「断層があっても止めない 原子力規制委員会の本音」など-地震と原発事故情報
- 2013年 1月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1728】
2013年1月28日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.断層があっても止めない 原子力規制委員会の本音
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
主催:食品と暮らしの安全基金
★3.新聞・雑誌より2つ
◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
(1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か! 柳田真(たんぽぽ舎)
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※1/31学習会にご参加を!
「放射能にまつわる話~避難の権利~」
お 話:原田裕史さん(反原連・たんぽぽ舎)
日 時:1月31日(木)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.断層があっても止めない
| 原子力規制委員会の本音
| 7年前の中越沖地震と柏崎刈羽原発の惨状の学習をオススメします
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
電気新聞のヘッドラインから
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130117_02.html
電気新聞2013/01/17
「原子力規制委員会の田中俊一委員長は16日開いた定例会見で、原子力発電
所敷地に活断層が存在しても、それが安全上重要施設の真下を通っていなければ、
直ちに運転停止を求めないとの考えを示した。活断層が当該発電所の施設全体に
「どのように影響するかを細かく調べる必要がある」とし、影響評価を行った上
で運転の継続について判断する方針だ。(本紙1面より抜粋)」
断層があった場合、その下では何が起きてきたのか、その想像力がなければ、
簡単にこんな結論が出せるのであろう。
7年前の中越沖地震が発生した際に、柏崎刈羽原発内では地盤が変状し、建屋
が傾いた。マグニチュード6.8と、中程度の地震だったので主要配管の破壊は
免れたが3号機の建屋外に設置されていた起動変圧器が火災を起こした。
また、消防用水の配管が各地で寸断され、水がまともに出なくなった。
柏崎刈羽原発で消防用水を冷却用の水源に使おうとしていたら出来なかっただ
ろう。そういう事故にならなかったのは幸いだったが、次もそうなるという保障
があるわけではない。
原発の敷地内に断層があるということは、こういう地盤変状が常に起こること
を意味しているのではないだろうか。
真下にあるかどうかなどは関係ない。
地震は地下で発生する。地殻内地震ならば地上付近から深さ20~30キロほ
どで。プレート境界地震ならば沖合海底で、スラブ内地震ならばもっとも浅いと
思われる浜岡原発でおおむね10キロほどで。
地上に見える断層は、いわば地下で起きる地震の「影」に過ぎない。地下で発
生した岩盤のずれが地上に見えるほどの大きさになったことを意味するが、それ
は地面の性質や地震の揺れの大きさや地下の震源断層の対地角度などの条件で変
化する。希に震源断層面そのものが地上に現れる場合があるが、柔らかい堆積層
が厚く覆っている場所では地下の震源断層と地上の断層が必ず常に連動するとい
う保証はない。つまり、断層が地上に現れるほどの地震が過去に起きた場所では
次も大きな揺れに襲われると考える必要がある。
その際に真下にあるかどうかは大した問題ではない。敷地内という狭い範囲で
地形を変状させるような大きな地震を起こした震源断層が真下か近くにあること
を示しているのだ。
原発を動かしたいがゆえに、地震(と その揺れ)を甘く見るのは大きなまちが
いをおこす。
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┗■2.読者からイベントのご案内(お問い合わせは主催者へお願いします)
| 2/3「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
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◆「ウクライナ報告」と 映画「いのち」上映会
2月3日(日) 開場13:00 13:30 ?16:45(無料)
彩の国さいたま芸術劇場・映像ホール
(JR埼京線「与野本町」西口下車、徒歩7分)
主催:食品と暮らしの安全基金
食品と暮らしの安全基金が実施しているウクライナでの健康被害調査。
この調査でわかったのは、ごく低線量の地域で深刻な健康被害が起きていること
です。放射線レベルが低下しても、そこでの自給的な食生活で、子どもも大人も
健康に問題を生じていたのです。
しかし、転地療養、食事を変えることで、被害を減らせるという光が見えてきて
います。調査に参加した4人から、映像も交えご報告させていただき、福島の今
後を考えていきたいと思います。
また第二部では、多くの方のご支援によって2011年からスタートした、3.11を考
えるドキュメンタリー映画『いのち』の完成版を上映し、林勝彦監督からご挨拶
させていただきます。
【第一部】13:30~15:10
ウクライナ報告
「感銘を受けた小児ガン支援活動と子どもの調査」
……館野公一(ライター&ミュージシャン)
「低線量地域におけるウクライナの移住」
……林 克明(ジャーナリスト)
「26 年目のウクライナの放射能汚染測定報告」
……槌田 博(生活クラブ連合会品質管理部長)
「痛みを起こす放射能」 ……小若順一(当団体・代表)
【第二部】15:20~16:45
林 勝彦 監督の挨拶、 『いのち』上映
【問い合せ】食品と暮らしの安全基金・事務局(TEL:048-851-1212)
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┗■3.新聞・雑誌より2つ
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◆故郷の未来に危機感 処分場誘致 反核市長「ざんげ」
半生記にわたる原発の稼働で排出され続けた核燃料ごみの行き場は決まってい
ない。住民の反発もあり、最終処分場に手を挙げる自治体はない。そんな中、元
長崎市長の本島等氏(90)が核廃絶を訴えながら、故郷の五島列島に誘致しよう
と動いていたことを”ざんげ”した。その背景とはー。
五島の未来が、ふさがれている。どんどん若者が島を離れ、つぶれるのではと
危機感がある。処分場以外になかった。国策のためにもいいと思った」。本島氏
は長崎市内で時折、せき込みながら静かに告白した。
国と電力各社が経済振興を見返りに、迷惑施設を押し付けるアメとムチの構図
に乗った形に、後悔もにじませる。「福島の原発事故含めてそういう国の政策は、
もう時代に合わない。東京電力や関西電力の幹部に、原発が絶対に続くもんだと
思わせたら、いかん」(中略)
自民党県議から長崎市長となり、1988年に市議会で「天皇に戦争責任はあると
思う」と答弁し、右翼団体幹部に銃撃された。原爆の被害を世界で認めてもらう
ためには、まずアジア諸国に対し、戦争加害を謝罪すべきだと主張してきた。
(後略) (1月28日東京新聞より抜粋)
◆首相所信表明 原発政策に触れず 「強い経済」へ決意強調
安倍晋三首相は28日午後の衆院本会議で、第2次安倍内閣発足後、初の所信表
明演説を行う。経済、復興、外交・安全保障、教育の「4大危機」を突破する決
意を表明。デフレの克服による経済再生を最大、喫緊の課題と位置付け、金融政
策、財政政策、民間投資を成長戦略に向けた「3本の矢」にして「強い経済を取
り戻す」と強調する。その一方で、原発の再稼働をはじめとするエネルギー政策
には言及しない。(後略)
乏しい弱者の視点
安倍晋三首相は28日の所信表明演説で、経済再生、震災復興の加速、領土保全
などに全力を注ぎ「強い日本」を取り戻す基本方針を掲げる。その反面、社会保
障・福祉への言及は少なく、社会的弱者に目を向ける姿勢に欠けている。(後略)
(1月28日東京新聞より抜粋)
★4.たんぽぽ舎の近況-3つ
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
イ.再稼働阻止全国ネットワークの初めての合宿
1月下旬、東京で開催された。原発現地からの参加者(7ヶ所)もまじえて、な
ごやかで、密度の濃い2日間だった。
北海道の報告では、「泊原発の8月再稼働の話」が衝撃的であった。いよいよ
再稼働の嵐との闘いの年=決戦の年を実感。和気あいあいの中でも、原発現地を
まじえた現地と全国とのいくつもの日程が決まった。3月1波、5月2波、7月
3波の3回の全国的行動の大綱も決まった。(詳細は、後日、再稼働阻止全国ネ
ットからの報告で。)
ロ.沖縄「NOオスプレイ」集会へ参加
1月27日(日)午後、日比谷で、沖縄上京団を迎えて、「NOオスプレイ」の集
会が開かれた。たんぽぽ舎も参加。会場は4000人以上で盛況。オスプレイ配備撤
回、普天間基地の閉鎖、撤去!県内移設断念!の声がひびいた。
デモ終了後、20人強で交流こんしん会。デモで、東電前を通ったときに、「東
電は原発をやめよ」のシュプレヒコールがほしいネの声も出た。
日本政府は、基地(沖縄へ)も原発も、ともに「へき地」へ押しつけて、札たば
と力づくで住民を弾圧してきた歴史-差別の構造の歴史がある。四国の伊方では、
米軍ヘリが原発のすぐ近くに墜落した歴史がある。原発もオスプレイもいらない。
ハ.千葉にも雪が降った。地球寒冷化か!
今年で2度目の雪が降った。朝起きて家のまわりの道路の雪かきを、近所の人
と共にやる。雑談の中で「地球が寒冷化しているのではないか」の声が出た。
(「スペースたんぽぽ」では、2月6日(水)に『地球温暖化の真実』の講座があ
ります。豊富なデータでの話、講師は平松健男さん) オススメ。
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【編集部より】
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