4.14講演会「白鳥事件60年目の真実-冤罪説は歴史に耐えうるか-」
- 2012年 3月 31日
- 催し物案内
- 社会運動史研究会、現代史研究会、ちきゅう座、社会運動資料センター
講演会のお知らせ
「白鳥事件60年目の真実-冤罪説は歴史に耐えうるか-」
1. 日 時 4月14日(土)午後1時~5時
2. 場 所 明治大学リバティータワー・1013教室 (千代田区神田駿河台1-1)
3. 講 師
① 渡 部 富 哉(社会運動資料センター) 演題「裁判資料から検証する白鳥事件」
② 中 野 徹 三(札幌学院大学名誉教授) 演題「白鳥事件-その真実と責任を問う」
4. 二次会は5時半から会場を変更して研究棟・2F─9会議室にて7時まで
5. 7時半より懇親会
6 参加費 資料代 1000円
1952年1月21日午後7時40分頃、札幌市の住宅街のバス通りで札幌市警白鳥一雄警備課長が一発の銃弾によって射殺された。時あたかも朝鮮戦争は膠着状態、北海道は石炭をはじめとする米軍の物資輸送に反対する闘争と労働者の年末年始の諸闘争が重なりあっていた。白鳥警部はそれに対抗する第一線の指揮者であった。権力と共産党との長い抗争が始る。やがて村上国治(共産党札幌委員長)が逮捕され、実行犯佐藤博、中核自衛隊を指揮した宍戸均、北大生鶴田倫也らは中国へ逃亡した。
村上国治の冤罪説は最高裁の特別抗告の棄却決定によって最終的に決着を見た。この間「白鳥事件再審要請署名」は140万を超え、全国では106以上の地方議会の決議を得た。「現地調査」「公正裁判を求める国民大行進」世代を超えて多くの人たちが参加した。
杉之原舜一弁護士によって唯一残された「白鳥事件裁判記録」は松本市郊外の司法博物館に寄贈され02年3月、渡部富哉によって156冊にまとめられて公開にこぎつけられた。 が、やがて司法博物館が松本市に移管されると再びこの資料はお蔵入りとなり閲覧不能となった。今回その内容が明らかにされる。また初めて会場で公開、頒布される「追平雍嘉手記」(「解説」中野徹三)、渡部富哉編「白鳥事件裁判資料の重要証言摘録」(「解説」渡部富哉)などとともに今その問題点と従来の冤罪説を越える真実が明かされる。
※ 申し込みは 葉書またはFAXで〒201-0002 狛江市東野川3-17-2-912由井 格 Fax 03(3480)1392
主催 社会運動史研究会、現代史研究会、ちきゅう座、社会運動資料センター
※当日事件の経過は省略します。松本清張著『日本の黒い霧』、山田清三郎著『白鳥事件』などをお読みになってお出かけください。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。