テント日誌7/25日 経産前省テント広場―319日目 …真夏日や熱帯夜という言葉が登場することになった
- 2012年 7月 27日
- 交流の広場
- 経産前省テントひろば
風でもあれば過ごしやすいのだが、風もないと蒸し暑い。テントの中は何も冷房設備がないのだから、テントを捲りあげて風通しをよくするしかない。それでも、テントの外はまだ凌ぎやすい。この間、テレビを見ていたら全国の風鈴市を報じていた。様々の風鈴があって楽しかったが、機会あれば買ってきてテントにも飾りたいと思った。誰か気が付いたら風鈴を届けて欲しい。第二テント《福島の原発いらない女たち中心のテント》にはどんな風鈴が似合うのか。そんな想像をしてみるだけで楽しい。
昨日はテント全体会議もあったが、テントの泊りの当番の関係もあって、テントに居たが原子力規制委員会人事案に異議を申し立てる緊急院内集会から佐藤幸子さんがよられ様子を報告していただいた。原子力規制委員会の発足にあたり、その委員に原子力ムラのメンバーは外せというのが国民の声である。福島第一原発の事故後の対応に原子力ムラの面々が専門家として役に立たなかったことは周知の事実である。それ以上に無責任であり再稼働の推進母体でもあった。原子力行政の主導し、政治家は判子を押すだけという悪しき日本の政治の典型を象徴する存在でもある。福島第一原発の事故が起こるまでは原子力ムラの存在を多くの人は知らず、その奥の院というべき存在が原子力行政を牛耳るものであることは知らなかった。それは致し方のなかったことかもしれないが、重ねて言うが原子力規制委員の委員に選ばれることは許されないことだ。佐藤さんは院内集会の参加した金子勝さんは呆れて、これは原発をゼロにするための人選かと皮肉を込めて語っていたと伝えていた。人事案の段階から異議申し立てをし、不断の監視をし、閉鎖化しやすい機関を開かせる闘いが必要だ。
かつてといつてもわずかかばかり前だが政権交代時に民主党の官僚主導政治の転換というのはどこに行ったのだろう。官僚を使うのはいいが、それに使われていることが目に余る。消費増税しかり、原発再稼働しかり、オスプレイ配備もしかり。何の見識も構想も持たない政治家や政党は政争に足を取られている間に官僚主導政治は復活し体制を固めている。原子力規制委員会の人事が原子力ムラの面々に占められる事態には反対したい。今週の金曜日の6時からの首相官邸前行動は人事案に反対するももとしてある。多くの参加をして欲しい。
冬場は寒くて夜はテントに籠るような状態だった。いつも、夜は終電車近くまで議論は盛り上がった。今も夜のテントは結構議論が盛んであるが、それでも暑さもあって少し様子は違う。テントには三度目という若い人とかなり遅くまで話し込んだ。あれこれ話が弾んで遅い時間になった。電車の時間を心配したら自転車だから大丈夫とのことだった。そういえば昼夜を問わず自転車でテントを訪れる人は増えている。自転車の愛好者のみなさん、少し足を延ばしてテントを訪れたらどうだろうか。年配の人は家族が心配するだろうからやめたほうがいいだろうと思うが。帰りが心配だから酒は進められないが楽しい議論は保証できる。 (M/O)
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