フォーラム2013:特別上映―ベルリン映画祭プレスリリース―木下恵介監督
- 2013年 2月 17日
- 評論・紹介・意見
- グローガー理恵ベルリン映画祭木下恵介
ベルリン映画祭のプレスリリースから木下恵介監督に関する記事です。:英文のリンク(この英文は解りやすいです。):
http://www.berlinale.de/en/presse/pressemitteilungen/forum/forum-presse-detail_16788.html
フォーラム2013:特別上映
木下恵介(1912‐1998)は1950年代の日本映画黄金時代における最も重要な監督の一人であった。撮影者としてのトレーニングを受けた後、1933年に松竹撮影所に入った。撮影助手そして助監督として働いた後、1943年には監督としてのデビューをした。1988年までに計49本の映画を作ったが、その殆どは松竹で製作されたものである。松竹撮影所は一般庶民の心配事や喜びに焦点を当て、庶民の日常生活での出来事を描写した所謂「庶民劇」を製作したことでよく知られている。しかし多くの事に関心がある木下は、ひとつのジャンルやスタイルに固定しようとはせず、メロドラマや喜劇、歴史映画を製作していった。彼の映画の中で特に興味深いのは戦争をテーマにした作品である。彼の関心を引いたのは、戦争前線における愛国的英雄行為ではなくて、民間市民の沈黙の苦しみであった。
日本の「東京FILMeX」フェスティヴァルとの協力により、フォーラムは木下監督の5つの作品を上映する。これらの作品は近年において、新しい35mmフィルムに修復された。更に、日本の木下監督の作品を回想して2月には、Arsenalシネマにおいて6本の映画が上映される。
以上です。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion1174:130217〕
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