防衛予算増額の反面では、、
- 2013年 8月 16日
- 交流の広場
- とら猫イーチ
防衛予算増額については、<ナンパせん>氏が帝国タイムスの記事を引いて投稿されていますが、私は、それとの対比で、昨年来You-Tubeでちょっとした話題になっている投稿動画を思い出しました。
関連コメントと画像からGoogle-Earthで調べた結果、千葉県銚子港を出港する巡視船「かとり」では無いかと検討がつきました。 荒天下に災害救助等で緊急に出港する同巡視船は、海上保安庁のHPに依れば、銚子海上保安部所属で一千トンに満たない昭和55年竣工の老朽船です。 荒波に揺れる中、転覆寸前にも観える態勢から、急回頭で進路を変え沖合に向う姿に多くの視聴者が賛辞を送っています。
http://www.youtube.com/watch?v=BwCRVR7149k
巡視船 緊急出港 You-Tube
http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/choshi/work/patrol_boat/katori.htm
1000トン型巡視船 PL125 かとり 海上保安庁HP
保安庁は、尖閣諸島警備でも多くの人員・機材を割かねばならず、周囲が海の国状から苦境に立っていますが、安倍政権から洩れた言葉は、廃役になった海上自衛隊の護衛艦を補充に充てれば良い、との無知な一言でした。
軍事目的の護衛艦を災害救助や海上警察、それに領海警備と多種の目的がある巡視船に換えることは不可能ですが、彼等の発言から窺えることは、海上保安が軍事の下位にあると云う事実です。 北朝鮮に依る拉致事案に関しても、そもそも、海上保安の態勢が完備していれば、拉致そのものも起こらなかったのです。 その反省も無く、家族に対して言葉だけ繕い政治的に利用するだけで、海上保安体制の整備を怠り、その矛盾を物云わぬ保安庁職員に押し付けるのみでは、何の解決にも成りません。
周辺諸国を悪戯に刺戟する軍事力拡張に国費を費消する代わりに、国土と国民を守る海上警察力である保安庁の人員・機材を拡充し、尖閣諸島を始め領海は、法に基づき粛々と警備を実施することが賢明な選択では無いのでしょうか。
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