「原子力規制委員会人事に不同意―厳しく監視し続けよう―」など-地震と原発事故情報
- 2013年 2月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1750】
2013年2月19日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原子力規制委員会人事に不同意―厳しく監視し続けよう―
◇活断層調査は引きのばしばかり
◇名雪審議官処分は臭いものに蓋
◇国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
原子力規制を監視する市民の会)
★2.2/22(金)【東京地検に私たちの『本気』を伝えよう】
福島原発告訴団 武藤類子
★3.2/20(水)講演会「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」
講演 青木美希さん(朝日新聞記者)
★4.新聞・雑誌より2つ
◆もんじゅを立ち入り検査 点検時期超過で
(2月14日東京新聞より)
◆独団体も「脱原発」 金曜デモ (2月16日東京新聞より)
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┗■1.原子力規制委員会人事に不同意―厳しく監視し続けよう―
| ◇活断層調査は引きのばしばかり
| ◇名雪審議官処分は臭いものに蓋
| ◇国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク・
原子力規制を監視する市民の会)
参議院も規制委員会人事に同意を示し、「原子力ムラ」出身者で占められて発
足し民主党政権では採決できず「原子力緊急事態宣言中」を理由に野田内閣から
任命され言わば仮免許状態で発足した原子力規制委員会は発足後5か月経過した
2月15日にやっと国会同意を得た。
が、私は不同意だ。規制委員会の業務の進め方を肯定的評価する報道もあるがと
んでもない。規制委員会は重要な局面で何ら結論を出さずまともに規制していない。
次の3つの実績が規制委員会の危険性を明白に示している。
(1)活断層調査は引きのばしばかり
グレイは黒であるにもかかわらず、大飯の活断層調査を2回も引き延ばして結
論を出さず、もともと保安院のストレステスト意見聴取会等で多くの問題点を指
摘されている大飯稼働の再稼働を容認したままでいる。
一方、敦賀原発では2号機直下の「D-1破砕帯( 断層)」は活断層の可能
性が高いとの評価報告書で専門家の委員がまとまったにもかかわらず、突如「ピ
ュアレビュー」実施を決めて結論を先延ばししている。以前の委員長記者会見で
「これでは保安院より後退している」と指摘されるほど。
こんな姿勢で活断層調査をするようでは、「地震列島日本に原発はなじまない」
(地震学者談)のにいずれずるずる動かすつもりのようだ。
(2)名雪審議官処分は臭いものに蓋
敦賀原発の活断層調査に関連して、名雪審議官が事業者原電と8回も「儀礼的
訪問」を一人で受け非公開の評価報告書案を日本原電に漏洩した事件は、事態の
深刻さにもかかわらず規制委員会は事件隠しに終始した。当初は事業者ヒアリン
グもせず、ノーリターンルールに反して名雪氏を文科省に返すことを決定したば
かりか、当然実施するべき調査(他の原発の活断層調査では同じことをしていな
いか、他の検討チームなどで同様のことをしていないか)を実施せずに、「臭い
ものに蓋」をして終わらせた。事業者と癒着してきた保安院や、秘密会議の議事
メモを残しても生き残っている資源エネルギー庁と全く同一の体質であることを
露呈させた。
(3) 国会事故調での東電の隠蔽工作を容認
国会事故調の田中三彦氏が指摘した東電の現場隠しが2月7日に報道された。
国会と国民を東電が愚弄している。当然、田中氏が非常用復水器の調査をあらた
めて実施するよう要請した。多くの専門家も民衆も地震による損傷があったのか
どうかを知りたいと考えている。が、田中委員長は記者会見で、規制庁で勉強中
ですと逃げ、いつ調査するかの質問に組織体制もまだできていないと期限を明ら
かにしない。地震による破断が明らかになれば、当然新規制基準にも影響するし
事業者に負担が増えることは間違いない。それゆえ規制委員会は大事な調査をし
ようとしない。
このように、事業者との癒着体質が明らかになってきている規制委員会・規制
庁は信用できない。幸い今のところ、核問題を除いて情報公開は改善されていて、
委員会や検討チームをパソコンで在宅傍聴でき過去の議事資料や議事録も見るこ
とができる。
今実施されている新安全基準骨子案のパブコメに対して上記の指摘をし、より
一層原子力規制委員会の監視を強めることが非常に重要だ。
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┗■2.2/22(金)【東京地検に私たちの『本気』を伝えよう】
└──── 福島原発告訴団 武藤類子
福島原発告訴団は2月22日、全国に呼びかけて、東京地検前にて、『要請と激
励』行動を行います。ぜひご参加をよろしくお願いいたします。
つい先日の報道で、昨年行われた国会事故調の福島第一原発1号機の調査の際、
東電は、本当は建屋の中に明かりが差し照明が使えるのに、「中が真っ暗なので
調査ができない」と虚偽の説明をしていたことがわかりました。
未曾有の大事故を引き起こして尚、東電のこの体質にはあきれるばかりです。
私たちの告訴を受けて、検察は事情聴取を始めています。勝俣恒久東電前会長、
清水正孝元社長、斑目春樹元原子力安全委員会委員長などが呼ばれたと聞いてい
ます。
しかしそれだけではなく、検察が強制捜査を行い証拠の押収をしなければ、真
実が闇に葬られてしまう可能性があります。検察が厳正な捜査をする姿勢を見せ
なければ、東電や政府の態度は変わらないと考えます。
この事故の原因がどこにあり、誰にあるかをはっきりとさせ、ただしていかな
い限り、原発事故被害者はますます困難を極め、分断され、救われることはあり
ません。そしてあらゆる命が安心して生きられる世界を創るための新しい価値観
は生まれてきません。みなさん、是非ご参加下さい。
2月22日(金)*16:00 東京地検前集合 要請と激励行動
(移動)
*17:30 東電本店前 アピール行動
(移動)
*18:00 解散 福島からのバス組は官邸前行動参加後
19:30経産省前テント付近よりバス乗車
*横断幕、のぼり旗、プラカードは告訴団が準備したものをお使い下さるよう
お願い致します。この度の行動につきまして ”シングル・イシュー”とさせて
いただきたいと思っております。
ぜひ皆さまご協力のほど、よろしくお願い致します。
ご不明な点がありましたら、以下までご連絡ください。
福島原発告訴団連絡先;08057397279
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┗■3.2/20(水)講演会「手抜き除染、その裏に潜む構造に迫る」
| 講演 青木美希さん(朝日新聞記者)
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日 時:2月20日(水)18:30開場 19:00開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
講 演:青木美希さん(朝日新聞記者)
参加費:800円
青木美希さんは、北海道新聞記者時代、道警裏金問題を徹底追及。
2013年1月4日、青木記者の手抜き除染スクープの報道を受け(写真、動画)
環境省は18日には、手抜き除染は「5件」だったと調査を発表し、手抜き対策も
合わせて公表。手抜きは作業員、ゼネコンだけの責任か?
環境省がこれらを急いで発表した、その真意は何か?
青木記者がその構造に迫ってくれます。除染手当不払いの事も…。
そもそも除染とは何なんだ!?
参加歓迎です。☆講演後、懇親会があるので、こちらにもどうぞ。
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┗■4.新聞・雑誌より2つ
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◆もんじゅを立ち入り検査 点検時期超過で
原子力規制委員会は14日、1万点近くの機器で点検時期を超過していた高速増
殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の立ち入り検査を始めた。
検査は15日までの2日間で、規制委事務局の原子力規制庁の検査官らが関係書
類を確認するほか、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の職員から聞き
取り調査を実施する。
検査前の会議で、規制庁の森下泰安規制調査官が機構側に「法令違反を犯した
という認識が甘い。報告書は根拠資料がなく、不十分だ」などと述べ、再検査も
あり得るとの認識を示した。
機構はもんじゅの機能保全のため、約3万9千点の機器で定期点検を定めている
が、昨年11月に約1万点で時期の超過が発覚した。
規制委は保安規定違反と判断し、原因と対策を報告するよう命令。機構は今年
1月末、報告書を提出したが、報告書にも誤記載などが相次いで見つかり、規制
委は報告書の妥当性を確認するため、立ち入り検査の必要があると判断した。
(2月14日東京新聞より)
◆独団体も「脱原発」 金曜デモ
毎週金曜日の夜に脱原発を訴えるデモや抗議活動が15日夜、東京・永田町の首
相官邸前や国会周辺で行われた。集まった人々は「原発NO」「子どもを守ろう」
と書かれたプラカードなどを掲げ、シュプレヒコールを上げた。
希望者が意見表明する国会議事堂前のエリアでは、福島県での放射線量測定の
ために来日したドイツの脱原発団体が登壇。メンバーの男性(43)は「エネルギ
ーを原子力から再生可能エネルギーに変えていくのは、政治家ではない。皆さん
の力です」とエールを送った。
別のメンバーの男性(50)は初めて見た金曜デモに驚いた様子。取材に「国会
周辺の複数の場所で、毎週活動が続いていることが素晴らしい」と語った。
(2月16日東京新聞より)
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