「原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過-厚労省(9月29日 毎日新聞より)」など-地震と原発事故情報
- 2012年 10月 7日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1601】
2012年10月6日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発難民 第2のフクシマを起こしたら手遅れ
フクイチ収束に40年かかり、作業従事者はあと4年で被曝上限。
そのうえ原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのか!(木田)
★2.新聞・雑誌から
◆原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過-厚労省
(9月29日 毎日新聞より)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◆10月10日(水)午後2時、参議院議員会館(東京・永田町)
「あさこはうす」小笠原厚子さんを迎えて
大間原発の建設即時中止を! 緊急院内集会のお知らせ
◆10月14日(日)13時半から、下田市民文化会館(静岡)
佐藤幸子さん 講演とフリートークの会
★4.<テント日誌10/1(月)-経産省前テントひろば387日目>
台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
その共有。そして中秋の名月( F記 )
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┗■1.原発難民 第2のフクシマを起こしたら手遅れ
│ フクイチ収束に40年かかり、作業従事者はあと4年で被曝上限
│ そのうえ原発が次々と稼働したら、誰がその仕事をするのか!
└──── (原発難民・水戸在住 木田)
私たち福島県民は、みなさんのように抗議も要請もすることなく、ある日突然、
わずかばかりの身の回り品を持っただけで、住み慣れた土地を追われることにな
りました。
一年半が経ち、世間の関心は薄れ、信じられないことですが、フクイチは収束
したと思ってる人はいるし、街頭インタビューでは、若者の「かわいそうとは思
うけど、そんな話はもう聞きたくない」という声に、言葉をなくします。
三ヶ月に一度の一時立ち入りで目にするのは、人の背丈ほどの「セイタカアワ
ダチソウ」に占領された田畑に、ガラスは破られ、商品を略奪されたコンビニ、
歩く人の居ない道には、痩せて皮のたるんだ牛の群れ。
我が家に入れば、カビだらけの廊下に冷蔵庫の中の物のすえた臭い。ソファー
に座って、かつては家族で過ごした日々を思い、そんな暮らしがもう戻らない現
実を思い知らされます。
カレンダーは去年の三月のままで、震災当日の欄には、息子の字で、「課長の
送別会」と書かれてありました。余震で崩れた家具や荷物を片付け、「また来る
からね」と我が家に声を掛けて、滞在時の被爆線量を測るスクリーニングに向か
います。
住む場所を追われた私たちは、わずかな損害賠償と、期限つきの給料補償のた
めに、「原発難民は金が貰えていいな」と言われ、仮設住宅や借り上げ住宅に引
きこもりになった人たちは、昼間から酒を飲んでるとか、パチンコ屋は原発難民
の車ばかりと言われます。
原発で働いていた人たちは、東電や国の後始末のために、収束作業や除染に駆
り出され、鼻血や血尿を出しながら、「俺たちがやらなければ誰がやるんだ」と、
被爆し続けています。若い女性も、低線量の汚染物(防護服やマスクなど)の処
理作業をしています。そこへ我が子を送り出す母親たちは、「まるで第二次世界
対戦末期の、特攻隊を送り出した母親の気持ちだ」とこぼしているそうです。
交付金を貰い、原発を引き受けるということは、そこに住む人が責任まで取ら
なければいけないのでしょうか。
被災地への同情は、やがて薄れ、報道も真実は告げず、県は汚染された土地
に戻そうとする国の言いなりで、さらに、爆発を免れた被災地にある、第二原発
を動かそうとする東電の動きを知りながら抗議もしません。
直接の被害はなかったと、放射線管理区域に当たる高線量の区域であっても、
避難もさせず、暮らすことを強いられている住民たちが、子どもを守りたいと声
をあげても、風評被害を気にして反発する人がいます。汚染状況によって考え方
も異なり、補償があるないで県民がひとつになれず分断されています。私たちに
は、福井県で原発に何かが起こったときの姿が見えます。苦悩が想像できます。
荒れ果てていく様子が見えます。
県や国は絶対に責任は取りません。どうか、第二の福島にはならないでくださ
い。どうすれば福井のみなさんに原発に関心を持ってもらえるか、なぜ原発はま
ちがいなのか、むずかしい理屈よりも、今の福島を話せば考えていただけるかと
思い、長文メールさせていただきました。
フクイチ収束には40年かかります。毎日被爆しながら作業に従事している人た
ちは、あと4年で被爆線量がいっぱいになると言われています。全国の原発が次
々と稼働したら、誰がその仕事をするのでしょうか。
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┗■2.新聞・雑誌から
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◆原発作業:がん労災、累積100ミリシーベルト以上、5年経過-厚労省
(9月29日 毎日新聞より)
厚生労働省は28日、原発作業員などの放射線業務従事者が発症する胃→食道
→結腸の三つのがんについて、労災補償する際の被ばくの目安を発表した。
(1)累積被ばく線量が100ミリシーベルト以上(2)放射線業務による被ば
く開始から発症まで5年以上たっている--の2点を、業務との関連性が強いと
判断する目安としている。(中略)
厚労省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」が、過去の文献を基に
→被ばく線量が100~200ミリシーベルト以上の場合にリスクの上昇が認め
られる→最少潜伏期間は5~10年程度--などとする報告書をまとめた。
発表した目安はこの報告書に基づくもの。(中略)
100ミリシーベルト未満での健康影響は不明だが、ICRPは、可能な限り被
ばくを低く抑えるべきだとしている。(中略)
茨城県東海村で発生したJCO臨界事故(99年)では、6~20シーベルト被
曝をした作業員2人が死亡した。
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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「あさこはうす」小笠原厚子さんを迎えて
大間原発の建設即時中止を! 緊急院内集会のお知らせ
大間原発敷地に隣接する「あさこはうす」の小笠原厚子さんを迎えて、枝野発
言の撤回と大間原発の建設即時中止を求める院内集会を開催します。
集会に先立って、小笠原厚子さんと国会議員による経産大臣への申し入れをし、
その報告も行います。
緊急の呼びかけですが、万障お繰り合わせの上、院内集会にご参加ください。
日時 10月10日(水)午後2時~午後3時30分
午後1時30分より1Fロビーにて通行証を配布します。
場所 参議院議員会館 B109会議室 参加お申込みは不要です。
主催 脱原発をめざす女たちの会
問合せ(脱原発をめざす女たちの会 事務局)
TEL 080-3174-3584 FAX 03-6551-1111 E-mail info@nnpfem.com
◆福島原発事故から1年半、福島の今は!
『佐藤幸子さん 講演とフリートークの会』
と き 2012年10月14日(日)13:30~15:30
ところ 下田市民文化会館 大会議室 入場無料
今なお、原発事故による放射能の恐怖の中、避難生活をしいられている福島の
子どもたちの現状に思いをはせ、お誘いあわせの上お集まりください。
第1部 講演 13:30~ 14:30
演題 「子どもの命を守る」たつたひとつの願いを叶えるために
講師 佐藤幸子さん(5人の子供のお母さん54歳、やまなみ農場(福島県
川俣町)の経営者、30年ほど自然農にとりくむも、現在原
発事故で休業中「子どもたちを放射能から守る福島ネット
ワーク代表」
第2部 フリートーク 14:30~15:30「原発のない社会をめざして」
発言者の皆様へ受付に申し込んでください。 多くの参加者の発言を求めたい
と思いますので、1人2分問ほどでお願い致します。
主 催 すべての原発をとめよう伊豆半島住民連合会
連絡先 (澤登)電話 0558-23-3700 携帯 090-7852-6778
(小林)電話 0558-22-8595
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┗■4.<テント日誌10/1(月)-経産省前テントひろば387日目>
│ 台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。
│ その共有。そして中秋の名月
└──── ( F記 )
10月1日(月) 台風一過・快晴
今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもし
れない台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいま
した。その中、今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バス
ツアーに参加される渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。
時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方が
その影響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を
聞きながらその進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台
風が福島を襲ったら・・・そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらし
た際にお話下さった『福島で一番懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。
各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に
目立った影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷
が癒えていない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の
中、作業員の方々の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。
昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのです
が、後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まっ
た「tentTVあおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの
反省もあります。次回の課題としたいと思っています。
テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間
取ったり不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデ
オ上映など出来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足
されたのではないかとの感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として
今後も同様な催しを行っていきたいと考えています。井戸川町長にも是非またご
参加頂きたく思っています。
夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロック
の方が4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたっ
て、毎週木曜日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整な
どに訪れました。結局、双方納得いく形で了解できました。
全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでし
た。正に「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。
その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡
しをしていました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」
の事はあまり知らないし、片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お
互いが理解を深める機会になったことが何よりも嬉しく思いました。
夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。
そうか中秋の名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで
見るのだろうか。( F記 )
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「あおぞらUST放送~テントひろばから~」の4回目が、5日(金)午後4~5時に放
送されます。内容は以下の通りです。
ストリーミングの視聴・現場(経産省前テントひろば)での観覧を!
★今週のテントTV あおぞらUST放送
視聴アドレス http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
1.「国会議員に原発を問う」(30分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、議員のみなさんに意見を
お聞きします。今週は、川内博史・中川治 両民主党議員
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
集団疎開裁判の会の森園和重さんと柳原敏夫さんに、10・1の仙台高裁の
審尋、田中真紀子が文部科学大臣に就任したことから、今後の見通し、福島県の
健康管理調査での検討委員会の秘密会議による隠蔽工作、などについてお聞きします。
4.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言。10月5日(金)16時~
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【編集部より】
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「集会・デモ・講演会のお知らせ」に関しては、タイトル及び内容を400字
以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容を
お送り下さい。宛先は、magazine@tanpoposya.net です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
都合上すべてを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
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