「東電のホンネ、希薄な加害者意識、柏崎刈羽原発の再稼働に前のめり」など-地震と原発事故情報
- 2013年 8月 3日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1919】
2013年8月3日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.東電のホンネ、希薄な加害者意識、柏崎刈羽原発の再稼働に前のめり、
福島で苦闘する現場労働者の姿みず
東洋経済オンライン東電株主総会を特集 全議事録を同時に掲載
総会で何が話されたか全部わかる 山崎久隆(脱原発東電株主運動)
★2.新規制基準は再稼働促進基準だ!-どんな安全策でも
「安全な原発」はない <中>
自ら策定した基準も守らずに大飯原発の運転継続を容認-規制委はいらない
渡辺寿子(原発いらない!ちば)
★3.8月22日(月)のアーサー・ビナードさんの講演会で
氏の絵本とエッセイを扱い=販売します 山野容子
本の紹介その1
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「世界ヒバクシャ展」京都のご案内です。8月6日-9月8日
◆「反原発へのいやがらせの歴史展」のお知らせ 8月10日-11日
★5.新聞・雑誌より2つ
◆福島原発 汚染水漏れの実態 ストロンチウムの脅威 深刻
また裏切られた・漁業関係者怒り (7月31日東京新聞より抜粋)
◆ 「流出 ずっと続いていた」 泥に蓄積 魚に影響の恐れも
国際ルール踏みにじる行為 (7月31日東京新聞より抜粋)
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※8/5学習会にご参加を!
地震・津波講座第1回「日本は地震活発期に入ったか」
講 師:島村英紀さん(地震学者)
日 時:8月5日(月)19:00より
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円 「地震がよくわかる会」協賛
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┗■1.東電のホンネ、希薄な加害者意識、柏崎刈羽原発の再稼働に前のめり、
| 福島で苦闘する現場労働者の姿みず
| 東洋経済オンライン東電株主総会を特集 全議事録を同時に掲載
| 総会で何が話されたか全部わかる
└──── 山崎久隆 (脱原発東電株主運動)
今年の株主総会は参加者2090人と、最大だった2011年の四分の一にも達せず、
年々急激に減少している。その最大の原因は、まともな総会を行わない東電経営
陣にもある。
一体どんな議事運営だったのかは、東洋経済オンライン東電株主総会特集を読
めば一目瞭然。
同時に掲載された『株主総会議事録から見える、東電のホンネ』『希薄な加害
者意識、除染は「お客様対応」と無責任発言も』は、たんぽぽ舎メルマガ読者に
はおなじみの岡田広行記者の労作、長文解説記事である。
適宜総会議事録を引用しながら、何が議論されたかを詳細に報じている。今回
の株主総会で、柏崎刈羽原発の再稼働に前のめりとなり、福島第一原発の現場で
苦闘する労働者の姿さえ見えていない東電経営陣の実態が露骨に現れていること
が分かる。まさに「命より金」(泉田新潟県知事が広瀬社長との面談で述べた言
葉)だった。
詳細な総会情報を正確に伝えてくれる「東洋経済オンライン版東電株主総会報
告」は、東電問題そして電力会社と原発の実態を知る上では必読である。是非皆
さんもお読みください。
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┗■2.新規制基準は再稼働促進基準だ!-どんな安全策でも
| 「安全な原発」はない <中>
| 自ら策定した基準も守らずに大飯原発の運転継続を容認-規制委はいらない
└──── 渡辺寿子(原発いらない!ちば)
お芝居でだます規制委
今年1月には規制委の田中委員長は「新基準を満たしていない場合は(大飯の)
運転を止めてもらう」と言い、更田委員も「大飯原発を例外扱いしない」と言っ
ていました。ところがここへきて一転、新基準を多くの点で、それも過酷事故に
対応する重要な設備が基準を満たしていないのに、「(新基準に)おおむね適合」
などと言って9月の定検まで運転継続を容認してしまいました。思えば大飯の地
盤(地下の活断層)についての結論をズルスル引き延ばしてあいまいにしていたの
は、やはり運転継続容認への布石だったのです。大飯運転継続容認は規制委の方
針として当初から決まっていたシナリオなのに、国民に規制委は公正にやってい
ると思わせるためのお芝居をしていたのでしょう。
関電の安全意識は合格点に達していない(田中委員長)
7月3日の大飯運転継続を容認した規制委の会議で島崎邦彦委員は原発の地盤
を三次元で詳しく調べ、想定外の揺れに襲われないよう備えるよう新基準で定め
たのに、関電が積極的に取り組まないなどと関電を批判したと報道されました。
島崎委員は大飯の地盤が活断層であると殆どの専門家が判定していたのに、結論
を出さず、引き延ばした張本人ではないかと開いた口がふさがりません。田中委
員長は「技術的な面では(運転継続の)結論を支持する。しかし関電の安全への
意識や行動を評価するのであれば、合格点には達していない」と述べました。合
格点でないものをなんで合格させるのか、それは政治的判断なのでしょう。これ
らの委員の発言はあまりに電力会社べったりの姿勢を国民から批判されるのを見
越したお芝居です。規制委は当初から私達が指摘していたように政府や電力会社
から独立したものではなく、やはり「原子力ムラだった」とこの間改めて思いま
した。時々公正らしく見せるフリをしますが、だまされてはなりません。
新基準撤回せよ!規制庁に抗議文を渡す再稼働阻止ネット
7月8日新規制基準施行日の朝、再稼働阻止全国ネットワークの主催で六本木
の規制庁前で規制委に対し新規制基準施行に抗議し、新基準撤回と再稼働申請却
下求める行動が行われました。
再稼働阻止全国ネットは大飯原発の運転継続容認を厳しく批判し、再稼動申請
の動きを断罪しました。
また新規制基準とは住民の安全のための基準などではなく(再稼働しないこと
が一番の安全)、再稼働NO!の多数の声の中で再稼働をなんとか正当化するた
め、<新しい安全な原発>というイメージを操作的に作り出すための「基準」
(再稼働のための基準)である。ゆえに撤回せよとの抗議文を規制庁につきつけ
ました。
規制庁前に集まった記者たちに対し、泊、福井、伊方、川内などの原発に反対
する現地の人たちが再稼働反対、新規制基準反対、申請撤回せよの意思を切々と
訴えました。(次号につづく。次回は<下>を掲載します)
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┗■3.8月22日(月)のアーサー・ビナードさんの講演会で
| 氏の絵本とエッセイを扱い=販売します。
└──── 山野容子
その内容を2回にわたって紹介します。
本の紹介その1
○絵本「さがしています」は、1945年8月6日の朝、広島に投下された原子爆弾
を体験した種々のもの(時計、弁当箱など)があの日を語ります。岡倉禎志さん
の撮影した、広島の石を台(背景)にした”もの”の写真と、アーサーさん作のお
話が心を打ちます。
○「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」は、第12回日本絵本賞を受賞
しています。帯には「この物語が忘れられるのをじっと待ってる人たちがいる。」
とあります。日本のマグロ猟師たちが遭遇した悲劇とその後の原水爆実験を描い
たアーサーさんの文は私達にこの事を決して忘れてはいけないと教えてくれます。
どうぞご来場になり、お手にとってご覧下さい
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┗■4.メルマガ読者からのイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「世界ヒバクシャ展」京都のご案内です。8/6-9/8
「世界遺産×人類の“記憶遺産”」
日時 2013年8月6日(火)~9月8日(日)
午前10時~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで。初日は午後1時開場)
場所 相国寺承天閣美術館 京都市上京区今出川通烏丸東入
主催 世界ヒバクシャ展@京都実行委員会 実行委員長 有馬頼底京都仏教会理事長
入場 無料(承天閣展示品の鑑賞は有料=800円)
構成団体 相国寺承天閣美術館、 金閣寺、 銀閣寺、京都仏教会、NPO法人世界ヒバクシャ展
後援 京都府 京都市 京都市教育委員会
詳細は http://www.no-more-hibakusha.net/event/
※来場呼びかけと期間中の運営のボランティアを募集中です。
◆「反原発へのいやがらせの歴史展」のお知らせ
8.10-11の両日、新宿区内で、反原発へのいやがらせの歴史展という催
しを行います。この夏以降に本格化するであろう原発再稼働をめぐる攻防の中で、
過去にも見られたような反対運動への攪乱工作が行われる可能性を感じ、これに
備えるため、また過去の隠された歴史の真実を明らかにしたいという願いから企
画されました。
ぜひ、夏の暑い週末、新宿中央公園の木陰のギャラリーまで、足をお運び下さい。
日時 2013年8月10日(土曜) 午後1時から5時まで
2013年8月11日(日曜) 午前10時から午後4時まで
両日とも午後2時から主催者による展示についての説明があります。
場所 新宿区立区民ギャラリー
(新宿区西新宿2-11-4新宿中央公園内エコギャラリー新宿1階)
新宿駅から徒歩15分 丸ノ内線西新宿駅2番出口から10分
大江戸線都庁前駅A5出口から5分
主催:反原発へのいやがらせの歴史展実行委員会
問い合わせ:東京共同弁護士事務所(電話:03-3341-3133)
弁護士 海渡雄一、弁護士 中川亮
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┗■5.新聞・雑誌より2つ
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◆福島原発 汚染水漏れの実態 ストロンチウムの脅威 深刻
また裏切られた・漁業関係者怒り
「また裏切られた」「前から知っていただろ」「信用できない」
会場に怒号が飛び交った。東電は二十三日、汚染水漏出について福島県いわき
市内で漁業者たちに説明会を開いた。(中略)
「原子炉建屋などコンクリート製の施設は必ず割れているし、漏れている」。
事故当初から、そう指摘してきた京都大原子炉実験所の小出裕章助教は「今年生
じた問題ではない。実際には二年半前からずっと目の前にあった。何一つ解決し
てないだけだ」と語る。 小出助教はとりわけ、汚染水に放射性ストロンチウム
90が多く含まれることを懸念する。 (略) (東京新聞7月31日より抜粋)
◆「流出 ずっと続いていた」 泥に蓄積 魚に影響の恐れも
国際ルール踏みにじる行為
(前略)
海中での直接的な汚染だけでなく、食物連鎖による魚類の汚染は深刻だ。「そ
れだけでなく、放射性物質が入った海洋生物のふんや死骸が海底に沈んで泥に蓄
積し、魚類などに再び移行していく可能性も否定できない」(神田教授)
加えて、神田教授が指摘するのは地上のタンクに移した汚染水の行き先が決ま
らないこと。「水を完全に封じ込めるのは簡単ではない。集中豪雨や地震、津波
などが起きれば安全とは言い切れない。そちらの対策も考えるべきだ」と訴える。
(略)
<デスクメモ>
やや古い本で『ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまうね』という物語集があ
る。漫画家の岡崎京子さんの作品だ。終わりのない原発事故。漏れ続ける汚染水。
非日常の日常化にもう感覚がマヒしている。岡崎さんは「落ちかた」を書きたか
ったという。落ちる現実から目をそらさない。最低限の務めだ(牧)
(7月31日東京新聞より抜粋)
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