「被爆者の声をうけつぐ映画祭2012」のご案内
- 2012年 9月 9日
- 催し物案内
- 「被爆者の声をうけつぐ映画祭2012」熊谷博子
熊谷博子です。
「被爆者の声をうけつぐ映画祭2012」が、9月14日(金)~16日(日)、
明治大学のリバティホールで行われます。
15日(土)16時半から、私が30年前に作った『幻の全原爆フィルム日本人の手へ!
悲劇の瞬間と37年目の対面』を上映します。
市民一人一人が、米国立公文書館に眠っている原爆関連フィルムを10フィートづつ
買い取り、映画をつくろうという「10フィート運動」。この中でいくつかの映画がで
きましたが、上記作品のみはテレビ用であったため、その後ほとんど上映されず
“幻”の状態になっていました。
残っていた原爆映像資料の集大成をめざし、広島・長崎の多くの被爆者の証言と、
さらに朝鮮人被爆者、原爆小頭症、二重被爆の方も出てきます。
治療してもらえるのだと信じて、米軍のカメラの前に立った被爆者たち。
その時の自分と対面し、これまでの人生を語る人々の姿に胸が痛みます。
と同時に、その言葉の一つ一つが、フクシマを経た私たちに重く響いてきます。
私自身は3・11の前に、これはテレビ番組なので規制はあるが、今後、本腰を入れ
て上映をしていかなくてはならない作品だと考えていました。
カメラの前で、初めて衣服を脱ぎ、裸をさらしてくれた被爆者もいます。
そんな人たちの思いを、今にそして未来に、つなげなくてはならないと思って
います。
ぜひ、ご覧ください。私も会場におります。
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