テント日誌5月15日経産省前テントひろば613日目 裁判も近づいてきている
- 2013年 5月 17日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
政治は参院選挙に向かって動き始めている。アベノミクスと憲法96条の改憲がその争点になるようだが、原発問題も忘れてもらっては困る。安倍政権は今回の選挙では原発再稼働を公約に掲げるようだが、前回の衆院選挙のような「三年間後に判断する」という詐欺まがいの公約は政治的信義にもとる。原発再稼働という鎧の下に、こうした衣をまとって登場したことを我々は忘れてはならない。今回の選挙公約でまた曖昧にしたとしても、我々はその欺瞞性を今回の選挙では見抜かなければならない。依然として原発問題は現在の政治の中心的な課題である。
アベノミクスや憲法96条の改憲についての考えは私にもあるが、それはいずれ別の機会に語るとして、原発の是非が今回の選挙でも中心的課題であることを主張するし、選挙の過程でもその意思表示を続けたい。テント前に座りながら外を眺めていると、いろいろの光景に出会う。というよりは目に飛び込んでくる。播磨屋という菓子屋の車は皇太子に思いれした宣伝を書きなぐって走りまわっているが、軍服姿のおっさんが自転車でやってくる。世の中が右傾化と呼ばれる風潮にある一端が見えてきているといえるかもしれないが、見通しがつかないという心的不安が人々にあるのだと思う。誰も不安を吹きはらってくれるような見通しのある言葉を提示できてはいない。アベノミクスは先行き波乱を抱えた政策であり、その兆候は見えてきている。これで未来が開けたなんて思っている人は誰もいない。安倍首相の自信の背後には不安の影がちらついている。それは透かし絵のように見える人には見えている。
原発の廃棄と社会の転換は見通しを与えるビジョンであるが、それは分かっていても電力独占体などの既得権益がこれを拒んでおり、安倍政権は原発再稼働という見通しもない方向へ歩を進めようとしているのだ。我々は権力―体制側の動きに異議申し立てをして行く日々の行為の中で、見通しを明瞭にして行くほかない。誰かが道を付けてくれるのではない。徒労に似た行為とその中での自己問答の中にしか道はない。テント前ひろばを保持する中に、あるいは官邸前抗議行動などの行動の中でしか見えてこないのである。どこにいようと同じかもしれないが徒労感の中で問い続けるしか道のないことも確かだ。メディアの垂れ流し的な情報にも、識者とやらの怪しげなコメントでも何かが見えてくることはない。権力―体制と確執を続けることの中にしか、その徒労に似た行為の中に未来は見えてこないし、開けはしない。風に吹かれて今日もテント前でそんな思いにとらわれていた。
国側からの『明け渡し請求訴訟』裁判の口頭弁論(第一回公判)が5月23日にはじまる。それを前にしての抗弁書提出と抗議のハンガーストライキがはじまる。5月16日から22日までだが、テントに足を運び可能な人は参加して欲しい。(M/O)
◇◆◇◆ 「脱原発テントといのちを守る闘い」今後の日程 ◇◆◇◆
5月16日(木)「明け渡し請求訴訟」抗弁書提出 テント前のハンガーストライキの開始日(5月22日まで)。参加希望者はテント受付まで。
5月23日(木)「明け渡し請求訴訟」第一回公判
◇◆◇◆「脱原発テントといのちを守る闘い」テントからのお願い ◇◆◇◆
★ 「土地明け渡し請求訴訟取り下げ署名」への協力・拡散のお願い>
現在、テントひろばでは、「土地明け渡し請求訴訟の取り下げを求めるための署名」を経産省前テントひろば受付と、インターネットでお願いしております。
「土地明け渡し請求訴訟」取り下げを求める請願署名
http://tentohiroba.tumblr.com/post/48968694817
署名への協力、ツイッター、フェイスブック、メーリングリスト、ブログ
などでの拡散も宜しくお願いします。
★ 「かんぱ」のお願い
裁判にかかる費用を捻出するためにカンパへの協力をお願いしています。
以下の口座まで、皆様のお気持ちをお寄せ下さい。
郵便振替口座 00160-3-267170
ゆうちょ銀行 【店名】〇〇八【店番】008(普)5289163
【口座名義】経済産業省前テントひろば
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