焼却施設 爆発 鮫川村連絡会ニュースNo.6 緊急号 本稼働後わずか9日目―起こるべくして起きた事故
- 2013年 9月 1日
- 交流の広場
- 鮫川村連絡会ニュースNo.6 緊急号
8月29日午後2時半頃、焼却炉の主灰を移すコンベアを覆うパイプが大音響とともに3mにわたって大きく破断しました。
使われている焼却炉(回転床炉)は特殊なタイプで、国内での実績がほとんどなく、これまでにもトラブル続きで破たんするなどして、現在稼働しているのはわずか1~2箇所とみられます。
調べた結果この焼却炉は様々な点で危険性が高いことが分かり、当会は再三反対してきました。福島第二原発で焼却炉の運用にあたっていた元東電社員は「まるでオモチャだ。こんな炉は1年も経たずにぶっこわれる」 と指摘していましたが、稼働直後に現実となってしまいました。(次ページに詳細-下記の東京新聞記事に詳細)
国、村の危機対応は適切だったのか
-事故直後、国と村はどのような緊急対応をしたのでしょうか?
-住民を被ばくから守るため、十分な役割を果たしたでしょうか?
-残念ながら、落第点と言わざるをえません。
*爆発が起きた時、ただちに住民に通知し避難誘導しましたか?
**なぜ爆発が起きたのか、何らかの説明をすべきではないでしょうか?
***数日経った今も新聞、テレビでその点が伝えられないのはなぜでしょうか?
****議員や監視委員会は住民の安全を守るためにどのような役割を果たしましたか?
人の生命を軽視するな!
村は住民から爆発があったと通報を受けましたが、ただちに防災無線等で住民に伝え、避難させることをしませんでした。
爆発したら一刻を争います。まず爆発したことを知らせて避難誘導する。そして安全が確認されたら解除する。が原則であるはずです。それすらできないのであれば、危険な炉を動かす資格はありません。
原発事故当初、国は「放射能はもれていません」と説明しながら、実際には大量の放射性物質が放出され国民が被ばくさせられました。特に北西方面に避難した人やそこにとどまっていた人々の浴びた線量はすさまじい量だったのです。国民を騙して避難させずに被ばくを強いた国家犯罪といえます。
今回、環境省と業者は、空間線量が上 がらなかったと村に伝え、村はこれを受けてただちに住民に伝えることをしませんでした。もしあとになって、環境省の伝達が誤り・偽りだったとしたら?今回もしも大量の放射性物質が飛散しており、住民が被ばくしていたら?どうやって責任をとるのでしょうか。
今回の事件で、国のみならず村も、住民を被ばくから守る意識がきわめて希薄なことが露呈しました。
このような危険な炉を再稼働すれば、さらに重大事故が起きるのではないでしょ
うか?人々を被ばくさせたらあやまってすまされる問題ではないのです。
国と村は、絶対安全としていた施設が爆発したこと、また住民に第一報を伝えな
かったことへのお詫びと釈明を鮫川村と隣接市町で早急に行うべきです。
鮫川村焼却炉問 題連絡会
東京新聞記事 2013年2月5日 (下記のリンクからコピー&ペースト)
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