経産省前テントひろばの提起する「福島月間」に行動を
- 2013年 2月 24日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2013年2月23日 連帯・共同ニュース第305号
■ 『3・11』2周年が近づいてきた。この二年間の間には民主党政権が無為無策のうちに人々から見放されその間に予想もしなかった安倍政権が登場した。民意による政権交代が「つかの間の夢」のように消え去った後は強権的な反動内閣があらわれる。これは政治的に見れば一つの流れであるが、果たしてこれは彼らの掲げる言辞のようにその姿をあらわすのか。それとも地金は隠したままの低空飛行をするのか。経済問題に集中をするふりをしているが、沖縄の辺野古の埋め立て申請をしたように、鎧いの下も見え始めている。僕らは政権担当政党の劇的な変化に目を向けさせられるが、他方でこの間の日本の民衆の動きを見ていなければならない。市民と呼ぼうが、国民と呼ぼうが呼び方はどれでもいいが、政権交代の前後から新たな形で出てきた民衆の権力への異議申し立てをする動きは依然として存続している。沖縄の基地移設問題から始まった地域住民の異議申し立ては脱原発、さらには最近のスポーツ界や教育界での反抗などまで広範に存在している。さらに言えばこれは戦後の民衆の闘い(例えば1960年安保から1970年代の急進的運動)と地下水脈で繋がっている。こうした歴史的文脈でみれば、政権交代と関係なく民衆の政治や社会に対する批判や異議申し立ては今後も続くのである。これは戦後第四期の新しい波としてはじまったばかりなのである。政権の動きに一喜一憂しないで僕らはこうした民衆の動きに、つまりは大地の声に寄り添い自信を持って進めばよいのだ。『3・11』も近づき、経産省前テントひろばは「2月22日から3月24日まで」を『福島月間』として提起している。3・11を前後するこの時期に僕らはこの提起に応えるべく行動をしよう。草花が咲き始めるこの時期に僕らも声をあげようではないか。週末には地域での集会やデモ等も盛り沢山だがこの月間の行動にも参加を。
■ 大阪から上京し9条改憲阻止の会のメンバーとして活動していた吉岡史郎さんが昨年に亡くなった。2月27日(水)に『吉岡史郎さんを偲ぶ会』がある。場所は文京区民センターで午後6時30分から。彼のあの人懐こい笑顔を思い出しながらの偲ぶ会にしたい。是非、参加を。
■ 3月3日(日)「福島・首都圏の集いー福島原発災害に学ぶ」(13時30分~17時)。場所;明治大学リバティ―ホール。この集会は経産省前テントひろば・たんぽぽ舎等のグループの呼び掛けで開かれる。福島の現状を知るいい機会だ。3月9日(土)「つながろうフクシマ!さよなら原発大行進!」(12時オープニングライブ、14時集会、15時10分パレード出発)明治公園。3月10日(日)「原発ゼロ★大行進」(13時集会、14時デモ)日比谷野音。17時国会前集会。3月11日(月)「いのち想う『誓いのキャンドル・ナイト』経産省前テントひろば。なお、福島で3月23日(土)、24日(日)に集会等が予定されている。東京からバスで出掛ける企画もある。(文責 三上治)
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