「ごぼう解決報告パーティ」―――被ばく労働者の要求とは何か
- 2013年 6月 21日
- 交流の広場
- 原発労働者小倉かなへ
ゲスト:弓場清孝さん(元原発労働者)/桐島瞬さん(ジャーナリスト)/北島教行さん(イチエフ作業員、除染作業員)/ごぼうさん(元福島第一原発収束作業員)
◆日時:7月7日(日)13:30開場、13:45~18:30
◆場所:大久保地域センター(和室) 新宿区大久保2丁目12-7
(山手線・新大久保駅から大久保通りを明治通りに向けて徒歩5分)
◆主催:ごぼう支援協議会
◆参加費:300円
お世話になっています、ごぼう支援協です。
福島第一原発事故の収束作業で起こった労働案件へのご協力を呼び掛けさせて頂いた集まりです。多岐にわたる皆様のご協力のもと、この度、ごぼうさんの案件については、直接の雇用関係のある下請け会社と、業務指示をだしていた元請会社に対する交渉を、解決することができました。
どうもありがとうございました。
もちろんこの「解決」で収束作業や除染作業を含む「被ばく労働問題」が「解決」したわけではありません。しかし、一収束作業員の取り組みから始まった労働問題の「解決」は、わずかではあるかもしれないけれどけれども、次への確実な一歩であることに違いありません。
私たちは、この案件への取り組みを通じて、原発の収束作業をはじめとした被ばく労働が、労働者の使い捨てを可能にする重層的な下請け構造に支えられていること、その中で多くの人々が無駄に被ばくさせられていることを知りました。とりわけ、政府が福島第一原発の事故を「収束」したものと扱っていることは、現在と将来にわたって作業員の労働・健康状態に深刻な影響を与えています。
その醜悪さや恐ろしさには、みんなが気付きはじめています。でもいまだそのことは、明確に言葉に表されていません。3.11以降、活発に展開されている反原発運動に「被ばく労働」問題がはっきりと位置を占めずにいるのは、何よりもこの社会への要求の言葉を私たちが手にしていないためです。
だから私たちは、
・収束というウソをつくな!
・使い捨てをやめろ!
・無駄な被ばくをさせるな!
という3つのスローガン、ごぼう案件への取り組みから見えてきた、これらの言葉を軸に、被ばく労働者の社会への要求を明確にし、それを掲げたデモを実行しようと考えています。そのために被ばく労働の環境から求められること、そしてそれを追求するために必要な言葉について、この集まりで話そうと思います。
上記の、日時場所にて、ごぼう案件の報告パーティを呼びかけます。ですからこのパーティは単なるパーティではありません。被ばく労働にたずさわるゲストを迎えるこの集まりが、被ばく労働の現実と、解決に向けた取り組みを共有し、この社会への要求を紡ぐきっかけとなることを私たちは望んでいます。さらに、この時間をともに過ごす人々の中から、被ばく労働者デモの実行委員会が立ち現れることを期待しています。
被ばく労働の環境に興味があるが、何をしていいかわからない方、当日は座敷で案件報告パーティを兼ねてやりますので、ぜひご参加ください。
◆連絡先:〒151-0053 東京都渋谷区代々木4-29-4 西新宿ミノシマビル2F
フリーター全般労働組合 気付『ごぼう支援協議会』
電 話:03-3373-0180/FAX:03-3373-0184
twitter: @haikigobou
mailto: hibakusyaberuあっとgmail.com
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