加々美光行さん復帰l講演『緊迫する尖閣問題と日中関係』(10月27日)
- 2012年 10月 12日
- 催し物案内
- 加々美光行尖閣問題
アジア記者クラブ10月定例会
緊迫する尖閣問題と日中関係
2012年10月27日(土)18時15分~20時30分
明治大学リバティタワー6階(1063教室)
ゲスト
加々美光行さん(愛知大学現代中国学部教授)
尖閣諸島を巡って中国側の領有権を主張する動きがこれまでにない様相を見せ
ている。尖閣諸島の国有化問題に端を発した今回の日中間の紛争から 様々な問
題点が浮かび上がってくるのではないだろうか。少なくとも「領土問題は存在し
ない」とした日本政府の立場が現実からかけ離れていることが 明らかになっ
た。また34年前に来日した鄧小平副首相が発言した「棚上げ論」に日本側が
「同意したことはない」と切り捨てる政府高官の不見識が示 すように、日中為
政者間の資質の差は際立つばかりだ。
そうした状況に対して日本の報道は真価が問われているのではないか。日本固有
の領土であると断固主張した上で冷静な日中間の議論を呼びかけるとい う矛盾
撞着した内容が目立ち、ナショナリズムを煽る論調だ。政治と軌を一にするとこ
うなるのだろう。中国は自国の大航海時代であった明代の地図や 資料を持ち出
して固有の領土であると主張している。その中国が欧米列強に浸食され弱体化し
た時期に起きた日清戦争の年に日本が領有宣言を行ったこ とに中国がなぜ反発
するのかについても掘り下げた検証がない。そればかりか、中国の権力闘争や貧
富の格差などが不満となって噴出しているという一 面と抗議デモの背景を重ね
る傾向すら見られる。果たしてそうなのか。
10月定例会は、2年前の定例会直前に急病で倒れた愛知大学の加々美光行さ
んを再度お招きします。当日は、尖閣問題をどのように解決できるの か、ナ
ショナリズムの高揚を押えた大局的関係とは何か、東アジア共同体の可能性、歴
史認識問題だけでなく周恩来首相が国内の反対を押し切って対日 戦時賠償を放
棄したことが中国民衆の不満となってマグマのように地下から噴出しているとい
う説まで検証したいと考えています。
■会 場 明治大学リバティタワー6階1063教室(東京都千代田区神田駿河
台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方
1000円
■主 催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
Tel&Fax:03-6423-2452
E-mail:apc@cup.com
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。