トルーマンの原爆投下に無批判な日本政府の罪および痴呆化・・
- 2012年 8月 10日
- 評論・紹介・意見
- 原爆投下大木 保
「 国家の責任」を値切り、「米国の犯罪指摘 」を放棄してきた日本!
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××電力などの脅しにかまわず、ここはしっかりとクーラーをつかって熱中症を防ぎましょう。
またそれが、
ハイパーリラックスになりがちな自律神経をニュートラルな状態にもどす効果もあらわすでしょうから。・・
さて、
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「広島原爆忌が去り、長崎原爆忌が今日になり、
季節のうつろいゆく風景のようにあすはまた、とおくにかくされてゆくのでしょう。
3.11東日本大震災の被災者の苦しみと哀しみが、
亡くなられたひとたちの無念を背負いつづけるように、
広島と長崎の被爆者たちもまた、
死者たちの無念を負った苦しみと哀しみのなかで
気の遠くなる年月の、生き難きを生きてこられたにちがいない。
そして毎年、おのれの無念をかかえたまま鬼籍に入るかたがたが絶えなかった。」–
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こうお話しているのは、ちょうど昨年のブログの記事です。・・
つまりは、一年たっても、何年たっても、この国のエライ連中は ただ夢遊病者のように無為に時をすごし、
無念を背負い、生き難きを生きるほかない被爆国民に対して
「国家の責任」を値切りたおし、かつ 「米国の犯罪指摘」を放棄してきたのだ。
困ったことに、人としての矜持も気概ももとからもちあわせていない、ただエライ人種なのだ。
盛大な!「平和記念日」の坊主の真似ごとセレモニーで、やっつけ、済ませてきたわけだ。・・・
お人よしで儀式好きの国民をたぶらかし、まったく恥じることがない。
あのトルーマンの孫の献花をゆるすぐらい、頭がおかしいエライ人たちだから、
日本人をなめきったその孫が、
謝罪どころかアメリカ政府の「戦争終結のため」という例のプロパガンダをにおわせても、
なんの反論もせずに、マスメディアといっしょになって、無批判に垂れ流させ、
さも鷹揚なところをみせようとさえする。(つける薬がない連中だ!)
このことが重大であることも理解の外のエライ人たち。
周到な米国の一手である、トルーマンの孫の一言によって、日本政府も日本世論もはっきりと、
原爆投下がアメリカ政府の「戦争終結措置」とみとめたことになってしまったのだ。
日頃、領土問題?をあおって日の丸日本の旗をふりまわして威勢のいい、エライ都知事が
かのトルーマンの孫に沈黙してしまうのは、残念で情け無いことである。
まあ、もとから遠吠えだけのナルシストお坊ちゃまなのは、チック症状からもお見通しであるが。・・
いつの時代も閉塞感がつよくなってくると、
天皇や日の丸ナショナリズムをまるでわがもののようにふるまい、利用しようとする
権力亡者の悪党がしゃしゃり出てくるものだが。・・
(この国は、いつまでもエライお坊ちゃまたちをいただいていて、なかなか成熟できないのは?
エライお坊ちゃまたちを戴いているからだという、笑えないジョークはいかが?)・・・
( さてさて、エライ人たちにかまいすぎて、もったいないことをしました。) ・・
— すこし以前の放送ですが、
1954年に米国が水爆実験を敢行したために、被爆したマーシャル諸島ビキニ環礁が、
現在では皮肉にも「世界遺産」の一つとしてテレビ報道されていました。
たしかに、その海と環礁の映像は息をのむほど魅了される世界で、
過去に何事もなかったかのように、ひたすらにうつくしすぎる自然のたまものとして映っていました。・・
報道では、 核実験のために被爆した第五福竜丸の船員たちのことや、
実験対象物となった戦艦長門のことや、
先に避難させられたビキニ環礁住民の移住生活の過酷さについても触れられていました。
だがその一方で、報道されなかった米国の不作為の犯罪行為として、
ビキニから200km 離れたロンゲラップ島民は避難させられずに被爆し、
おおくの生命がうばわれ、 あるいはまた モルモット同然になんの治療もうけられなかったという、
元村長の悲痛な証言の事実が、いまでは無かったかのように忘れ去られようとしています。
( トルーマンの孫が知らないとはいわせない。よね?)・・・
それにしても水爆破壊から半世紀を経て、
うそのように「 うつくしすぎる自然」として眼に映るビキニ環礁の現在の光景とは
「科学文明の狂気の実験」の痕跡をもやがては埋めようとする
自然の< ちから > をみせつけられるおもいがします。
たとえ類的本態の多くを分子細胞のレベルまで損傷し、生態系をゆがめられても
無機、有機を問わず宇宙の軸につらなる自然の系の、
地球誕生にまつわる生成物質の総力をあげて、
やむことなく織りなす遥かな< いとなみ > こそが
自然の系(= 太陽系)における < 適応= 進化> の大いなるはたらきそのものであることをわたしたちにしめしている。
だからといって、
好きにやり放題では、さすがの地球も「代謝」がおっつかないだろう。・・・
いまのところ唯一、 わたしたちが託すことができるかもしれない、
この地球回復への遥かな未来といえるものは
この自然の系の< いとなみ > のほかには無いにちがいないとおもわれる。
しかしまた、
そこにわたしたちヒトや家畜がまだのこされているかは、じつに疑わしいかぎりである。
科学文明の狂気や独占、
「偽りの自由と民主主義」を旗印に正義を名乗り
世界中で戦争をしかけ殺戮と収奪をくりかえす覇権主義者の狂気が、
じりじりと、わたしたち人類の破綻をひきよせていることは、自明であり、
自然の系の< いとなみ >は、そのような人間たちのことまでかまってくれるはずもないだろう。・・・・・
(なお、昨夏のブログ記事は「広島、長崎、そして東北三県とつらなる苦しみと哀しみと無念!」 です。)
(ブログ・心理カウンセラーがゆく!http://blog.goo.ne.jp/5tetsuより 転載.)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion957:120810〕
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