「アメリカの原発事故から何一つ学ばなかった日本の現状」など―地震と原発事故情報【TMM:No1405】
- 2012年 3月 30日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年3月29日(木) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.再稼動阻止のハガキ、8000枚突破
女性団体や市民団体にも広がり
署名のあとの有効な戦術として (柳田真)
★2.アメリカの原発事故から何一つ学ばなかった日本の現状。
足尾鉱毒事件を訴えた闘いを今こそ再び。
米国スリーマイル島原発事故の教訓と東電福島原発事故 (杉嶋拓衛)
★3.<テント日誌 3/26(月)―経産省前テントひろば198目―>
東電管内の稼働原発0に 残るは1基
経産省前行動→東電前アクションと盛り上がる
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
★5.本(小冊子)の紹介
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┗■1.再稼動阻止のハガキ、8000枚突破
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女性団体や市民団体にも広がり
署名のあとの有効な戦術として (柳田真)
○たんぽぽ舎と反原発自治体議員・市民連盟(略称 連盟)の2者共催で3週間前に始めた「再稼動阻止のハガキ」が短期間で8000枚をこえた。今日急い で増刷した。1万枚も間近か。
○それ以外に、うちの団体でも真似したい、版権を借用したいとA女性団体とE市民団体から申し入れがあった。広がることが大事なので、どんどん使って下さいと返事。
○みんな、1000万署名が終えたあとの個人の誰でもできる活動戦術として、ハガキがうけているかんじ。どんどん広めよう。
注 ハガキは6枚1組み 600円でたんぽぽ舎と連盟で扱い中
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┗■2.アメリカの原発事故から何一つ学ばなかった日本の現状。
│ 足尾鉱毒事件を訴えた闘いを今こそ再び。 (杉嶋拓衛)
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米国スリーマイル島原発事故の教訓と東電福島原発事故
1979年3月28日のスリーマイル島原発事故から33年。菅井さんは福島県飯館村で3日間の調査から直行でやってきた。「皆さん放射能の空間線量の値をご存知ですか」講師から参加者への問いかけで始まる。飯館村のモニタリングポストの数値は除染した場所に設置され鉄板で防護された数値だった。これは除染すればこのぐらいの数値なので帰って来なさいという意味なのか。政府の発表に除染していますという説明は無い。つまり正確な数値ではないのだ。
飯館村の長泥地区の5・5マイクロシーベルトのモニタリングポストの数値の前で菅井さんの手のガイガーカウンターは7・4マイクロシーベルトを示していた。
スリーマイル事故の話に入り事故につながる流れが説明されたが、発生した汚染水はサスケハナ川に流してしまった。原発事故の処理の浅はかさを感じた。
驚く事に日本の電力会社各社は事故が起きた後にハリスバーグに長期間駐在員を送って情報収集していたのだ。その情報が全く活かされていないのには呆れた。安全対策にも反映されなかった。住民を逃すという基本も事故など起きるはずがないという慢心から準備していなかった。今も福島第一原発事故の汚染水は海に大量放出されている。時代が変わっても電気事業者の腐った心だけしか受け継がれないのは嘆かわしい。アメリカの事故から何一つ学ばなかった日本の現状が現在なのだ。でも嘆いてばかりでは何も変わらない。菅井さんは来年田中正造没後100年を見据えて「現在の田中正造は現れないか」と問いかけた。足尾銅山鉱毒事件を政府に訴えるために明治政府に時に一万人も足尾現地から押出し、圧力をかけた。福島の人たちを救うために、いかに支える事ができるのか。福島から避難している人たちを孤立させるな。菅井さんの公害事件への思いと現在苦しい思いをされている福島現地の人たちへの支援を合わせた運動を訴えて会を終えた。
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┗■3.<テント日誌 3/26(月)―経産省前テントひろば198目―>
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東電管内の稼働原発0に 残るは1基
経産省前行動→東電前アクションと盛り上がる
3月26日(月) 晴れ。もう春のはずなのに今日は冬型気圧配置とかで寒い。
この日の未明、日付が変わる頃に柏崎刈羽原発6号機が停止し、東電管内の稼働原発は0となった。この記念すべき日も二重の無念とともにある。福島原発の過酷事故とそれによる夥しい放射能被災、たくさんの人々の苦しみとともにこの日があり、しかも東電の謝罪と責任をもって原発をやめるということではなく、あらたな再稼動への画策とともにこの日はあるのだという思いがよぎる。それでも全原発停止の実現は画期的なことであり、脱原発への大きな一歩であることは間違いない。再稼動を阻止して、残り1基を停め、全原発停止→廃炉へと進み、脱原発社会へと進んで行かねば、と改めて気持ちを引き締める。
今日は沢山の方々が全国から来訪される。沖縄・福岡・岡山から茨城・栃木・福島からと。そして午後6時から、経産省前行動をおこなう。今日は4日間連続行動の最終日である。続々と経産省前正門前に立ち並び、50~60名程にもなる。とくに、双葉町・富岡町から避難されている女性達の心の底からの怒りと切々とした訴えが胸を打つ。
そうしてそのままみんなで7時からの東電前行動へと向かう。
東電本社の向かい側の空間には既に多くの人が詰めかけている。東電前アクション・たんぽぽ舎・経産省前テントひろば・原発いらない福島の女たち・福島原発事故緊急会議・再稼動阻止全国アクションの共催ということで、最後には200名程の黒山の人だかり。
前日、福井市で雪あられの中行われた700名の行動の報告もある。避難されている方々からの訴え、郡山や会津から駆けつけて来られた方達からのアピール、等々、本当に糾弾して糾弾してもなお足りないほどの怒りが、東電本社に投げかけられる。折しも、東電本社ビルの壁に「東電解体!」「原発なくせ!」「再稼動阻止!」等の文字が投影され浮かび上がる。
会津磐梯山のもとの踊り、怒りと抵抗の気持ちを爆発させる踊り、<かんしょ踊り>が輪になって始まる。<福島を返せ!>と叫ぶがごとくに。
そして大飯原発の再稼動をなんとしても阻止しよう!という気持ちが高まる中、集会は終わった。それでも尚、抗議し続ける人影が絶えない。
春だというのに真冬のような寒さが押し寄せる中、明日の行動を思いながらテントに引き上げる。 ( Y・T )
尚、この日午前11時に「8.6 ヒロシマ大行動」のメンバーと「とつきとおか未来を孕む女たちの抗議行動」の椎名千恵子さんがヒロシマとフクシマの怒り、そして同じ思いを持った皆さんの署名「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」28,437筆を内閣府に提出しました。
この署名の要求項目は、以下の通り
一.すべての原発を即時停止し、廃止せよ
一.国と東京電力は、福島第一原発Jこの一切の被害を補償せよ
一.情報操作をやめ、労働者と住民の安全を最優先せよ
一.すべての核兵器と核関連施設を廃絶せよ
日本全国から集まった署名が13,437筆、
その他、國際総労働者連帯協会(UID-DER)の協力により、
トルコからも15,000筆の署名をいただきました。
署名にご協力いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。
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┗■4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇「原発事故から1年、放射線測定で見えてきたこと」(講師:木村真三さん)
福島原発の爆発事故直後、厚労省所管の研究所に辞し、NHKの取材班とともに福島に入った木村真三さん。放射線量の測定、土壌や植物の汚染実態調査をおこない、測ったデータを住民にも直接知らせるなど、その様子がETV特集で放映され、大きな反響を呼びました。
被ばくによる健康への影響、食品の放射能汚染が懸念されるなか、 昨年11月からは二本松市に獨協医大国際疫学研究室福島分室を開所され、室長として市民の放射線の内部被曝調査をはじめています。
原発事故から1年が経過し、これまでの調査でわかってきたこと、チェルノブイリ原発事故による汚染調査も踏まえて、被ばくを最小限に抑えるための今後の対応などをお話してもらいます。
日 時: 2012年4月13日(金) 18:45~20:45(18:15開場)
講 師: 木村真三さん/獨協医科大学准教授(放射線衛生学)
会 場: 総評会館204会議室
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
交 通: 千代田線新御茶ノ水駅 B3出口徒歩0分
都営新宿線小川町駅 徒歩2分
丸ノ内線淡路町駅 徒歩4分
JR中央・総武線御茶ノ水駅 徒歩5分
定 員: 140名 ※予約優先
参加費: 一般 500円/大竹財団会員・学生 無料
主 催: 財団法人大竹財団
協 力: 市民エネルギー研究所、たんぽぽ舎
<お問い合わせ>
財団法人大竹財団 http://ohdake-foundation.org
Tel 03-3272-3900 Fax 03-3278-1380
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┗■5.本(小冊子)の紹介
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◇ブックレット『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』
合同ブックレット・eシフトエネルギーシリーズvol.1
『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』 3月24日刊行―原発は日本各地にあります。福島第一原発事故が起きてわかったことは、大事故が起きれば遠く離れていても「現地」になるということです。―
アイリーン・美緒子・スミス(グリーン・アクション代表)
定期点検で停止中の原発の再稼働問題、とくに、ストレステスト評価の「確認」プロセスが先行している大飯原発3,4号機について緊迫しています。しかし、福島原発事故の原因究明さえも終わっていない中、「福島原発事故のような事故が二度と起こらない」ことを担保できる条件は何もありません。大事故を二度と繰り返してはならない、という点では賛成も反対もないはず。eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)は、今再稼働を進める議論をする前提は何もない、という事実について、
「原発を再稼働させてはいけない4つの理由」としてまとめました。
参考資料として、そして身近な人に伝えるツールとして、活用いただければと願っています。
『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』
<目次>
・読者のみなさまへ (アイリーン・美緒子・スミス/グリーン・アクション)
・第1章 原発再稼働のこれだけの問題点(竹村英明/環境エネルギー政策研究所)
・第2章 原子力規制行政は破綻している(澤井正子/原子力資料情報室)
・第3章 ストレステストでは安全確認はできない(山崎久隆/たんぽぽ舎)
・第4章 原発なしでも電気が不足することはない(松原弘直/環境エネルギー政策研究所)
・第5章 周辺自治体と周辺住民の同意を得られていない(末田一秀/はんげんぱつ新聞)
・市民の力で再稼働をSTOPするための10のアクション
・原発危険度一覧表
・原発事故によって、放射能汚染が広がる30キロ・60キロ圏Map
A5判/80ページ/630円(税込)/合同出版刊
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【編集部より】
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