関西電力・大飯3、4号機の再稼動を許さない!連帯ニュース239号
- 2012年 3月 31日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会原発再稼動
3月28日
--福井見学の記--
■ 3月25日、福井市で「3・11福島を忘れたのか」「福井から未来をひらこう」などを掲げ
て、関西電力大飯3、4号機の再稼働に反対する集会が開かれた(原子力発電に反対する福井県民会議主催)。原子力安全―保安院が第一次ストレステストの妥当評価を下し、原子力安全委員会が確認書を出した原発の存在するところである。私たちも、たんぽぽ舎や福島原発事故緊急会議やFOEジャパンのみなさんと共に参加した。25日当日、会場の福井市民中央公園はかなり荒れ模様の天気であったが、700~1000人くらいの人々が集まった。最初に主催者を代表して、小浜市の明通寺住職である中嶌哲演さんが「なぜこんなに拙速な再稼働をしようとするのか。原発が本当に必要か国民的議論をすべきだ」「本日から県庁ロビーでハンストに入る」と挨拶。続いて原子力資料情報室や1000万人署名運動、日弁連の代表などが挨拶と反対の決意表明を行った。集会中はまだ比較的穏やかな天気であったが、デモ行進に入る段でものすごいアラレが振ってきた。福井県でも珍しいことらしいが、再稼働に怒る天の声と解釈することにして元気よくデモ行進に参加した。
■ この後、県民会議の事務次長の石地さんと懇談の機会がもたれた。翌日26日には、たんぽ
ぽ舎の県庁に対する再稼働反対の要請行動に同行した。県庁前で写真撮影としゃれてみたが、どういうわけか、「横断幕等を広げてはならぬ」というお達しで、守衛がついて回るというありさまで、いささか呆れた。そういえば、佐賀県庁のときも、要請文を届けるというだけで、庁舎の入り口を閉めてしまうということが起きたのと同様だ。田舎だからなのか反動的だからなのか、政治的自由、表現の自由も保証されていないのか。その後、大飯原発見学組と福井駅街宣組に分かれての行動になったが、ドイツ人のYさん(前夜ホテルで始めて知り合いとなった)、通訳のTさん、FOEジャパンのYさん、京都のSさんレンタカーを借りて、大飯原発に向かう。途中、おおい町の役所で再稼働に反対する要望書を提出、担当者3人と1時間ほど面会。結局、原発まであと3kmくらいのところで、この先関係者以外は立ち入り禁止ということでエル・パークという原発のピーアール館までしか行かれず、それも休館日。予想されていたことだが残念なことであった。
■ そもそも、海岸沿いに位置する日本の原発は風光明媚なところに立てられているのだが、電
力事業者は必ずと言ってよいほど、このことを自慢する。「若狭湾国定公園の大自然に溶け込んだ緑の発電所」「自然環境を損なうことのないように万全の環境保全対策をこころがけて」きたということらしい。どういう神経か、その風光明媚なところを甲子園球場の50倍の面積を占拠して放射能付人工物を4つも立てているのに。 (文責:淵上太郎)
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