連帯・共同ニュース 第80号・第79号
- 2010年 10月 21日
- 評論・紹介・意見
- 9条改憲阻止の会
2010年10月20日 第80号
[注文の多い料理店]ではないが盛りたくさんの集会
■ テレビは紅葉の美しい山々を映している。お馴染みになった「旅番組」を見るともなしに見ているのだ。連日の猛暑に秋はくるのだろうかといぶかっていた日々がウソのようにもう紅葉の季節になっているが、テレビのシーンから子供のころ過ごした故郷の山々が自然と思い浮かぶ。まだあの小山は残っているのだろうかとこころは帰って行く。何かにせかされるような日常ではあるがこんなときはつかの間であれほっとする気分になっている。それぞれに過ごしている週末と思われるが盛り沢山の集会もある。「9条改憲阻止の会」が協賛団体として参加しているものもあれば、会員が活躍しているものもある。集会の案内をしたい。
■ 10月22日(金)「普天間基地撤去・辺野古移転阻止、知事選勝利をめざす大集会」(伊波洋一・宜野湾市長講演)18時30分~20時30分、場所:文京区区民センター3A。沖縄知事選も近くなってきた。政府―民主党の対応をめぐる報道がいろいろと飛び交うが、仲井真現知事と伊波現宜野湾市長の一騎打ちになる公算が大である。僕らは伊波氏の勝利をめざしたい。そして普天間基地撤去・辺野古阻止という沖縄地域住民の声が不動のものであることを示してもらいと欲している。僕らのできることは限られているがこの集会から選挙支援を一歩でも進めたい。
10月23日(土)「映像とシンポで日米安保体制と沖縄の自己決定権を考える」18時~21時、場所:文京区民センター3A。沖縄の自己決定権についてのシンポを中心にした集会。沖縄と本土の歴史的関係を踏まえ、琉球弧の自己決定権と言う沖縄問題の根本に迫る熱い討論が期待される。
10月24日(日)は幾つかの集会がある。「ペシャワ―ルの会中村哲医師講演会」時間:18時30分開場19時開演、場所:京葉銀行文化プラザ音楽ホール。入場料1000円。アフガンでは戦火の最中に100年に一度の大洪水に見舞われた。60万の命の水が危ないと言われる今、現地で奮闘する中村医師の講演。アフガン戦争の現地で問われているものへのずっしりした答えがここにはある。「沖縄―グアムから米軍基地を問う」時間:13時~16時30分、日本キリスト教会館4F(早稲田)。デモクラシー・ナウ!ジャパンなどが協賛団体だが、9条改憲阻止の会も参加している。この他に関西では「このままでええの?!日本と世界。反戦・反貧困・反差別共同行動IN京都」13時30分円山公園・野外音楽堂がある。さらに、「街に出よう!検察・検察審の横暴に抗議しよう!」 という小沢一郎の強制起訴決議に反対するデモもある。 (文責 三上治)
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2010年10月19日 第79号
10月30日(土)「9条改憲阻止の会」総会に参加を!
■ 時間感覚は人によって異なるのかもしれないが、総じて速くなっていると実感しているのではないだろうか。僕らの前には次々と事件が生じる。本当は事件化された情報の消化にせっつかれていてそれだけ時間の感覚が速められているだけではないか。そして、同時に他方では時間によって簡単には変わらないものも見えてくる事がある。長い歴史的な流れの中で見定めることも発見できるのである。僕らの「9条改憲阻止の会」の歩みもある意味では時代の動きに翻弄されるように変化し、必死でそれに追いつこうとしてきた。自民党の憲法改定の動き、あるいは国民投票法案への対応から沖縄の普天間基地撤去―辺野古新基地建設阻止への道はそれを物語っている。他方で、憲法9条や憲法の問題は背後に退くようにみえながら、その意味や価値はよく自覚されるようになってきてもいる。「9条改憲阻止の会」は9条の改定に反対することを課題として出発したが、現実の課題に対応する中でその課題は後景に押しやられているようにみえるが、この課題は他方で以前よりもその重要性が認識されている。9条改憲阻止という課題はスローガン的に目立たなくても無意識も含めてその重要さの意識は深まっているのである。
■ かつて沖縄の人々は日本の非戦条項を持つ憲法のもとに復帰するのだと言われた。だがその当の日本(ヤマト)では憲法は空洞化し、9条も解釈改憲の下で実質的には外堀を埋められるように進行し、首の皮一枚で残っているような様相を呈してきた。沖縄の人々の失望とそれゆえの反骨的精神の高まりはこの状況に深く規定されている。首の皮一枚のような憲法9条の力は意外としぶといし、簡単には切られない。背後に沈黙せる人々の声と意志の支えがあるからだ。僕らは沖縄の人々の行動と声に結び付きながら、日本の憲法9条の基盤を保守し発展させなければならない。沖縄の人々の失望を希望にかえることは僕らが沖縄の人たちに希望を抱くことと相等しいはずである。僕らは依然として、いや以前に増して憲法9条を意味と価値を認識し、それを浸透させる闘いをゆったりとした展望の中でやろう。
■ 週末になると集会が目白押しでありその意味で「9条改憲阻止の会」総会も出にくいかも知れない。でも,年に一度の総会はこの会にとっては重要である。この何年間かの歩みを振り返りながら、これからのことを討議しよう。10月30日(土)9条改憲阻止の会総会。時間;13時。
場所:早稲田キリスト教会館4F。是非参加を。 (文責 三上治)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion180:101021〕
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