9/5研究会 中村勝巳60―70年代イタリアのオペライズモ(と戦後日本の左翼運動)
- 2013年 8月 17日
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2013年定例研究会のご案内
21世紀を読み解く──例外状態・生政治・近代化──
第5回定例研究会 「60―70年代イタリアのオペライズモ(と戦後日本の左翼運動)」
●報告者 : 中村勝己(中央大学法学部兼任講師)
●日時 : 9月5日(木)18:30~21:00(開場18:00)
●会場 : 専修大学神田キャンパス 7号館7F774教室
●資料第 : 500円
●交通 :
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昨年末、ハート=ネグリの『コモンウエルス』の邦訳がついに刊行された(NHK出版)。そこには世界システムとしての〈帝国〉、生政治(生権力)、例外状態、構成する権力(憲法制定権力)、マルチチュード革命など、現代思想の論点が多数盛り込まれている。ネグリがこうした世界規模で参照される思想家に変貌した背景には、フランス現代思想(とりわけフーコーおよびドゥルーズ=ガタリ)との知的・政治的対話を推し進めたことと並んで、スターリン批判以降イタリアで登場した思想潮流オペライズモを自らのバックボーンにしていたことが挙げられる。これまであまり日本に紹介されてこなかったオペライズモの思想と運動の歴史について報告する。
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1~4回までの研究会ライブは下記をご覧ください、
http://www.ustream.tv/recorded/30863163
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以降の研究会は次の予定です。
■ 第6回定例研究会「植民地主義は、なぜ、生き永らえてきたか」
・10月3日(木)18:30~(場所未定)
・報告者:太田昌国(現代企画室/民族問題研究)
三陸沖大震災→福島原発事故→安倍政権の復活――この社会で、わずか2年の間に起こったいくつかの出来事を並べてみると、避けがたくこみ上げてくる思いがある。この国では、「実際にあったこと」を「なかったこと」にして、やり過ごしていく態度が、一木一草にまで浸み込んでいるのか、という懐疑である。それがどこに表われているかについては、諸論あり得よう。ここでは、アジアで唯一、植民地主義を実践した国としての日本が孕む問題を考える。安部晋三の再登場や草の根における排外主義の公然たる台頭は、この社会の深部で生き永らえてきた植民地主義――という問題を浮かび上がらせているからである。
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■ 第2期第1回定例研究会「反差別運動と3・11以後の反原発」
・11月7日(木)18:30~(場所未定)
・報告者:米津知子・金井淑子(司会&趣旨説明 菅孝行)
昨年、連日の首相官邸前デモを担った反原発運動の主な担い手は、従来の政治的左翼とも様々な社会運動の担い手とも異なる、運動のビギナーともいうべき、比較的若い男女だった。そのエネルギーには目を見張るものがあったが、そこには奇形児が生まれる原発は嫌だという障害者差別や、子を生む母として原発はいや、という母性主義の思想的基調低音が流れていたことも一面の事実である。反原発運動が持久戦の後退局面に耐えている現在でも、この傾向は克服されていない。原発廃止は現代日本の直面する最大の課題である。その実現には反差別(基軸は障害者解放運動と女性解放運動)運動と反原発の統一戦線が不可欠である。チェルノブイリの時から判っていたことでありながら、今なお矛盾対立を力に替える運動の叡智が未だ十分に獲得されているとはいえない。障害者解放と女性解放の運動の交点で闘って来られた米津知子氏の提起とフェミニズムの理論家金井淑子氏の発言を受けて、この課題を巡る論議を深めたい。
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専修大学神田科キャンパス
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