狭山事件弁護団、新証拠を東京高裁に提出
- 2013年 10月 18日
- 時代をみる
- 中山武敏狭山事件裁判
私が主任弁護人をしている狭山再審事件の新証拠を昨日提出しました。
TBSがテレビ報道し、インターネットでも紹介されています。
下記クリックすれば観られます。
今朝の東京新聞も報道しています。
10.31日午後1時からは日比谷野音で集会が開催されます。
当日の17時25分からは日本教育会館で
「SAYAMAみえない手錠をはずすまで」の完成上映会が開催され、
落合恵子さん(作家)、やくみつるさん(漫画家)のトークイベントも
あります。
狭山事件弁護団、新証拠を東京高裁に提出
TBS系(JNN) 10月17日(木)17時44分配信【動画】
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2032614.html
狭山事件弁護団、新証拠を東京高裁に提出
50年前、埼玉県で女子高校生が殺害された狭山事件で、冤罪だとして、
裁判のやり直しを求めている元被告の弁護団が17日、新たな証拠を東京
高裁に提出しました。
事件は1963年5月、埼玉県狭山市で当時16歳の女子高校生が殺害され
たもので強盗殺人などの罪で無期懲役が確定し、服役した石川一雄さん(74)
が無実を訴え再審の開始を求めています。
弁護団が提出した新証拠は、検察から開示を受けた50年前の「手拭い」に
関する捜査報告書などです。被害者の手を縛った手拭いは、現場近くの米穀店
が得意先に配った165本のうちの1本で、事件後、警察は、石川さん宅に
この手拭いがある事を確認しており、弁護団は、「手拭いがあったこと自体、
石川さんが無実である証拠」としています。
しかし、検察側は47年前、捜査にあたった検事が法廷で「警察が石川宅に
行く前に、TBSテレビがその犯行に使われたと同種類の手拭いをテレビで
放送した」「石川が本当に家にあったものを犯行に持っていったとすれば、
石川の家には無い訳ですから、後でどこからか都合したんじゃないか」と、
石川さん側がニュースを見たあと、アリバイ工作をした可能性などを証言、
確定した判決でも、この証言に添う形で、「石川さんの家族が工作した疑
いが濃い」と認定されました。
17日の会見で弁護団は、新たに明らかになった捜査報告書によると、警察が
石川さん宅の手拭いを確認したのは事件発生5日後の5月6日の昼の午後0時
20分である。TBSが手拭いのニュースを報じたのは同じ日の昼ニュースの
正午過ぎだとして、「ニュース放映後、わずか17分以内に、手拭いを他から
入手することは不可能だ」と、検察官の証言に疑問を投げかけ、確定した判決
には合理的疑いが生じたと主張しました。
TBSテレビは、今年9月、弁護団から弁護士法に基づく照会を受け、50年
前のニュースを調べました。ニュース映像は残っていませんでしたが、放送後に
記入する「編集記録」と呼ばれる冊子の5月6日の昼ニュースにおいて、「米屋
の配った手拭い」との項目タイトルがあった事から、「そのニュースを放送した
ものと判断される」と文書で回答しています。(17日16:49)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye2420:1301018〕
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