たんぽぽ舎から No1946
- 2013年 9月 1日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1946】
2013年8月31日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.被災者といわないで。被害者といってほしい
福島県吉岡棟憲さん(円通寺住職)の呼びかけに答えよう
政府や推進派の使う「用語」に警戒心を持とう
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.「脱原発テントと再稼働阻止を考えよう!」大激論会
9月7日(土)のスペースたんぽぽは・・・
★3.お薦め書籍 「原子力ムラの陰謀」朝日新聞出版
今西憲之+週刊朝日取材班
★4.新聞・雑誌より
◆もんじゅ維持 195億円 文科省概算要求 総額1兆円超に
(8月31日朝日新聞より)
★5.テント日誌8月29日(木)経産省前テントひろば719日目
サラリーマン風の男の方が信号待ちの間にカンパをしてくれたのは
嬉しかったです。きっと隠れ反原発の人も多いのでしょうね
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※9/1行動にご参加下さい! 昼の講演会と夕の官邸前行動
(1)9/1さようなら原発講演会-つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災
日 時:9月1日(日)13:00から16:30
講師等:大江健三郎、小出裕章 他発言・音楽・コント
場 所:日比谷公会堂
参加費:1000円(定員2000人、先着順)
主 催:さようなら原発1000万人アクション
(2)官邸前行動・日曜版 17:00から19:00
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┗■1.被災者といわないで。被害者といってほしい
| 福島県吉岡棟憲さん(円通寺住職)の呼びかけに答えよう
| 政府や推進派の使う「用語」に警戒心を持とう
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
1.8月17日(土)から18日(日)、福島を忘れないシンポジウム兼現地見学(飯舘
村、川俣町、葛尾村)が行われた。主催は反原発自治体議員・市民連盟(略称は
連盟。事務局はたんぽぽ舎内)。連盟は毎年5月に大会、8月にシンポジウム
(一泊合宿)を開いています。今年は浜岡(1昨年)、東海村(昨年)に続く3
回目。110人強(内訳は自治体議員40人、市民70人強 合計110人強)が参加。
2.8月17日シンポジウムの冒頭の講演で吉岡棟憲氏は東京電力福島第一原発事
故について、言葉について、2つの要望を述べられた。
1つは被災者といわないで、被害者といって。2つは福島原発事故といわない
で。東電福島原発事故といってほしいと。どちらも加害者を明確に・・・の強い
メッセージがよみとれた。
天災なら、被災者でいいが、原発事故は東電(政府も)の人災である。被害
者と呼ぶのが正確だ。加害が明確になるから。東電の補償責任も明確になる。
3.しかし、原発推進派と政府とマスコミ(テレビ、新聞)の悪影響力は恐ろし
い。反原発を主張し、実践している人々も、つい、被災者といってしまう。先日、
著名な反原発学者も公衆の前でそう発言された。講演の後、私は長年知り合いの
反原発学者に近づき、小声で福島の要望を伝えた。「わかりました。次からは被
災者でなく、被害者と発言しましょう。」と快諾された。
4.2年半前の東電福島原発事故以降、各種の報道で、いくつも不思議な現象が
散見された。たとえば、その一つ、元神戸大学石橋克彦氏の「原発震災」の単語
が全くマスコミで使われなかったこと。
前々から 石橋克彦名誉教授が最初に指摘して新しく命名された原発震災。そ
れが事故前まではある程度使われていたのに、いざ原発事故が発生すると、どの
TVもどの新聞もこの「原発震災」の単語を使わなかった。そらおそろしい気が
した。日本のどこかで、ヤミの力が全国のTV、新聞報道を「統制」しているの
ではないかと。
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┗■2.「脱原発テントと再稼働阻止を考えよう!」大激論会
| 9月7日(土)の「スペースたんぽぽ」は・・・
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爆笑!テント裁判の『被告人』正清さん&似ていないのに経産省に誤認された
Aさん、テント応援団の木村結さんなど多彩なゲストをお招きして、車座でお話
を伺いながら、再度原発ゼロの日とテント追い出し裁判について共に語り合いま
しょう。
日 時:9月7日(土)18:00から20:30
(18:00から1時間程度ドキュメント上映)
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
主 催:たんぽぽ舎・経産省前テントひろば応援団
※終了後1時間程度交流会予定 (5Fたんぽぽ舎で)
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┗■3.お薦め書籍 「原子力ムラの陰謀」朝日新聞出版
| 今西憲之+週刊朝日取材班 1700円
└──── 工藤わかめ(たんぽぽ舎ボランティア)
ついに出ました!待望の「もんじゅ・西村事件」についての本です。
1996年1月13日早朝、当時 動燃総務部次長の西村茂生さんが自殺。こ
れによって前年1995年12月に起こった「もんじゅ」事故は、動燃のビデオ
隠しなどに対する世間からのバッシングを逃れて、急速に終息しました。しかし、
西村さんの死は謎が多く、これを遺族の西村トシ子さんが裁判に訴え、17年間
にわたって追及し続けたのです。裁判は敗訴となりましたが、事件が終わったわ
けではありません。西村茂生さんは膨大な資料を持っていて、それをトシ子さん
が保管していました。それには原子力ムラの数々の不正の記録があったのです。
資料を読み解き、裏付の取材をし、原子力ムラの驚くべき陰湿な体質を暴露し
たのがこの本です。もんじゅ・西村裁判を応援する会に関わってからというもの、
事件が怪奇で、説明してもなかなか分かってもらえず、わかりやすく書かれた本
があったらと思っていました。
しかし、事件についてわかりやすくなど話すなどということは到底ムリなこと
だったと、この本を読んでわかりました。選挙への介入、反対派への嫌がらせ。
反原発の運動に参加してきた人であれば、こういうことがあると、ある程度はわ
かっています。しかし、この本に書かれたことを読めば、「ここまでやるか。」
と呆れかえってしまいます。
しかも、原子力ムラの住人には反省の色など、どこにも感じられません。まさ
にこのことが、東電福島第一原発事故を引き起こすことになっただろうと思うの
です。是非、ご一読ください。
プロローグ 「3.11福島原発」の序曲
それは「もんじゅ」事故から始まった
第1章 ウランの里「人形峠」で行われた戦慄の住民思想調査
第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く
第3章 梶山静六を大臣に押し上げた原子力ムラ組織ぐるみ選挙
第4章 科学技術省が指示したNHKへの「やらせ抗議」
第5章 プルトニウム輸送船「あかつき丸」の日米密約
第6章 動燃「工作」体質の起源
第7章 「もんじゅ事故」前夜の「安全神話」
第8章 もんじゅ事故隠蔽極秘記録と西村氏「怪死」の真相
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆ もんじゅ維持 195億円 文科省概算要求 総額1兆円超に
文部科学省は来年度予算の概算要求で、日本原子力研究機構の高速増殖炉
「もんじゅ」維持管理・安全対策費用として195億円を盛り込んだ。今年度まで
に投じられた予算は9830億円で、予算案が通れば1兆円台に突入する。もんじゅ
は1995年のナトリウム漏れ事故以降、ほとんど稼働していない。(中略)
運転再開の見通しは立っておらず、運転再開費用の要求を見送った。一方、点
検項目を増やすために点検費用を今年度の56億円から26億円増の82億円とした。
(8月31日朝日新聞より)
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┗■5.テント日誌 8月29日(木)経産省前テントひろば719日目
| サラリーマン風の男の方が信号待ちの間にカンパをしてくれたのは
| 嬉しかったです。きっと隠れ反原発の人も多いのでしょうね。
└──── (I.K)
テントに向かう地下鉄で若い女性が席を譲って下さった。ありがとう!といっ
て座ってから彼女のバックに妊婦さんのバッジがついているのに気がついてびっ
くり!それを指差して大丈夫?と聞く私ににっこりうなずいたのを見て、今更、
断るのもと思い座り続けた。心の中で元気な赤ちゃん産んでね。あなたの赤ちゃ
んのためにも脱原発頑張るから・・・・と言いながら温かい気分でテントに着き
ました。
テントではKさんが貰ってきたうちわにNONUKESのシールを貼って道行く人に
渡していた。今日もまだ残暑が厳しかった。
通りがかった中年の男性、「このまま原発を動かしていたら日本はおしまいに
なるよ!自民党に勝たせすぎた国民が悪い」と言って去りました。そう思うなら
一緒に反原発運動に参加してくれれば良いのに!
午後には「会員になりたいのだけれど」と言う男性も来て下さったので記名し
ていただきチラシをお渡ししました。サラリーマン風の男の方が信号待ちの間に
カンパをしてくれたのは嬉しかったです。きっと隠れ反原発の人も多いのでしょ
うね。
黙ってテントの写真を写していた男の方、反原発なのかな?と思っていたら
「くそ婆ぁ!死ね!などと」と悪態ついて去っていきました。一見普通に見えた
人なのにチャント話が出来ないのですね。悲しい!
1時半過ぎには国連の藩事務総長の発言に対して抗議しろ!と右翼の街宣車が
数台外務省にやってきました。外務省前警備の警官数名がテント前にも来てくれ
て心強かったです。街宣車は外務省を二回りして大声を上げただけで引き上げた
のでほっとしました。
9月11日(水)「怒りのヒューマンチェーン」
◆午後3時~5時/経産省前座り込み・抗議集会《福島と全国原発立地からの
参加者中心に》
◆午後6時半~7時半/テント・経産省前1分間スピーチ
◆午後7時半~/経産省包囲・怒りのヒューマンチェーン
9月12日(木)「テント裁判第3回口頭弁論」
◆午後1時~/東京地裁前集合・抗議集会
◆午後2時第三回口頭弁論(東京地裁103号室法廷)
◆午後4時~報告集会(参議院議員会館講堂/発言 神田香織・河合弘之・渡
辺ミヨ子他)
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