「岩手県盛岡市の脱原発デモに参加して」など-地震と原発事故情報
- 2013年 3月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1791】
2013年3月29日(金) 地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.岩手県盛岡市の脱原発デモに参加して
原発がない県、でも放射能被害。3月31日(日)にはサウンドデモ。
(たんぽぽ舎ボランティア 工藤わかめ)
★2.今月23日、福島県民集会での武藤類子さんの閉会の挨拶
(東京・杉並在住 富永)
★3.「テントを守ろう」新版・ハガキ 東京地裁(民事9部)あて、
3枚1組+宛先3か所がついて200円。全国各地で好評 (たんぽぽ舎)
★4.新聞・雑誌から
◇「安全基準」やめ「規制基準」に 読者指摘で原子力規制委
(3月28日 東京新聞より)
◇関東4県独自調査:
放射線量「那須、我孫子、松戸 他」公式測定値はウソだらけ
(4月5日号 週刊フライデーより)
★被ばくから子どもを守る署名にご協力ください★
◇3月28日 朝日新聞 社説:原発防災計画 福島の経験をくみ取れ
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※4月1日(月)18時半開場、19時開会、於・スペースたんぽぽ
講演会「脱原発に向けて真実を語る」 講師・川内博史さん
「今は真っ暗」事件につづく「ビデオ真っ黒」事件
参加費 800円 主催 再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/1919
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┗■1.岩手県盛岡市の脱原発デモに参加して
│ 原発がない県、でも放射能被害。3月31日(日)にはサウンドデモ。
└────(たんぽぽ舎ボランティア 工藤わかめ)
3月22日(金)、盛岡市で行われた脱原発盛岡金曜デモに参加した。この
デモは昨年7月から、首相官邸前抗議行動に呼応する形で始められ、今回で
33回目を迎えた。そもそも、「岩手でデモなんて?」と半信半疑。保守王国
岩手ではちょっとしたことでも目立つし、やりにくい。脱原発デモができるな
ど思ってもいなかった。しかし、ネットでみるとデモをやっているではない
か!岩手出身である工藤わかめは実家に帰る途中寄ってみることにした。
6時15分、集合地である、盛岡市の県庁前にある内丸緑地に行った。次から
次へと人が集まってくる。参加者98人。持ってきたビラもすぐなくなった。
参加者は実に様々だ。年配の人、子ども連れ、仕事帰りに見えるサラリーマン
風の人たち。6時30分、ドラム隊のドラムに合わせて出発。それぞれ持参の
プラカードなどを掲げ、シュプレヒコールをしながら、内丸付近を一周して
30分程で終了した。
岩手県内に原発は一基もない。しかし、3.11の福島第一原発事故では放
射能が岩手県南を襲った。岩手が誇る名勝平泉、全国ブランドの前沢牛、江刺
金札米等は県南に集中している。原発がない県での放射能被害。放射能は県境
を越えた。正に「全国どこでも原発現地」が現実となった。
岩手の冬は厳しい。しかし厳寒盛岡で脱原発デモは続けられた。そして漸く
春めいてきた盛岡で、3月31日、日曜日、サウンドデモが計画されている。
原発がなくならない限り、原発ゼロを訴える人たちの声はこの岩手から消えな
いだろう。
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┗■2.今月23日、福島県民集会での武藤類子さんの閉会の挨拶
└────(東京・杉並在住 富永)
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私たちは、これ以上バラバラにされない。
私たちはこれ以上生きる権利を奪われない。
私たちはつないだ手を離さない。
今日は本当に皆さんありがとうございました。
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集会参加の皆さん。今日は本当にありがとうございました。
共に過ごした一日はとても意義深いものだったと思います。
私たちは今、雪のうさぎが山肌からあらわれ始めた美しい吾妻の山の麓にあ
りますが、・・美しい春の訪れを心から喜ぶことができません。見えない、聞
こえない。におわない放射能をこの気持ちの良い早春の日々にも忘れることは
できないのです。
事故から二年。いまだに一時間1000万ベクレルの放射能を放出する原子
炉。いつ止まるかもわからない燃料プールの冷却装置、これからが心配される
子どもたちへの放射能による健康被害。環境アセスもないまま作られようとし
ている廃棄物小型焼却実験場。振出しに戻ってしまった子ども被災者支援法。
進まない正当な賠償。新らたなる放射能安全神話と莫大な復興予算による砂上
の楼閣の様な復興策の数々。
さらなる困難の中で私たちの疲れはピークに達しています、しかし、この2
年、生き延びるために、暮らしを立て直すために、つながりを取り戻すために、
人々による必死の努力がありました。その一人一人の切なる努力が命と未来の
ために、つながり、結実していくことを願わずにはいられません。
立場や考え方の違いが攻撃や対立に向かうのではなく、それぞれの気持ちを
聞きあい、苦悩を分かち合いながら、共に冷静な目でこれからの道をみつけて
きましょう。
私たちは見極めなければなりません。命をないがしろにするもの、生きる尊
厳をうばうもの、私たちを引き裂くものは、何なのか、時に自分自身にそれを
問うことを恐れずに、ひるまず、まっすぐ向かっていきましょう。原発は入ら
ない!放射能からあらゆる命を守ろうと、声を上げ続けていきましょう。
東北は長く中央から虐げられた歴史がありましたが、一方で厳しくも豊かな
自然に育まれた自由さが、人々の心に息づいていると私は思っています。疲れ
たときは休みながら、今のこの困難から、たくさんのことを学んでいきましょ
う。
そして今日、皆さんと一緒に忘れずに心に留めておきたいことがあります。
私たちは、これ以上バラバラにされない。
私たちはこれ以上生きる権利を奪われない。
私たちはつないだ手を離さない。
今日は本当に皆さんありがとうございました。
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┗■3.「テントを守ろう」新版・ハガキ 東京地裁(民事9部)あて、
│ 3枚1組+宛先3か所がついて200円。全国各地で好評
└────(たんぽぽ舎 ハガキチーム)
「テントを守ろうハガキ」の新版は、東京地裁などの宛先(3つ)が付いた
セットです。宛先は、東京地裁と経産大臣と安倍首相の三者。
主催(共催)、たんぽぽ舎・経産省まえテントひろば・反原発自治体議員・
市民連盟の三者です。全国各地から、経産省前テントを撤去するな、撤去すべ
きは原発だ、の声を、国と裁判所へ届けよう! ハガキを出そう!
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┗■4.新聞・雑誌から
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◆「安全基準」やめ「規制基準」に 読者指摘で原子力規制委
(3月28日 東京新聞より)
原子力規制委員会の田中俊一委員長は二十七日、検討が進む新しい原発の規
制基準の呼び方を、従来の「安全基準」から「規制基準」に改めることを明ら
かにした。
本紙は二月、匿名の男性読者から「規制基準とすべきだ。基準さえ満たせば
原発が安全だという誤解を生む」との指摘を受け、用語を規制基準に改善。
記者会見で読者の指摘を伝えると、田中氏は「それは傾聴に値する」と答えて
いた。
同日の規制委会合で配られた資料も、新基準を「規制基準」と明記していた。
会見で呼称変更の理由を問われ、田中氏は「基準を守っていれば安全というわ
けではない。私たちがやることは規制を課すことで、その結果として安全が担
保できればいい」と話した。
◆関東4県独自調査:
放射線量「那須、我孫子、松戸 他」公式測定値はウソだらけ
(4月5日号 週刊フライデーより)
3月18日、福島第一原発は停電により冷却装置が一時停止し、再び危険な
状態に陥った。未曽有の事故から2年が経過。一部報道では原発から放出され
る放射線量は事故当初に比べ減少しているとされるが、実はまったく落ち着い
ていない。
本誌は独自調査で、放射線量を測定する国のモニタリングポスト(以下、ポ
スト)が、福島市で実際の半分ほどの数値しか示していないことを明らかにし
た(3月8・15日号)。今回、新たに3月16日と17日の両日、栃木、群馬、茨城、
千葉の関東4県で放射線量を測定。すると、さらに驚くべき事実が分かった。
国の数値より最大で10倍以上高い場所があるうえ、ポストから数メートル離れ
ただけで、放射線量が一気に上昇することが判明。多くのホットスポットから、
高濃度の放射線が放出されているのである。(中略)
子供たちは、こうしたホットスポットの存在を知らずに大量被曝しているこ
とになる。2歳児を連れて小学校近くを歩いていた母親が、心配そうな表情で
語る。「放射線量は気になりますが線量計を持っていないので、国の数値を信
じるしかありません。13マイクロシーベルト(注)なんて、そんな高い数値が出
ているんですか? でも、どうしたらよいのか‥」(後略)
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北関東&千葉:23カ所「本当の放射線量」 表より抜粋
(単位:マイクロシーベルト毎時)
・群馬県(長野原) :国の測定値[0.07] 本紙測定値[1.13]
・群馬県(川場村) :国の測定値[0.07] 本紙測定値[0.32]
・栃木県(那須町) :国の測定値[0.17] 本紙測定値[1.35]
・茨城県(取手市) :国の測定値[0.13] 本紙測定値[0.25]
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(編集部・注)13マイクロシーベルトを測定したのは、群馬県内小学校の側溝
付近です。
★★署名にご協力ください★★
『放射能被ばくから子どもを守るための対策を求める請願書』
一次締め切り2013年4月30日、最終締め切り5月末日
(呼びかけ:放射能からこどもを守ろう関東ネット)
(詳細はホームページをご覧ください http://kodomokanto.net/ )
(署名用紙はたんぽぽ舎でも扱っています)
◆3月28日 朝日新聞 社説:原発防災計画 福島の経験をくみ取れ
原発の事故に備え、立地地域や周辺自治体がつくる防災計画が遅れている。
大きな地震や津波がまたいつ起こるかわからない。備えは大切だ。ただ、拙
速では意味がない。福島の経験を十分にくみ取り、実効性のある対策を講じる
必要がある。
防災計画を備えておくべき重点区域は、国の指針改定で従来の半径8~10
キロ圏から30キロ圏へ広がった。対象の自治体は21道府県136市町村に
及ぶ。
このうち、当初の期限だった3月18日までに計画をまとめたのは13県
57市町村。3割は4月以降にずれ込みそうだ。
策定が進まない原因のひとつは、計画のもとになる原子力規制委員会の作業
の遅れだ。(中略)むろん防災計画は、いざ重大な事故が起きてしまった際に、
きちんと実行できなければ意味がない。
たとえば、放射線量が高い地域から住民を避難させるバスをどう手配するの
か。県外から支援してもらう場合、運転手の確保や被曝回避に誰が責任をもつ
のかといった細部が大切だ。
自治体側は、実践的な訓練を重ねたりして、問題点を洗い出しながら改定を
重ねていくことが求められる。
とはいえ、新しく対象地域に指定された自治体をはじめ、ノウハウがない地
域も多い。福島県の被災自治体の経験を共有する場を設けてはどうだろう。
事前の計画と実際の避難とでどんな違いが生じたのか。県外避難や広域連携
にはどのような課題があるのか。(中略)最大の防災対策が、できるだけ原発
を減らしていくことであるのは、言うまでもない。
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【編集部より】
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