「『危険手当ゼロ』 フクシマ原発作業員の「ピンハネ給料明細」」など-地震と原発事故情報
- 2012年 10月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1627】
2012年10月26日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.『危険手当ゼロ』 フクシマ原発作業員の「ピンハネ給料明細」
元請けが手当て分を支払わない、黙認を続ける東電の責任は重い
(FRIDAY 2012.11.9号)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇10月31日(水)19時から、場所・銀座(Jパワー本社前)
~大間原発、大間違い! 10.31Jパワー前アクション~
<呼びかけ:東電前アクション!>
★3.新聞・雑誌から
◇映画『希望の国』 原発施策へモノ申す、再び原発事故が起きたならば
(10月12日 毎日新聞より)
◇噴煙高さ23キロ、成層圏まで 富士山の「宝永噴火」(10/18朝日新聞)
★4.<テント日誌 10/24(水) -経産前省テントひろば410日目>
若松監督の通夜と告別式に出掛けた 超個人的感慨と評論 という日誌
(M/O)
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◇あす27日(土)18時から、於・スペースたんぽぽ、資料代500円
討論会『総力でつながろう!! 再稼動阻止!大飯を止めよう!』
(3人の方から問題提起をいただいて、再稼働問題について討議します)
詳細 http://tppsa.sakura.ne.jp/wp/?p=1829
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┗■1.『危険手当ゼロ』 フクシマ原発作業員の「ピンハネ給料明細」
│ 元請けが手当て分を支払わない、黙認を続ける東電の責任は重い
└────(FRIDAY 2012.11.9号)
いまだに事故収束への筋道が見えない、福島第一原発。現場で働く作業員た
ちは、賃金の面でも過酷な状況を強いられている。
東京電力の三次下請け企業で働いている40代の作業員A氏は、現在、福島
第一原発で汚染された瓦礫の撤去などをしている。大量被曝する可能性もある
危険な仕事だ。そのA氏が怒りをぶちまける。
「本当に許せません。私は日当1万3000円で働いていますが、他の企業
の仲間から話を聞くと、元請けは作業員一人あたり一日5万円を一次下請けに
払っているというのです。つまり一次、二次、三次と仕事が流れるうちに、
3万円以上もピンハネされていたんですよ。多少の手数料は必要でしょうが、
7割も給料が引かれるなんて納得できない。今年9月社長に『ちゃんと給料を
払ってください』と言うと、こう言って脅されました。『ピンハネなんてどこ
でもやっている。イヤなら辞めろ。その代わり作業員が一人欠ける損害賠償と
して、100万円払ってもらうからな!』と。こう言われては、労働者は我慢す
るしかありません」(中略)
C氏がピンハネや意見手当の額について大和エンジニアリングサービスの中
嶋徳彦社長に説明を求めると、「業者間の暗黙の了解事項だから話せない」と
答えたという。C氏はこうした状況を不服とし、今年7月に危険手当の支給と
派遣労働環境の改善を求めて労働基準監督署に訴えている。本誌も中嶋社長に
取材を申し込んだが、「現在係争中のことなので一切答えられません」の一点
張りだった。「東電はこれまで手当や賃金の支給については各きぎょの判断に
任せるという態度をとってきましたが、中間搾取のトラブルは多発しています。
今年3月にいわき市議会でこの問題を指摘すると、東電の担当者はこう答えま
した。『危険手当は、これからも必要な経費としていく。それがしっかりと作
業員にわたるように各企業にお願いし、引き続き努力していきたい』と。東電
はこう明言した以上、現場任せにせず、規定の給料や手当の支給を徹底させる
べきです」(渡辺氏)
ピンハネの常態化を黙認してきた、東電の責任は重い。あらためて東電に
問題点を指摘した。(中略)
原発事故から1年半以上が経つのに、東電は作業員の賃金の実態を把握して
いないのだ。冒頭で初回した作業員A氏は、怒気(どき)を含んでこう話す。
「作業員の中には制限被曝量に達し仕事がなくなるのを恐れ、線量計を付けず
に作業している人も大勢います。それなのに雇用する企業は、作業員を安く働
かせることしか考えていない。東電も元請けや下請けと“なあなあの関係”で、
本気で両道環境を改善するとはとても思えません」
作業員の頑張りなしに、フクシマの復興はあり得ない。東電は、こうした
作業員の言葉をどう受け止めるのだろうか。
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┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆~大間原発、大間違い !10.31Jパワー前アクション~
原発の電気を首都圏に供給!? 活断層の上に全MOX原発!?
<呼びかけ:東電前アクション!>
BLOG: http://toudenmaeaction.blogspot.com/
MAIL: toudenmae.action@gmail.com
日時 2012年10月31日(水)19時~20時頃
場所 銀座・Jパワー(電源開発株式会社)本社前
東銀座駅 徒歩3分(東京メトロ日比谷線、都営浅草線 4番出口)
有楽町駅 徒歩15分(JR山手線、京浜東北線)
地図⇒ http://tinyurl.com/96wtupz
☆東電の代わりに原発の電気を首都圏に!?もう原発の電気はいらないっ!!
★活断層の上に全MOX原発建設なんて悪魔の所業!!!!
10.31アクション詳細↓↓↓
http://toudenmaeaction.blogspot.jp/2012/10/1031.html
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┗■3.新聞・雑誌から
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◆映画『希望の国』 原発施策へモノ申す、再び原発事故が起きたならば
(10月12日 毎日新聞より)
酪農を営む小野一家は、大地震による原発事故で家の前まで避難区域に指定
される。父泰彦(夏八木勲)は、息子洋一(村上淳)とその妻いずみ(神楽坂
恵)を避難させ、自らは認知症の妻智恵子(大谷直子)と家にとどまる決心を
する。
前作「ヒミズ」で東日本大震災を背景においた園子温監督の新作。原発事故
の被害にさらされた家族を描く。現在の原発施策への不満や批判にもなってい
る。「フクシマ」に続き、再び原発事故が起きたという設定がインパクトを持
つ。小野家の4人らの生と事故への対応から日本の現状を映し出し、自身の問
題としてとらえることを迫る。実際の事件を取り込むのは園監督の荒業の一つ
だが、現在進行形の問題にモノ申した。
同時に、園作品に一貫する家族の問題も色濃く反映する。夫婦の愛情は泰彦
と智恵子の盆踊りのシーンなどで再三描かれる。父子の絆も濃密だが、園監督
の分身とも見える洋一の父への愛情にはやや過剰感も。
ラストの泰彦の行動はカタルシスを観客に与えはするが、意見が分かれるだ
ろう。映画監督の震災への向き合い方はそれぞれだが、ストレートでメッセー
ジ性の強い作品になっている。新宿ピカデリーほかで20日から。(後略)
◆噴煙高さ23キロ、成層圏まで 富士山の「宝永噴火」
(10月18日 朝日新聞より)
富士山が最後に噴火した江戸時代の「宝永噴火」(1707年)は噴煙の高さが
最高で23キロに達していたとの試算を、神奈川県温泉地学研究所(小田原市)
がまとめた。従来考えられていたより高く、大きなエネルギーの噴火だった可
能性が高いとみている。
同規模の噴火がまた起きれば、首都圏などで都市機能が長期間マヒする可能
性もあり、専門家は対策の強化を訴えている。(中略)
噴煙が成層圏(10~50キロ)まで上がれば、火山灰は偏西風で遠くまで運ば
れる。気象庁によると、最近の国内の噴火で観測した噴煙高は、2000年の桜島
で5キロ、同年の三宅島で8キロ、昨年の霧島連山・新燃岳は3キロと、成層
圏には届いていなかった。宝永噴火の場合、150キロ以上離れた茨城県の太平
洋沿岸まで火山灰が届いたことが分かっている。
アイスランドの火山で10年3月に起きた噴火では、10キロ以上の高さまで噴
煙が届き、欧州29カ国の空港が発着停止となって世界中の欧州便が影響を受け
た。(後略)
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┗■4.<テント日誌 10/24(水) -経産前省テントひろば410日目>
│ 若松監督の通夜と告別式に出掛けた
│ 超個人的感慨と評論 という日誌
└────(M/O)
「いつの間に咲いて散ったか彼岸花」。
なんて下手な一句をひねっているうちにぶると寒さを感じてしまう時候になっ
ている。テントも一段と寒くなった。秋の長雨に降り込められての不寝番はも
う冬だと思うほどだ。
泊りだったが,若松孝二監督の通夜があって出掛けた。少し縁もあってその
逝去を悼みでかけた。『実録連合赤軍』以来、特にこれはと思う作品を出しこ
れからの作品の構想も次々と練っていたと伝えられさぞ無念だったのではと思
う。過去の作品によって巨匠として遇されている監督や作家ではなく、この歳
で大輪の花を咲かせているのは驚きだった。また、若松監督でなければ撮れな
い映画もあるわけで、本当に惜しい気がする。
これからの作品として「原発事故」のことが構想されていることも聞いてお
り、秘かに期待していたから残念である。どんな原発の映画を撮るのか想像す
るだけでわくわくするのに悔しい。
遺影はほほ笑みを浮かべた如何にも若松監督らしいもので、なかなかいいも
のだった。これは昨年5月伊豆大島で撮ったものと伝えられる。そう言えば彼
は中上健次の『千年の愉楽』を撮っている《来年3月公開予定》。その中上の
葬儀では都はるみの『涙の連絡船』がバックの歌だった。中上が好んで歌った
はるみ演歌だが、中上の歌で流れていた。二人とも伊豆大島には縁があったの
か(?)来年公開のこの作品は楽しみである。
若松監督と近いところで話したのは『実録連合赤軍』の試写会とその後の打
ち上げパーティだったように思う。この連合赤軍事件は今年も40周年を迎え
たが未だに謎めいたところが残る。事実の経緯は分かってきているが、心的《
精神的》領域でのことは謎がある。それは一向に明らかにはならない。その辺
のことはその会の席でも述べた。
親鸞は「殺したくても一人も殺せないのに、殺したくなくても千人でも殺し
てしまうことがある」と述べている。何故だろうか。殺人は個々の意志的行為
に違いないのだが、その個人の意志に機縁が関与しているからだ。この機縁は
意志を超えたものと見られるが、人間の行為は意志と結び付いているなら、機
縁も意志であり、この機縁は個々の意志に加わり、個々に意志を構成している
共同意志(歴史的意志)である。それが個人の意志を左右するのだ。
それならばこの共同意志はどのように個人にやってきて意志となるのか。あ
るいは個人はそれをどのように自己の意志にするのか。個人の意志を超えた意
志として個人にやってきて個人の意志になるのはどのようにしてか。無意識と
いうような概念は分かりやすいが、それでは明瞭ではない。
多分、無意識も含めて連合赤軍事件は共同意志が諸個人の意志を支配した。
個人はそれに掴まえられ操られたのであって、事件の中にあった諸個人は意志
したというより意志させられたというべきではないのか。
この機縁、あるいは機縁の構造はどのようにして個人の意志になり《個人を
つかまえ》、意志させたのか。この構造は事件を振り返る時、反省的に対象的
になる時ですら解明しにくいものだ。若松監督の『実録連合赤軍』がそれをど
こまで明らかにしているか、それはいろいろと評価の分かれるところだろう。
だが、彼が連合赤軍の解釈ではなく、事実として描こうとしたのはこの辺が
よく分かっていたためである、と思える。これは『キャタピラ』についても言
えることだと思う。この機縁の構造が個人の意志に成ることには、個人がつか
まえられると語ったことだが、向こうから個人にやってくる、あるいはそれが
個人をつかまえることである。
それならば個人の意志が共同意志になるために、共同意志(つまりは機縁の
構造)をつかまえることは可能か。それはどのようにあるのか。歴史の流れを
つかむということでもいいがそれはどのように可能か。
政治的運動は個人の意志の集合という側面から共同意志を形成しようという
こと確かだ。例えば脱原発という個人の意志を集め、それを共同意志《国民的
意志》にし、それによって脱原発を実現しようとする。この側面は歴史がそこ
に参与する個人の集合であることで確かなことだ。
しかし、それは半分の事実であってそれだけでは共同意志の形成にならない
のではないか。共同意志には機縁の構造が流れており、それをつかまえなけれ
ば個人の意志は共同意志になりえない。このことを私たちは理論的にはともか
く。経験的にはわかっている。
テントひろばや官邸前行動の持続のなかでもこのことは考え考えしているこ
とだ。それは「やってみること」のなかからのみ視えてくるのかということも
含めてである。過去の事件だってこの構造はつかまえがたいのに実践的にとい
うか、前に進んでいる場合には共同意志のありかは見えにくい。
政治的ビジョンや構想は共同意志の媒介物、表現物であるが、それは「言っ
てみるだけ、立ててみるだけ」ということを免れ得ないのではないか(?)
また。そこに政治行為における行動の重要性もでてくる。
通夜からテントに戻り、朝は告別式出掛けまたテントに戻るという一日だっ
た。テントの日誌としてはちょうとそれてしまった。が、こんなことをテント
の中で話し込んでもいた。(M/O)
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【編集部より】
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