山本宗補写真集「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」2013年7月末発売のお知らせ
- 2013年 8月 5日
- 交流の広場
- 山本宗補
みなさま
暑中お見舞い申し上げます。
山本宗補です。
新刊の大型写真集刊行のお知らせです。
「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」(彩流社)
私の30年近い取材を凝縮したような写真集が刊行されました。
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山本宗補写真集「戦後はまだ・・・刻まれた加害と被害の記憶」(彩流社)
2013年7月末発売。定価4700円+税。A4版、上製、160ページ、モノクロダブルトーン
この写真集では、これまで聞き取り取材した戦争体験者の中から70人を選び、軍国主義化の天皇制国家日本が国策で近隣諸国を軍事力で侵略していった事実が、戦後世代の私たちや、これから生まれてくる真っ白な子どもたちに、日本社会の負の歴史を知るための資料となることを願って出版するものです。
一人につき見開きで、写真1点と本文1400字で紹介する構成です。大きな判型にしたのは、写真集=写真展のイメージでモノクロ写真と向き合ってもらいたいと思ったからです。値段が高いので一人では無理というかたは、ぜひ図書館にリクエストをお願いします。また中学や高校、大学の先生たちには、ぜひ図書館に一冊入れていただきたいと願います。
加害者としての戦争認識が皆無とさえいえる戦後生まれの政治家が続出し、彼らの発言が近隣諸国との外交経済関係の悪化を招き、国益を損なっている事態に発展していることに、かつて敵国として戦った米欧の、影響力あるメディアや政治家が安倍首相批判や橋下大阪市長(維新の会共同代表)非難をするところまで、日本社会の「右翼化」、「非民主主義社会化」が急激に進行している。
この夏には敗戦から68年を迎える。戦争の生き証人がいなくなった時ほど怖ろしい時代はない。今だからこそ、この写真集と証言を手にし、かつての愚かな戦争の実態と、国民が日常的に政府をしていかないと、政府=国は必ず暴走する教訓を学ぶ必要がある。
余談になるが、かつての戦争責任のあいまいさと、2011年の原発事故責任のあいまいさが通底しているのが日本社会の悪しき伝統ではないのかと思えてくる。これは私が指摘するまでもない話だが。
◯写真集チラシに載せた私のコメント:
「わずか68年前に敗戦を迎えたアジア太平洋戦争。日本人の死者だけでも310万人に及ぶ。日本軍が勝手に攻め入って占領したアジアや太平洋各地で亡くなった人の数は、いったいその何倍になるのか。私がこの写真集で紹介できるのは、わずか70人ほどの戦争体験者の個人史だ。しかもその一部に過ぎない。
「戦後生まれの日本人が権力を掌握したら日本は危険だ」とは、シンガポールの首相を務めたリー・クアンユー氏の名言。「戦争の定義」を持ち出し、加害者責任をあいまいにする前に、戦後生まれの私たちは、個人史から学び未来に継承しなければいけないことがたくさんある。「加害と被害」の個人史に通底するのは、天皇を神とした洗脳教育の怖さ。一人一人のもろさ。国と戦争指導者の無責任体質。戦後68年。私たちの社会の本質は変わったのだろうか」
◯問い合わせと注文先
彩流社 Phone 03-3234-5931 〒102-0071 千代田区富士見2-2-2
http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1907-1.html
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みなさま、購入にご協力ください。どうか宜しくお願いします。
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