポツリと降ってきてしまいました。ん?ん、残念!
今日は椎名さんの指導の元に「会津磐梯山?カンショ踊り」のワークショップが予定されていて、生憎の雨でしたが10人以上の方にお集まり頂き第二テントの中で行うことになりました。椎名さんから手ほどきを受けた後にYさんが見本となって踊ることになりましたが、Yさんは先日10日の郡山での交流会でテントの仲間と一緒になって踊っておられましたが、中でも一際明るく元気にされてました。
ワークショップに参加された中に、「君が代起立斉唱強制」拒否で処分され、ずっと裁判闘争を続けておられる元教師グループの、シニア世代の女性達5~6人がおられました。
ワークショップも終わりかけた頃、原子力安全委員会に参加されていた方が息を切らして帰って来られ「原子力安全委員会がたった5分で終わり、大飯の調査委員会が終了してしまった!」と興奮して伝えて下さった。
先日、私が傍聴した委員会も班目委員長の異常に早口な資料読み上げに続いて、あっ!という間に終わった事を思い出します。その時も5分位で終わってます。
雨は降り続き、憂鬱な気持ちが晴れません。
夕方からは雨の中、20名程が集まって経産省正面玄関前での抗議行動が行われました。テントひろば4日間連続行動の初日です。もちろん、今日の原子力安全委員会での説明と抗議が行われたのは言うまでもありません。
それが終了後も少し間をおいて、数人によるマイクアピールが遅くまで続いていました。
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テント日誌 番外編 3月11日(日)
『その日の空は鎮魂の色。白い涙が降っていた』part-3 は経産省前テントひろばホームページをご覧ください。
http://tentohiroba.tumblr.com/post/19919240050/3-23-195
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┗■4.読者からイベントのおさそい(お問い合わせは主催者へお願いします)
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◇いわきデモ
NO NUKES! PEACE DEMO in Iwaki, FUKUSHIMA 3
放射能汚染のない未来と子どもたちの命を考えるパレード
http://nonukesmorehearts.org/?page_id=935
4月8日(日) ☆集会14:00 ☆デモ出発15:00
集合:平中央公園 *いわき市平字三崎1 / いわき芸術文化交流館アリオス前
・共催:いわきアクション!ママの会 / NO NUKES MORE HEARTS(東京)
・協力:脱原発福島ネットワーク / 何とかしよういわきの医療・市民の会
・集会スピーチ:佐藤幸子(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)、武藤類子、大賀あや子(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)、佐藤和良(いわき市議会議員)ほか
お問い合わせ:info@nonukesmorehearts.org
◇いわきデモ・バスツアー
4・8いわきデモへ!東京からの日帰りバス・ツアー参加者募集中
NO NUKES! PEACE DEMO in Iwaki, FUKUSHIMA 3
http://nonukesmorehearts.org/?page_id=935
※要事前申し込み 先着60名
料金:往復 3000~4000円 (参加人数により変動/当日払い)
集合・帰着場所:立川駅近辺・新宿駅近辺の2ヶ所
立川駅北口 「三井住友銀行立川支店」前
新宿駅西口スバルビル前(新宿中央道路側)
(往路)4月8日 8:00立川駅出発 8:30新宿駅出発
(復路)4月8日 18:00いわき出発 21:30新宿駅 22:00立川駅
※交通状況により到着時間はずれる場合があります
お問い合わせ:info@nonukesmorehearts.org
操(Misao Redwolf)/NO NUKES MORE HEARTS・首都圏反原発連合
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┗■5.新聞・雑誌から
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◇再稼働、「大飯」を突破口に性急な政府
地元や株主、同意多難 (3月26日 東京新聞)
(省略しますー「ちきゅう座」編集部)
◇房総沖に2つの活断層、M8~9の可能性 (3月26日 茨城新聞)
(省略しますー「ちきゅう座」編集部)
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【編集部より】
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