たんぽぽ舎から No1931
- 2013年 8月 21日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1931】
2013年8月20日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.8月16日 金曜デモに参加して
自分の頭で考え世の中を疑うことを知らない人々が増えた
宮崎則子(たんぽぽ舎ボランティア)
★2.再処理工場 核燃料サイクルについて
パブリックコメントに応募する予定だった文章(下)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.テント日誌8月18日(日)経産省前テントひろば-708日目
まだお盆休中なのか…
無関心な人たちに反原発を如何に訴えるかがこれからのみんなの課題
暑い中、毎週座りに来て下さる方も何人かいて感謝です(I.K)
★4.新聞・雑誌から2つ
◆中部電系、都へ供給 大手、異例の域外販売 10月から48施設
(8月17日茨城新聞より抜粋)
◆電力会社の出向批判 規制委、もんじゅ改革で
(8月15日福島民報より抜粋)
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┗■1.8月16日 金曜デモに参加して
| 自分の頭で考え世の中を疑うことを知らない人々が増えた
└──── 宮崎則子(たんぽぽ舎ボランティア)
○お盆の最中であり帰省しておられる人々も多いだろうし、ましてこの暑さ。
今日は、少し参加する人が少ないかな?とおもいながら、68回目の官邸前デモに
新兵器のカートにビラを乗せお茶の水にある、たんぽぽ舎の事務所を4時に出発。
地下鉄千代田線霞が関を下車して階段を登ると目の前の巨大な富国生命のビル。
その中に関西電力が入っていますが、外には看板も無いので殆どの人は、気が付
かないと思う。
昔、国策会社としてつくられた富国生命のビルに入居している電力会社。
いかにも・・・あやしすぎる。
いつもの様に、まず関西電力(富国生命ビル)の前で「大飯原発を止めろ」とシ
ュプレヒコールを行う。
○私の担当するチラシ配りの場所はスピーチエリヤからは遠いのですが、この日
は翌日「福島を忘れない、全国シンポジューム」に参加する人達が用意した寄せ
書きに沢山の人が書き込みをしている様子が見られました。
又、夏休みとあって、大きなリュックを背負って、北海道から来る友人と待合
せをしている高校生がいたり、外国人の姿も見かけられました。
国民の願っている事と真反対の事を行っているこの国の政治家の悪質さ。
子供たちにそんな彼らがもくろんでいる負の遺産は残したくない。
ともかく気を取り戻しチラシを手渡す。
○しかし、若いきれいな女性達の反応は全く興味が無い様で、受け取ってくれな
いのはいつもの事ですが好奇心をもって何故受け取ってくれないのか何時も残念
におもいます。
ともかく、用意したチラシは、全て配布終了いたしましたが、何故、そんなに
かたくなになっているのか不思議だなと何時もおもいます。
少し前に空気を読む等と世間では言っておりましたが、全く空気を読んだ事の
ない私にとって教育の問題も有るのではと思う事があります。
それは、自分の頭で考え世の中を疑う事を知らない人々が増えた事ではないか?
みなさんはどう思われますか?
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┗■2.再処理工場 核燃料サイクルについて
│ パブリックコメントに応募する予定だった文章 (下)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
3.実行性の無い対策
―最初に「枯渇」したのは「人」であった
どんな対策を考えるにしても、最後は「誰が行うか」が問題となる。
福島第一原発の事故でも誰が現場に行くのか、最初から混乱し、最後までドタ
バタが続いた。最初に「枯渇」したのは「人」であった。
運転員は事実上交代無しで(免震棟で休んでいても放射能が充満する環境であ
り休息にはならない)何日も対策に追われ、ついに700名の従業員が70名にまで
減っていったのに原子炉の停止に係る人員の交代はなかった。建屋の外で冷却水
を投入していた実施部隊は東京消防庁ハイパーレスキュー隊など自治体消防であ
り、外部電源を繋いでいたのは他の電力会社からの応援だった。 事故発生後7
日間は自力で対処し、6日目に外部からの支援が入る。これが重大事故対策だと
いうのだが、これで収束できると誰が考えるだろう。
福島第一原発でも毎日3000人(一基あたり1000人)の人員が必要である。これ
が事故当初から投入できていたら、今よりは格段にましだったかも知れないが、
3.11直後にそれだけの人を動員する体制も法的根拠もなかった。
今福島第一に毎日3000人規模で入っているが、それを3.11から行うために
は何が必要であっただろうか。
それが「出来ていた」旧ソ連のチェルノブイリ原発事故対策要員「リクビダー
トル」である。総数は60万人とも80万人ともいわれ、多くは軍人だ。
死亡率は一般人の3倍を超え、ガンをはじめ様々な病に冒されている。旧ソ連
時代は医療費も住居費も無料だったがソ連崩壊後は、経済難でそれもなくなり、
貧困と病に多くの人々が苦しんでいる。
日本で、そのような組織を作り、生涯面倒を見るなど、およそ想像もつかない
だろう。募集をしても多く集まらないだろうし、強制する法的根拠はない。そん
な組織を作れば、その時点で基本的人権を侵害する。
冷戦時代から、国家のために命を捨てる教育をしてきたソ連だから、そんな組
織が作れたのであって、こんな人権を侵害することが出来るのは核武装国くらい
である。
すなわち、命を投げ捨てても原子炉または核施設に飛び込んで事故を収束させ
るような、実効ある組織が作れる国では「無い」ことが、真に「誇れる」国である。
逆説的だが人権上の問題が解決しないため、実効ある組織が作れないことが、
日本で原子力が出来ない大きな理由でもある。
4.その他の核燃料サイクル施設
―東海村のJCOである。1999年9月30日に発生した臨界被曝事故
再処理工場が最も大きな規模の災害を起こす施設であることは確かだが、それ
だけではないことも私たちはよく知っているはずである。
日本で最も重大な放射線死亡事故を起こしたのは、東海村のJCOである。
1999年9月30日に発生した臨界被曝事故は、核燃料加工中にウランを臨界にし、
大量の中性子線と核分裂生成物(放射性物質で主に希ガスとヨウ素)を発散させ
た。
核燃料施設としては余り目立たない核燃料加工施設における重大事故であった
が、半径10キロ圏内屋内退避指示が出て、日本で最初の放射線による大量被曝
(後に2名死亡)及び公衆被曝(667名)を含む原子力事故となった。(INE
Sレベル4)
この事故を引き起こした会社は、通常取り扱う原発用燃料ウランではなく、高
速炉「常陽」のウランを扱っていた。このウランは濃縮度が18.8%と高く
(原発用ウランは濃縮度5%前後)、臨界管理が難しいものであったが、ウラン
燃料と同じ程度の注意しか払わなかった。そのようなずさんな取り扱いを引き起
こした元凶は、発注者の核燃料サイクル機構の責任であったが、事故を起こした
会社と個人にのみ責任が問われた。
もともと取り扱う能力も無い会社に、機微な管理を要求される高濃縮ウランな
どを扱わせる「デタラメぶり」を問題にした者はほとんど無かった。これが核燃
料サイクル施設の安全性問題に大きな影を落としている。
核燃料加工等を行う企業は、発注者の求めに応じて加工し、製品出荷を行う。
当然ながら発注者において、受注した企業に適切な安全対策や核物質防護等の能
力と意識があることを確認する義務がある。それを怠れば、事故を起こした企業
だけではなく発注者にも責任を問うべきである。
このような至極当然のことが、これまでも何ら定義されてこなかった。今回の
新規制基準でも同様である。
5.核燃料輸送
―高速道路における爆発・火災事故の安全性は、規制基準のどこに
書かれているのだろうか。
核燃料サイクル施設は日本各地にあり、その間を結ぶ核燃料輸送も大変な量に
なる。通過するだけの自治体も含めて膨大な数の市町村や都道府県が関連するが、
ほとんど情報も無く、自治体の多くは事故が起きて始めて「報道により事態を知
る」ことになるだろう。
JCOの場合は、立地していた東海村の村上村長が比較的迅速に350m圏内避
難を指示したが、県はすぐには動かなかったし、国はもっと悠長であった。
核燃料サイクル施設が集まる東海村だったから対策もとれたが、これが核燃料
がたまたま通っていただけの高速道路における爆発、火災事故だったら、核燃料
輸送が巻き込まれたことを知ることさえ難しい。
大地震や津波や火山噴火などの自然災害との遭遇なども含めて考えれば、海上、
陸上、航空輸送のどれでも「突如降ってくる」原子力災害になりかねない。
原子力事故を考える場合、この輸送中の重大事故を特に定義し、対策を要求す
る必要があるのに、全くの無策である。世界ではウラン輸送中のフェリー衝突沈
没事故や核燃料輸送中の交通事故などが多く起きている。また、核燃料輸送では
ないが、核兵器を搭載した航空機や艦船の事故も多数起きており、その影響が今
も残る場所もある。
東京都内も走っている核燃料輸送に対しても、厳しく安全性を問わなければな
らないが、それはいったい規制基準の何処に書かれているのだろうか。
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┗■3.テント日誌8月18日(日)経産省前テントひろば-708日目
│ まだお盆休中なのか…
│ 暑い中、毎週座りに来て下さる方も何人かいて感謝です
└─ 無関心な人たちに反原発を如何に訴えるかがこれからのみんなの課題
○まだお盆休みの続きなのかテント前の人通りはいつもより少なかったです。
午前中は時折涼しい風が吹き日陰になっているので楽でしたが、午後からはやは
り猛暑、出てくる言葉は「暑いですね!」ばかり。椅子をわずかの日陰を求めて
移動させながら、座っていました。昼少し前、不安そうに現れた女性、にぎやか
なところは苦手なので官邸前行動とかには参加していないけれど、原発のことを
いろいろ知りたいとのことでした。
幸い、ちゃんと説明できるHさんがいらしたのでそちらにバトンタッチ、泊ま
り開けのSさんも交えて長時間話し合って帰られましたけれど、納得できたかな?
昼前には川崎の方が車で来て梅ジュースやコーヒーお菓子などたくさん差し入れ
て下さいました。金曜日に物騒な客が現れたことを心配して来てくださったよう
です。7月までは平和な日が続いていたのに8月になって、8日、9日そして15
日と平和が乱されています。
夕方群馬から来てくださった方、映画「標的の村」見に来たけれど、満員で入
れなかったとか。群馬でも金曜行動があるけれど、決まったメンバーになってし
まって広がらないと嘆いていました。そして再稼動反対のシュプレヒコールに外
野から左翼!左翼!との野次がとぶそうです。阿部首相の影響のようです。
無関心な人たちに反原発を如何に訴えるかがこれからのみんなの課題ですね。
○自転車で通りがかった男性、信号待ちをしながら、もう此処長いよね(!)大
変だね(!) 熱中症に気をつけて頑張って下さい!スイカに塩振って食べると
良いらしいですよとアドバイスを残していきました。脱原発はあなたの問題でも
あるのだけれど・・・と言いたかった!
暑い中、毎週座りに来て下さる方も何人かいて感謝です。(I.K)
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┗■4.新聞・雑誌から2つ
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◆中部電系、都へ供給 大手、異例の域外販売 10月から48施設
中部電力系の特定規模電気事業者(新電力)が、東京都所管の48施設に電力を供
給することが16日分かった。地域ごとに電力市場を独占してきた大手電力会社が、
自社域外の販売に本格的に乗り出す異例のケースが具体化する。
都の新たな契約先は、中部電が80%出資する予定の新電力「ダイヤモンドパワ
ー」(東京)。(中略) 猪瀬直樹都知事は記者会見で「真に開かれた電力市場を育
成するとともに、大手が地域の壁を越えて互いに競い合うことが重要だ」と述べ
た。(中略)
都は年間約3億円の節約になると見込んでいる。(8月17日茨城新聞より抜粋)
◆電力会社の出向批判 規制委、もんじゅ改革で
原子力規制委員会は14日の定例会合で、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉
もんじゅ(福井県)の点検漏れを受けて文部科学省がまとめた機構の改革案を議論
した。田中俊一委員長は電力会社からの出向者をもんじゅの担当幹部に配置する
案を「電力会社に指導を任せるようでは駄目だ」と厳しく批判した。(中略)
田中氏は「電力会社は高速増殖炉には素人。もんじゅを動かすことが目的にな
ると問題が起こる」と指摘した。(中略)
更田豊志委員は「責任ある部署に電力会社からの出向者を配置するのは矛盾し
ないか」と疑問を投げかけた。(後略) (8月15日福島民報より抜粋)
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