たんぽぽ舎から No1943
- 2013年 8月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1943】
2013年8月29日(木)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.速報! 8/28東電へ抗議行動
放射能汚染水を海へ流すな!の声響きわたる
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)
★2.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その17
地震が生み出す新たな陸地 島村英紀 (地震学者)
地震のたびに、それまでの海底が飛び上がって新しい陸地が増えてきた
関東地震のメカニズムは日本人が日本に住み着くはるか前から、何千回も
繰り返してきている!
★3.新聞・雑誌より3つ
◆ 汚染水漏れに市民団体抗議 東電本店前
(8月29日 茨城新聞より)
◆ 「事故は終わっていない」 (8月29日 東京新聞より)
収束事業の主体 東電から独立を 有識者が緊急提言
◆ 米原発、また廃炉
停止含め 今年5基目 シェール革命で採算悪化
(8月28日 東京新聞より)
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※8/30(金) 第70回首相官邸前抗議行動にご参加を!
日時:8月30日(金)18:00から20:00 第70回首相官邸前抗議行動
主催:首都圏反原発連合(たんぽぽ舎も参加・構成団体)
※8/31討論会にご参加を!
第16回槌田ゼミ 徹底解析福島原発事故 「福島第一原発事故の究明なくして
今後の原発方針はない」
槌田敦さんを囲んで討論会
日 時:8月31日(土)18時開会
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.速報! 8/28東電へ抗議行動
| 放射能汚染水を海へ流すな!の声響きわたる
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)
【1】◆8月28日(水)午後7:00-8:00高レベル放射能汚染水(毒水)ダダ漏れの
東京電力へ怒りの緊急行動が、首都圏反原発連合の呼びかけで行われた。たんぽ
ぽ舎は問題の緊急性、重要性をかんがみ、全力で参加。また、前日の月曜火曜に
「放射能毒水を止めろ」の横断幕2枚をボランティアの皆さんで作成し持参した。
◆当日は、たんぽぽ舎の先発隊は午後6:30に東電前に到着。反原連の先発隊や早
めに集まった数十人の人々と共に、Mさんの大型マイクで20分余(6:55迄)東電
の後手、後手対応と安全費用をケチりにケチる体質を批判、漁民が、国民が、世
界が怒っていることをアピールした。
◆7:00-8:00は、反原連の主催で、太鼓などが鳴り響く中、怒りのコールが東
電本店を包んだ。20分ほどのコールのあと、1分間スピーチ。様々な人が色々な
視点から鋭く東電を糾弾。高レベル放射能汚染水を海へ流すな等々、訴えられた。
この後コール、そして1分間スピーチで何人も続いて8:00に終了。緊急行動なが
ら怒りの声が東電へ届けられた。
◆全体で350人の参加(反原連ミサオさん発表)たんぽぽ舎は緊急ですが全体で参
加。恒例の第4水曜経産省前抗議を終え合流したメンバーや再稼働阻止全国ネッ
トの数人も含め50人弱が参加しました。たんぽぽ舎週刊金曜ビラ号外も配布
(福島原発告訴団のビラも同封)、また。東電社長を鋭く批判した新潟県泉田知事
(東電は命よりお金なのか)を激励するハガキの普及(2枚1組+宛先で120円)にも取
組み、かなりの人が協力してくれました。
【2】 たんぽぽ舎の横断幕の文面を紹介
26(月)・27(火)に、ボランティア数人で急きょ作成し、持参した。
*放射能毒水で海を殺すな!世界中が海の放射能汚染を怒っている
*止めろ!!放射能(どくろマーク)水
【3】 たんぽぽ舎ビラのスローガンの紹介
「放射能毒水で海を殺すな!」「東電の責任に半減期はない!」「漁民も国民も
世界も怒っている」「東電・政府の狙う「海への放出」を許さない!」「放射能
毒水対策なくして再稼働なし」「東電、情報はせき止め、放射能はダダ流し」
「『せき』解放知っていて監督できなかった規制委の醜態」「世界が非難『高濃
度放射能汚染水』」「『汚染水』ではない、死に至る高レベル放射能毒水だ!」
「レベル7+レベル7=レベル10じゃない?」
【4】 原発事故の大惨事(人災)を発生させた責任企業の東電。
ここへの抗議行動は首都圏における大事なことです。特に、放射能汚染水をダダ
漏れさせている現状では特別に必要です。「小さな違い」をのり越えて、東電抗
議に大結集しよう!たんぽぽ舎では今後東電共同行動を呼びかける運動主体の形
成に努力していきます。毎月、東電を包囲、抗議する大きなうねりを共同の努力
で作りだそう!!
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┗■2.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その17
| 地震が生み出す新たな陸地
| 地震のたびに、それまでの海底が飛び上がって新しい陸地が増えてきた
| 関東地震のメカニズムは日本人が日本に住み着くはるか前から、何千回も
| 繰り返してきている!
└──── 島村英紀 (地震学者)
○地震は疫病神のように恐れられている。しかし、そう言うには気の毒なこと
もある。
西日本から羽田空港に着陸する飛行機は、伊豆大島の真上を抜け、房総半島の南
部をかすめながら左旋回して東京湾を横切って、空港に南から進入することが多
い。
そのときに房総半島の南端部に階段状の地形を見た人も多いだろう。
階段の幅は数十メートルから数百メートル、段差は10メートル弱のものが4段ほ
ど見えるはずだ。階段全体としては10階建てのビルほどの高さだ。海岸段丘とい
う。
○これはちょうど90年前の9月1日に関東大震災を起こした大正関東地震(1923年)
やその先代の関東地震が繰り返したことで作ってくれた陸地なのである。地震の
たびに、それまでの海底が飛び上がって新しい陸地が増えてきたのであった。
この階段は房総半島南端の西部にある館山市から、半島の南端をまわって東
側の南房総市千倉(ちくら)まで30キロも続いている。つまり東京ドーム300個
分もの広さの土地が、地震で増えたことになる。
一回の地震で海底が飛び上がって陸地になった高さは、たとえば半島南端の野
島崎で大正関東地震のときに1.8メートル。その先代の元禄関東地震(1703年)
のときにはずっと大きく5メートル。これは地震が大きかったせいである。
なお、ここにある野島崎灯台は大正関東地震で下から5分の1ほどのところで折
れて倒壊してしまった。この灯台は東京湾に出入りする船にとって重要な目印な
ので、洋式灯台としては観音埼灯台(神奈川県横須賀市)に続いて日本で2番目、
1870年に点灯したものだ。設計したのはフランス人技師だった。
この灯台が立っている野島崎は、元禄関東地震のときにそれまでは沖合の島だ
ったのが、陸地とくっついたものだ。
○元禄関東地震で新しく生まれた土地を村人が平等に分けたという伝承がある。
水田のほか、畑にしたり、イワシや網の干場にしたことも記録されている。一方、
隆起した陸地が増えたために村境争いが起きるなど、いろいろな悲喜劇があった。
いま観光客に人気の和田や白浜など南房総市のお花畑は、もと海底、いまは海
岸段丘になっている平地に拡がっているものだ。
ところで元禄関東地震よりもっと先代の地震のことは歴史史料には残っていな
い。このため正確にはいつ起きた地震か、どんな地震だったのかは分かっていな
い。
しかし段丘の地球科学的な調査からは、少なくともあと3回、元禄関東地震な
みの大地震があって、同じくらいの大きさの海岸段丘が作られたことが分かって
いる。今から約3000年前、約5000年前と約7200年前だ。そのほかに、大正関東地
震のときなみの小さめの段丘がそれぞれの間にはさまっている。
この関東地震のメカニズムは海溝型地震だから、日本人が日本に住み着くはる
か前から、何千回も繰り返してきている。私たちは、そのうちで、ごく近年のも
のだけしか知らないのである。
『夕刊フジ』2013年8月30日(金曜)5面。
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┗■3.新聞・雑誌より3つ
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◆汚染水漏れに市民団体抗議 東電本店前
東京電力福島第1原発の地上タンクから約300トンの高濃度汚染水が漏れた問
題で、脱原発を訴える市民たちが28日夜、東京・内幸町の東電本店前で抗議行動
をした。
毎週金曜日に首相官邸前の街頭活動を続ける「首都圏反原発連合」がインター
ネットで呼び掛け、約350人が集まった。参加者らは「水を漏らすな」「海を汚
すな」などと声を上げた
*たんぽぽ舎の横断幕の写真あり
(8月29日 茨城新聞より)
◆「事故は終わっていない」
収束事業の主体 東電から独立を 有識者が緊急提言
東京電力福島第一原発の汚染水漏れ問題を受け、有識者らでつくる「原子力市
民委員会」(座長・船橋晴俊法政大学教授)は二十八日、政府や原子力規制委員
会に対し緊急提言をした。事故は収束していないことを認め、収束作業の事業主
体を東電から独立させることなどを訴えた。
提言は、福島第一の事故は収束しておらず、一昨年暮れの政府の事故収束宣言
は誤りだとしたうえで、政府に政治的責任を自覚し、取り組み体制を再構築する
ことを求めた。
東電は事故収束に追われつつ、経営改善も迫られ、機能不全に陥っているとし
て東電の経営形態などを抜本的に見直すことが必要だと指摘した。国会に専門の
調査委員会を設けることも訴えた。船橋氏は「汚染水問題の拡大は、事故収束の
幻想をばらまいた政府の責任だ」と話している。
(8月29日 東京新聞より)
◆米原発、また廃炉
停止含め 今年5基目 シェール革命で採算悪化
【ニューヨーク=長田弘己】米電力大手エンタジーは二十七日、米北東部バー
モント州にあるヤンキー原子力発電所の稼働を二〇一四年末で終了し、廃炉にす
ると発表した。米国では安価な天然ガス「シェールガス」の生産増で、火力発電
の優位性が高まり、維持費用のかかる老朽化した原発を廃炉にする動きが相次い
でいる。
エンタジーの広報担当者によると、廃炉決定の主要原因は、電力市場の価格低
下による採算の悪化と指摘。安全性を維持するため補修費用などに〇二年からこ
れまでに四億ドル(約三百八十五億円)以上を投入し、事故を起こした福島第一
原発と同種の原子炉だったため、追加の安全対策などでも負担が増えた。
ヤンキー原発は一九七二年に運転を開始。バーモント州では唯一の原発で、ピ
ーク時には州の三分の一に電力を供給していた。州は老朽化を懸念し、原発を強
制閉鎖しようとしたため、エンタジー側が州を相手取り、連邦地裁で争い、先日、
エンタジー側が勝訴したばかりだった。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、今年に入り廃炉が決定されたり、稼働
を停止した原発はヤンキー原発で五基目。米国内で稼働する原発は九十九基にな
るという。
(8月28日 東京新聞より)
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