本土でもオスプレイ訓練飛行、強行へ
- 2013年 3月 5日
- 時代をみる
- 池田龍夫
沖縄米軍は2月28日、普天間飛行場に配備された垂直離着陸飛行機MV22オスプレイのうち3機を3月6~8日岩国基地(山口県)に移し、低空飛行訓練を行うと防衛省に通告した。沖縄県を除く本土での初訓練である。
米政府は昨年6月、沖縄へのオスプレイ配備の際、本土の東北・四国・九州など6ルートでの訓練計画も公表。日米両政府は飛行高度を昼間は地上152㍍以上、夜間は304㍍以上とすることで合意している。しかし、沖縄での飛行訓練では積荷の落下事故があったうえ、騒音被害に悩まされ続けている。米空軍が飛行時間帯や高度を守らないからだ。このため沖縄県民の怒りは高まり、1月27日に県民代表が東京日比谷公園で「オスプレイ配備反対、普天間基地撤去」の大集会を開き、安倍晋三首相への「直訴状」提出にまで及んだ。政府は「沖縄に過度の負担をかけない措置」と説明するが、山口、高知県など訓練地域住民の反対運動は高まるに違いない。
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