テント日誌2/13日経産省前テントひろば522日目…「福島月間」も近づく中で
- 2013年 2月 15日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
どいうわけか、すっかり「雨男風」になってしまっている。僕が当番になっている火曜日はどうも雨が多いのだ。少しずつではあるが春めいたものを肌に感じはじめられるようになってきているが雨に降り込められる。もっとも雨が嫌いではないからかもしれない。深夜からは雪になるかもしれないという予想だったが、霙になった。「霙ふる霞ヶ関」といったところで歌のフレーズになるわけがないだろうが、テントから外を眺めていて驚くのは人の動きが結構あるということだ。こりゃなんだろう、と首を傾げるのだがこれも「霞ヶ関」ということなのだろうか。こんな場所で淡々と日は過ぎて行く。時間の流れとはなにか、僕らの意志はどうなっているのか、自己問答をしながら日々を過ごしている。答えのでない問いかけをいっぱい抱えてである。ある本を読んでいたら政治ってデモと会議ばっかりとあったが、こういう果てしのない自己問答もまた政治行為なのだ。索漠たる中での行為が政治行為の大半であることは十二分に分かってきたつもりではるが。
安倍内閣は経済問題(景気対策)に中心を定めて他の重要な問題はすべて参院選挙の後にしているようにみえる。原発問題についてはなるべく触れないでいながら対応を準備しているようにみえる。でも、原子力規制委員会等への裏面工作などで手を打っているのだろう。以前なら、政府や国会とは別に国民の目に触れないところで官僚が事を進める体制だった。今も、このことがなくなったわけではないが、人々に監視のつよくなっている。規制庁の動きなどは従来に比すれば、監視の目は強まっている。この行動は地味で徒労の伴なうものだが、集会やデモだけではない行動の一つとしてやらねばならない。東電に対する追及などもふくめてである。
この間の報道で衝撃的だったのはやはり東電の事故隠蔽行動が明るみにされたことだ。福島第一原発への国会議員の調査を拒んだ行為はやはり原発推進体制の闇というか病理的体質を露呈させた。一体、どうなっているのだという怒りをけせないが、こういう体制は東電だけでなく、原子力ムラを含めて現在も変わっていない。ここが重要な点だ。東電は福島第一原発の事故から地震の原因となるものを隠したかったのであり、「想定外」の津波というキャンペーンには予想した通りの裏があったのだ。これらは再稼働→原発保持という東電や官僚(原子力ムラ等)の戦略に沿った行為であり、現在もその枠組みで彼らは動いている。彼らとっては全ての道は再稼働にあることを忘れないでおこう。
『3・11』2周年を前にして全国各地で脱原発の運動は様々の形で展開が予定されている。テント内にもいろいろにチラシが張られているし、地方の方からの便りも届いている。例えば、『北海道反原発連合新聞』はこの間の北海道の運動の現状を伝えてくれる。わざわざ上京してテントによる日程まで知らせてもらっている。これとは別に沖縄の動きを伝えるビラ類も多い。3月1日「焼津から8月広島まで」の命の行進も伝えられている。メディアでは伝えられないが春に咲く草花のように湧き出てくるような動きが分かってうれしい。
テントでは「2月22日から3月24日」までの間を「福島月間」とすることを呼び掛けている。いろいろのグループが福島につながることを意図した催しなどをおこない。お互いの連帯し協力して脱原発運動を盛り上げて行こうというのだ。福島を意図的に忘れさようと動きに抗して「福島の現状」に目を向け、脱原発の闘いの現在を見直し、持久的な闘いの道を組み直して行こうということでもある。現在までのところ確定しているも催しを紹介して置きたい。
◆2月22日以前のテント企画など
2月17日(日)15時「今や、川柳力の時代」1第二テントにて。定員あります。2月19日(火)14時~16時30分『女が変える!政治も暮らしも原発も』。参院会館101会議室。第一部14時~15時10分《男も可》。第二部15時10分~(女性のみ)
◆2月22日以降のスケジュール
2月22日(金)16時~福島告訴団による東京地検包囲行動
2月23日(土)13時集会、14時30分デモ「子供たちを被曝からも守ろう、疎開裁判デモ」:新宿アルタ前にて。
3月3日(日)13時~17時「福島・首都圏の集い―福島原発災害に学ぶ」:明治大学リバティホール。経産省前テント前ひろば・たんぽぽ舎他。
3月9日(土)10時~「つながろうフクシマ!さよなら原発大行進!」:明治公園、さよなら原発1000万人アクション
3月10日(日)13時集会、14時デモ「原発ゼロ★大行進」:日比谷公園野音 首都圏反原発連合
3月11日(月)19時―20時30分 「いのちを想う『誓いのキャンドル・ナイト』:経産省前テントひろば、3・11霞ヶ関キャンドル・ナイトチーム、協力経産省前テントひろば。 (M/O)
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