「電気料金仮払い行動を準備しています」など―地震と原発事故情報
- 2012年 8月 23日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
2012年8月22日(水)【TMM:No1551】-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.電気料金仮払い行動を準備しています
槌田 敦(核開発に反対する会代表)
★2.本日、大飯原発4基分をも超える=522万kwの電力を隠した電力会社のからくり
猛暑なのに、原発2基しか動いていないのに「電力は大余裕あり」は
困るから、「大飯原発2基は動かす必要なかった」という事実が広まる
と困る電力会社 電力需給データの検証 8月22日分
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.原発廃炉、再稼働反対の動き全国に広がる
たんぽぽ舎、伊方ツアーに参加して 工藤わかめ
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※1.徹底分析・福島原発事故(4)-通称 槌田ゼミ-のご案内
『隠ぺいされた福島原発事故-1号機と3号機について』
【日 時】8月23日(木)開場18:30、開会19:00~21:00
【講 師】槌田 敦さん
垣内成子(福島原発告訴団・関東)さんの発言があります!
【会 場】スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4階)
【参加費】800円
※2.8/24首相官邸「裏」からの抗議行動
(名前)首相官邸「裏」からの抗議行動
(目的)首相官邸により近いところで再稼働反対、規制委員会人事反対を訴える
(呼びかけ)梶野、木村(連絡先:080-5062-4196)
(日時)8月24日(金)18時15分~19時45分
(集合場所)首相官邸「裏」
(官邸西側、地下鉄銀座線・南北線の溜池山王駅7番出口すぐ、首相官邸と山王パークタワーとの間の歩道)
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┗■1.電気料金仮払い行動を準備しています
└──── 槌田 敦(核開発に反対する会代表)
【電気料金仮払い実行委(準) FAX 03-3238-0056】
1.準備:料金引き上げに備えて、まず銀行自動振込を中止する
2.仮払い金額の決定:東電の引き上げ請求額から、原発損失の株主負担分を減額する。ここで株主負担分として、料金支払い額を、仮に毎月1,000円減額する。(2000円でも、500円でもよい)。株主負担分が確定したら清算させる。
3.認可料金:認可額は最大限の金額であり、その減額を否定するものではない。
たとえば鉄道運賃は各社自由に割引料金を決めている。そのうえ、東電は事実上国有だから、国が国を認可することになり、馴れ合いの金額であって無効である。
4.送金方法:送られた郵便払込取扱票(赤色)をパソコン印刷機でカラーコピーして、原票は保存する。コピーで作成した払込票も有効で、送金額を二重線で消し、たとえば1,000円を減額した送金額を書き込み、訂正印を押し、郵便局窓口に提出する。この方法では、東電指定の支払い期限日まで原票をコピーして何度も使える。
5.通信欄:「仮払い」であると明記した紙を貼る。また、東電に対する意見も書く。たとえば、「原発損失は株主負担。これを除いて料金請求願います」
コピーによる1円送金でも、手数料は東電負担。つまり、通信は1円でできる。
6.東電の対抗手段(実例):郵便払込票を送付せず、コンビニ払込票だけ送ってくる。コンビニ払込票では料金の変更はできないから、電話で「青色払込票で送金するから番号を知りたい」と言うと、拒否。そこで、「払うと言っているのに、受け取らないつもりか」と言うと、元どおり赤色郵便払込票を送ってきた。
7.送電停止通知、送電停止:最初の間は脅しだから放置してもよいが、実際に送電停止になれば困る人はその気配がした段階で支払う。しかし、次の支払いは減額の価を1000円追加すると通知し、翌月2000円を減額する。減額の合計が請求額を超えたら仕方がない、送金額を1円とし清算を求める。これを続ければ、料金未払いでも停電されることなく、抗議を続けることができる。
8.裁判-1 仮払い者が原告:「原発で発生した損失は株主が負担せよ」という裁判。上記仮払いの場合、話し合い中だから、当分の間、裁判にする必要はない。
裁判-2 東電が原告:「東電が定めた電気料金を支払え」という裁判。被告代表は呼びかけ人ら。料金制度の争いは憲法問題に発展する可能性。
9.この行動は、デモには行けないけれど、郵便局には行ける人の抗議行動。
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┗■2.本日、大飯原発4基分をも超える=522万kwの電力を隠した
| 電力会社のからくり
| 猛暑なのに、原発2基しか動いていないのに「電力は大余裕あり」は
| 困るから、「大飯原発2基は動かす必要なかった」という事実が広まる
| と困る電力会社 電力需給データの検証 8月22日分
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
本日は、おそらく今年夏最後の猛暑日になるかもしれない。というわけで、電力使用のデータを取ってみたところ、看過できないデータが取得できたので報告します。
まず、最大電力使用と設備に関するデータです。
単位万kw
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
461 1,361 4,954 529 2,351 2,589 1,050 最大使用
四国 九州 合計
482 1,442 15,219 最大使用
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
511 1,458 5,506 569 2,666 2,986 1,162 供給力
四国 九州 合計
571 1,608 17,037 供給力
比率は以下の通り(単位%)
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
90.2 93.4 90.0 93.0 88.2 86.7 90.4
四国 九州 合計
84.4 89.7 89.3
東側(北電、東北、東京)と西側(北陸、中部、関西、中国、四国、九州)の合計を比較すると次のようになります。
東側 西側
6,776 8,443
7,475 9,562
90.7% 88.3%
ただし西側電力各社の間では融通が行われています。
その電力間融通は次のような状況です。
北陸 中部 関西 中国 九州
▲ 7 ▲ 76 147 ▲ 64
▲ 3 ▲ 65 ▲ 42 110
この融通をなかったこととしてみましょう。
融通分は当然ながら各社の電力設備そのものです。
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
461 1,361 4,954 529 2,351 2,589 1,050 最大使用
四国 九州 合計
482 1,442 15,219 最大使用
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
511 1,458 5,506 579 2,807 2,839 1,268 供給力
四国 九州 合計
571 1,498 17,037 供給力
比率は以下の通り(単位%)
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
90.2 93.4 90.0 91.4 83.8 91.2 82.9
四国 九州 合計
84.4 96.3 89.3
では、広域融通をしているデータから、大飯原発の2基を止めてみましょう。この場合、追加で火力設備などは投入しません。
関電 西側
(2,986-118-118)=2,750 9,326
94.2% 90.1%
そうすると、関西電力の設備は2,750万kwになります。使用電力2,589万kwとの比率は関電単独で94.2%になります。たしかに厳しくなりますが、西日本の広域連係をさらに行えば十分カバーできます。西側全部の設備から大飯原発を抜いたデータで90%です。10%の予備率は問題のない水準です。
と、ここで終わったのでは前回報告に最新データを当てはめただけですから、新たな情報はありません。しかし、このデータと前回以前のデータを見比べたら、そのからくりが分かるのです。
電力会社(というより経産省か電事連か?)は、今年夏、電力が逼迫してもらわねば困るわけですが、既に報道などで「大飯を止めていても全く問題が無かった」などと書かれています。そこで、本日は猛暑日、練馬以北はかなり気温が上がっています。こんな日が日本全国で90%に達しないというわけにはいかないということで、逼迫感を演出しはじめました。最大使用を引き上げるというわけにはいかないので、供給力を減らしたのです。
今年夏に各電力会社が用意した供給力のうち、最大のものを本日用意したとすれば、現在よりも少なくても522万kw分も余分に用意できるのです。
実際のデータは次のようになります。
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
461 1,361 4,954 529 2,351 2,589 1,050 最大使用
四国 九州 合計
482 1,442 15,219 最大使用
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
511 1,506 5,580 594 2,716 3,029 1,293 供給力
四国 九州 合計
598 1,732 17,559 供給力
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
0 ▲48 ▲74 ▲25 ▲50 ▲43 ▲131
四国 九州 合計
▲27 ▲124 ▲522 単位万kw
驚いたことに、全国足すと522万kw分も供給力を落としています。大飯原発4基分をも超えるのです。その結果が89.3%だから、粉飾も甚だしいというわけ。
一体どれほど削減したかというと、次の通りです。
北電 東北 東京 北陸 中部 関西 中国
0 96.8 98.7 95.8 98.2 98.6 90.0
四国 九州 合計
95.5 92.8 97.0%
北海道電力は本日の供給力が最大なので0なのですが、後は軒並み供給力を落としており全体で3%もの供給力の低下になっているのです。
今年最大の供給力で本日の最大使用率を割り出すと、全国では88.5%、それから大飯原発の2基分を差し引くと89.7%と、それでも90%には達しないのです。「大飯を止めると9割越え」という図式を作り出しているのが電力側。
ますます、大飯再起動は何ら必要なかったことになり、そう言われたくない電力業界上げて、90%を超えるように意図的に供給力調整を行ったという実態が明るみに出てきました。
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┗■3.原発廃炉、再稼働反対の動き全国に広がる
| たんぽぽ舎、伊方ツアーに参加して
└──── 工藤わかめ
8月19日、20日両日、たんぽぽ舎主催、伊方ツアーに参加した。一行は19日、「ストップ伊方原発再稼働!とめよう大飯原発!8・19松山行動in 愛媛」集会に参加するため、松山市内、県庁近くにある堀之内公園に向かった。八幡浜・原発から子どもを守る女の会のメンバーとお会いする。さっそく、たんぽぽ舎メンバー作成の横断幕「ふるさとは原発を許さない」を贈呈。初めて参加の私も、八幡浜のメンバーの笑顔に以前から知り合いだったような気分になった。
真っ青な空、眩しい日差しが降り注ぐ会場の一角に黄色の布がはためく。全国に呼びかけて、集められたメッセージだ。真夏の太陽のもと、集会は始まったのだが・・。一転、遠くでなっていた雷の音がどんどん近づき、雨が降り出したと思うや、土砂降り。傘など何の役にも立たず、あわててテントに飛び込む。一時は暴風雨かと思うようなすさまじい降り。地元の人たちが原発建設のために祠を移された龍神様の怒りだと言う。降りが弱くなったところで、近くの美術館の講堂に場所を移して集会が続けられた。集会のあとはデモ、県庁前の抗議行動となった。県庁前では福島の女たちがかんしょ踊りを披露。龍神様の怒りのような抗議が続いた。
夕方から、全国ネットワーク相談会が夜の9時まで続いた。参加者は予想を上回り約90名。この会は翌日の12時まで続き、活発な議論が交わされた。各地の現在の状況が緊急性を要し、個々のグループだけでは対応しきれないとの声から全国ネット準備会が発足されることとなった。発言者はひきも切らず、日頃の思いや活動の様子が切に伝わる会議だった。
午後、一行は全国ネットワーク相談会の熱気も冷めないまま、バスに乗り、八幡浜から同乗した、八幡浜・原発から子どもを守る女の会の斉間淳子さんの案内で、伊方原発に向かった。約1時間半、途中、噂の龍神様の祠を見ながら、伊方ビジターハウスへ。四国電力PR嬢たちのこわばったような笑顔に出迎えられ、展望台から伊方原発を見学。驚くほど近くに祝島が見えた。ビジターハウスを後にした一行は伊方原発正門に到着。ここからは展望台以上に原発が一望に見渡せる。カメラを原発に向けると監視カメラも私たちの方を向いている。睨みあいでもしているような気分になって、意地になってカメラのシャッターを押しまくった。正門前では福島の女たちの木田節子さんがマイクで警備員に呼びかける。「会社はあなたたちを守らない。事故があったら、自分の命を大切にしなさい。」全員で原発に向かってでシュプレヒコールをして、原発を後にした。帰りは原発反対の意思を最後まで通し続けた廣野房一さんの記念碑を見ながら一路空港へ。
夕陽を浴びて眩しく光る瀬戸内海。こんなにきれいな海が放射能に汚染されることなど到底許されることではない。何が大切かを知っている人たちが全国で次々と立ち上がっている。そして、今、私たちは一人ではないことに気づいた。今回、愛媛に結集した人たちの思いが、次から次へと人の輪としてつながっていくことを願って帰路についた。
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【編集部より】
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