右傾化と呼ばれる事態にじっくりと対処していこう
- 2013年 1月 22日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2013年1月22日 連帯・共同ニュース第302号
■ 事務所の移転などが重なって連帯ニュースをはじめ連絡が途絶えがちになっていることをお詫びいたします。新橋に移転した新事務所は経産省前テントとも近く使いがってはいいのですが、九条改憲阻止の会は高齢者が多いせいかスピーディには活用できないのが現状です。何かと安倍政権のことが話題になるのですが、それでも経産省前テントは500日近くになり、闘いを継続しえています。反動的な言辞の目立つ安倍政権ですが、言辞の割には慎重な政権運びにもみえます。
これは巷で噂されるように今年の7月の参院選挙までは国民の反発を買うことは避ける為か(?)あるいは彼らの右翼的、ないしは強権的な言辞が現実と矛盾していて様々な矛盾が出てきているためか(?) 僕は後者ではないのかと推察しています。
■ 安倍政権の言動は一般に右翼的なものとみられ、右傾化が進むのではないかと危惧されています。これは日本の国内からの声だけではありません。韓国や中国をはじめアメリカでも警戒の声が発せられています。これはどういうことでしようか。安倍政権の主張は理念的に語れば戦後体制からの脱却です。そしてこれは基本的には戦後の清算と戦前的なものへの回帰です。彼らの改定憲法草案には「天皇の元首」規定があります。2007年の自民党新憲法草案にはなかったことで戦前回帰的色彩が一段と濃くなっています。これは一例ですが、具体的には集団自衛権の行使の容認などいろいろあります。しかし、彼らの戦後体制の脱却は国内だけのことではなく、世界的なことです。そうなった場合にアメリカや中国などは戦後の世界体制の上に現在の政治体制をひいているわけですから、日本が日米同盟の解消をいうのでなければ矛盾となります。だが、安倍政権は日米同盟の深化を言うわけですから、戦後体制脱却論が矛盾に満ちているのです。韓国が従軍慰安婦問題で日本と対立し、アメリカが韓国を支持すれば安倍はどう対応するのでしようか。戦後体制の脱却論が矛盾に満ちているところに安倍の右翼的言辞が実際のところ矛盾に立ちいたっているというのが僕の診断です。しかし、矛盾の中でも反動的な戦後体制脱却=戦前回帰の傾向は強く出てくるのですからじっくりと対決していかなければなりません。
■ 経産省前テントひろばでは間もなく「福島月間」の呼び掛けがが始まります。2月11日から一ヶ月間原点福島を確認し、脱原発運動の力とエネルギーの補填をしようということです。様々野企画の持ち込みや提案を歓迎します。1月27日(日)オスプレイ反対集会が日比谷野音で開かれます。集会は午後15時,15時45分からパレードです《銀座方面》。是非参加ください。テント前ひろば保持と毎週金曜日の官邸前抗議行動が今年も脱原発運動の中心です。この持続的展開の上に2月から3月の予定も目白押しです。じっくりやっていきましよう。 (文責 三上治)
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