テント日誌6/13日 経産前省テント広場―277日目 原発ゼロ39日目…政局という名の政治的病を見せつけられている。
- 2012年 6月 15日
- 交流の広場
- 経産前省テントひろば
最近はテレビの天気予報を割と熱心に見ている。火曜日や金曜日が雨というのが多いようだ。梅雨入りしたのか、どうか定かではないが、天気予報で雨のマークが続く気になる。今年だけ空梅雨を祈っているのだと話していたら、農作物はどうなると反論されて黙った。身勝手な思いをしているわけではないが、一日振り込められるとうっとうしい。テントはすぐ湿気が高まり気分も良くないのだ。前日はしとしと続く雨だったが、今日は上がっていた。テント前には国会などの緊迫が伝えられるためか自然と人は増えている。テントに駆けつける人は多くなっている。関西の人の訪問が多く、今日は関西デ―だという声も聞こえる。道行く人と交わす挨拶も増えている。大飯現地の監視テントも緊迫して状況の中で訪れる人も増えているらしい。座り込みの場面にも政治状況の変化は敏感に反映するのである。
消費増税法案の採決をめぐる動きで国会は緊迫しているが、また、原発再稼働をめぐっても同じ事態は続いている。野田首相は6月8日の声明に引き続き6月14日には再稼働決定をするのではないかと言われているからだ。連日、首相官邸に対する抗議行動は続けられており国会議員などの参加をある。首相官邸前の抗議行動はいろいろの人の参加の中で国民的なものになりつつある。今日は民主党の議員が夕方に院内集会を開いていた。再稼働について野田首相に反対の申し入れをした国会議員等が中心で、その数は122名に増えていると伝えられている。この院内集会の模様は官邸前の抗議行動の現場でも報告された。「福島第一原発事故は収束してはいない、国会の事故調査委の結論も出てはいない。こんな中で何故に再稼働をするのか。その神経が分からない。また、電力不足は嘘であり、原発を稼働しなくてもこの夏は乗り切れる」などが主張されており、議員も市民も同じ認識にあると言える。野田首相はこの民主党議員の主張も「精神論」として退けるのであろうか。最近の野田首相や政権を取り巻く面々の動きは次の段階としての強権政治の前段階のもののように思う。これを許し、連立政権となれば強権政治が前面化してくるように思えてならない。
民主主義も危ない。
テントは夕方からは連日の官邸前行動などもあって活性化している。この週末には福井での現地行動のバスツアーを組まれていることもあり何かと忙しい。
こちらは参加申し込みも当初の予想を超えた模様でうれしいことだが、週末は福井だけでなくこちらも緊迫事態が予測される。政治的動きの中には何が起こるか分からないこともあるが、情報から目を離さずテントやその周辺に駆けつけて欲しいものである。 (M/O)
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