「(連載<下>)結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路」など-地震と原発事故情報
- 2012年 10月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1628】
2012年10月26日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.(連載<下>)結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路
– インド電力不足は発電所不足ではない
– 日本は大型火力の技術で支援を(山崎久隆)
★2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇11月18日(日)13時から、11・18野田総理地元デモ
新京成線薬園台駅前広場(新京成線)
★3.本の紹介
【福島原発事故と女たち -出会いをつなぐ】
近藤和子・大橋由香子 編 /大越京子 イラスト /定価:1,600円+税
★4.新聞・雑誌から
◇福島原発事故がテーマの写真集を発行した 三留理男さん
(10月17日 東京新聞より)
◇脱原発へ 農業用水で水力発電
原発1基分=100万キロワットの発電が可能(10月19日 毎日新聞より)
◇福島の農家女性「原発は 食や絆 壊す」
イタリア・スローフードの祭典で訴え(10月25日 朝日新聞より)
◇水門の大半が被災の恐れ
補強、耐震診断行われず 検査院調査(10月18日 毎日新聞より)
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◇来週30日(火)18:30開場 19:00開会 於・スペースたんぽぽ
『原発と地球温暖化問題の癒着-その歴史-CO2と原発』
講師 江澤誠さん(環境アナリスト・博士(環境学)
事前予約不要、直接会場(たんぽぽ舎のビル4階)へお越しください。
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┗■1.(連載<下>)結局こうなるしかない 原発推進の血塗られた末路
│ - インド電力不足は発電所不足ではない
│ - 日本は大型火力の技術で支援を
└────(山崎久隆 たんぽぽ舎)
インド電力不足は発電所不足ではない
インドの電力インフラは、国土の広さと相まって極めて厳しい条件下にある。
いくら原発を、つまり大型発電所を国内に建設しようとも、電力不足すなわ
ち人口の4割に電気が届かない現状を変えることはできない。問題は発電能力
にあるのではなく、電気を届ける能力にあるからだ。
送電網のロスは日本の数倍から10倍に達し、発電した電気の3割は送電系統
内でロスしていると言われている。
これを解消するために高効率の送電網を全土に巡らすなど、およそ非現実的
だ。日本においても津々浦々に電気を送れるようになるには100年かかってい
る。この狭い国土ですら。
インドで津々浦々に電力を届ける最も効果的な方法は、小規模分散型電源の
大量導入でしかない。主流は風力、太陽熱(光)、バイオマス、小規模水力で
ある。さしあたっては小形のバイオマス火力システムを燃料電池と組み合わせ
るなどして、村々を電化することだ。長距離大電力送電などいくら作っても維
持管理にコストが掛かるだけ無駄なこと。何兆円も投資しても効果は上がらな
いばかりか、電気料金がとてつもなく高騰し住民が使えないものになる。
ただし、大都市や工業地帯に対しては大電力を送るシステムが必要であろう。
日本は大型火力の技術で支援を
日本が国規模で支援できることは、都市近郊に作る大型火力の技術である。
コ・ジェネレーションシステムで、大電力を送るもっとも効率的な方法は、石
炭火力とガス発電。これらはインドにもたくさんあるが、いずれも30%台の効
率で動いている。これを60%台に引き上げる技術を支援すれば、同じ燃料費で
二倍の発電が可能となる。もちろん最新鋭火力は環境負荷も小さい。窒素酸化
物や硫黄酸化物、煤煙などもほとんど出ない。今後30年以上もインドの電力供
給に資することが可能な技術だ。原発など効率はたった33%、後は全て廃熱と
なって近海を暖め、サイクロンを巨大化させるだけ。放射性廃棄物問題は日本
はもとより米国もフランスも解決できない。そんな技術に未来があるはずもな
い。(完)
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┗■2.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆大集合お願い! 第4弾 11・18野田総理地元デモ
≪あなたたちはもう終わった!野田さん&原発≫
下記日程で集会とデモを行います。前回は野田総理の地元事務所前と
自宅前は、大変な盛り上がりとなりました。
今回はそれを更に上回るように大集合をお願いします。
11月18日(日)13:00開催【雨でもやるよ!】
新京成線薬園台駅前広場(改札出て右側徒歩1分)
(新京成線新津田沼駅より松戸方面2駅目・京成津田沼駅より3駅目)
リレートーク 13時~14時、 デモ 14時~15時
デモコース:薬園台駅前広場→野田総理地元事務所前→野田総理自宅前
→北習志野駅前→北習志野第5号公園(ミニ集会後解散)
全長約2km(所要時間:1時間以内)
主催 「原発さよなら千葉」 連絡先 携帯 090-2553-2587
協賛 「大飯原発再稼働5人組落選運動」
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┗■3.本の紹介
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★本日(10月26日)発売!
[[[ 福島原発事故と女たち -出会いをつなぐ ]]]
近藤和子・大橋由香子 編 / 大越京子 イラスト
定価:1,600円+税 ISBN 978-4-8166-1205-3
注文は「梨の木舎」まで FAX 03-3291-8090
(梨の木舎 東京都千代田区神田神保町1-42 TEL 03-3291-8229)
◎14人の女たちがつたえる福島原発事故 ---恐怖と絶望と無力感、
そのなかで女たちは・・・
●福島の地で暮らしている人、福島を離れた人、行き来している人、
福島に思いを寄せている人たち、が体験を語る。
【目次】
1章 2011年3月11日 福島から
2章 出会いをつなげる
【付属資料】
・わすれられないコトバ(1)~(7)
・資料1:福島原発事故被害者の権利宣言
・資料2:「原発いらない福島の女たち」のリレーハンスト宣言
・資料3:「福島原発告訴団」告訴声明
2012年6月 被告訴・被告発人目録
・イラスト 主な放射性物質と放射線一覧
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆福島原発事故がテーマの写真集を発行した 三留理男さん
(10月17日 東京新聞より)
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした写真集
「3・11FUKUSHIMA 放射能汚染の555日」(游学社発行)が発刊され
た。一年半にわたった撮影を振り返り「自分の目で確かめることが僕の原点」
と語る。(中略)
「父母の故郷でもある福島をひどい状況に追い込んだ原発事故が、私を国内
に引き戻してくれた」と話す。
大震災が起きた約半月後の2011年3月下旬から撮影を開始。福島県飯舘村で
肉牛の処分を強いられ、苦悩する農家などを丹念に追い続けたほか、原発施設
の惨状を空撮、官邸前での国民の抗議行動など精力的に取材した。
11月15日に東京・阿佐ヶ谷市民講座で「怒りの大地・フクシマを撮る」と題
し講演する予定。「フクシマをあらためて考えてもらえれば」と呼び掛ける。
東京都渋谷区在住。七十三歳。
---[阿佐ヶ谷の市民講座について]
ホームページ http://ameblo.jp/asagaya-kouza
日時 11月15日(木) 午後6時半
会場 劇団展望(東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-3-32)
主催 阿佐ヶ谷市民講座実行委員会
参加費 1000円(学生500円)
連絡先 東京都杉並区今川4-23-15-205 直通Tel 090-8080-6860
メール asagayashiminkouza@yahoo.co.jp --------------
◆脱原発へ 農業用水で水力発電
原発1基分=100万キロワットの発電が可能(10月19日 毎日新聞より)
脱原発を決議した全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳(ばんざい)章会長
は18日、毎日新聞のインタビューに答え、太陽光発電や小水力発電など再生可
能エネルギーの事業化に取り組む考えを明らかにした。JA全中などによると、
全国の農村部にある農業用水路の総延長は40万キロあり、原発1基分に当たる
100万キロワットの発電が可能という。万歳会長は、政府の再生可能エネル
ギー固定買い取り制度を活用し、電力会社に売電する考えを示した。
農業用水を利用した小水力発電は、年間を通して安定した発電が可能で、JA
グループでは広島県など中国地方を中心に38施設が稼働している実績がある。
万歳会長は小水力発電について「まだまだ拡大できると思っている。原発の
ように後始末ができないエネルギーよりも、代替エネルギーの方向にいくべき
だ」と述べ、脱原発への取り組みを強調。(後略)
◆福島の農家女性「原発は 食や絆 壊す」
イタリア・スローフードの祭典で訴え(10月25日 朝日新聞より)
スローフードの祭典「サローネ・デル・グスト」が24日、スローフード運動
発祥の国イタリアで始まった。(中略)「正しくおいしくきれいな食べ物が世
界を変える」を合言葉に隔年で開かれ、今回で9回目。福島市で自然農法を営
む須藤陽子さん(32)がスピーチした。(中略)
須藤さんは、放射能の影響をめぐって意見が分かれ、親子が離れて暮らす家
庭が多いことを紹介。「原発は、スローフード運動が目指す理念を根底から崩
壊させます。尊い土、命、食、人の絆までも破壊する原発に歯止めをかけてほ
しい」と訴えた。放射能と闘う生産者の取り組みも紹介し、「大変な経験をし
たからこそ、自然循環型で持続可能な社会を作り上げ、福島から発信し続けま
す」と誓った。
◆水門の大半が被災の恐れ
補強、耐震診断行われず 検査院調査(10月18日 毎日新聞より)
全国の河川や海岸に設置された津波を防ぐ水門のうち、耐震診断が行われて
いないなど災害時に機能しない恐れがある水門が河川で86%、海岸で73%にの
ぼることが会計検査院の調査で分かった。また手動で扉を閉めた消防団員らが
津波から逃げ切れない水門などが全国で494カ所あることも判明。東日本大
震災の教訓が生かされていない状況で、検査院は17日、早急な対策を求めて国
会に検査結果を報告した(中略)
河川では299カ所のうち259カ所、海岸では1013カ所のうち743
カ所で、耐震診断がされていないか、補強が必要と診断された後も工事が行わ
れていなかった。(後略)
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