「原発ホワイトアウト」著者インタビュー
- 2013年 10月 29日
- 交流の広場
- ootomi akira
電気代不払いタイムス The TEPCO Unpaid Times
2013年10月27日号 転送/転載/拡散歓迎
必読! これが話題の「原発ホワイトアウト」の著者へのインタビューだ!
まだ読んでない人は、書店・図書館に急ごう!
> 国民にとって電気料金は税金と同じ重みがあり、税金並みの透明性が欠かせない。
> 「上層部ほど電力業界にねじ曲げられている。退職後の天下りポストが欲しい
> というのもありますが、一番の理由は出世です。これは本には書きませんでし
> たが……」
> 毎週末、首相官邸や霞が関で行われる脱原発デモ。彼らの声は庁舎の窓越しに
> 若杉さんにも聞こえている。
> 「デモをいくらやっても原発推進の流れは止められない。電力業界、役所、政
> 治家のモンスターシステムを内部から変えない限りは」との思いが深まる。
特集ワイド:「内部告発小説」の現役官僚に聞く 「再稼働いいのか」問いたい
毎日新聞 2013年10月22日 東京夕刊
■「日本の原発は世界一安全」はウソ
■政界への献金「モンスターシステム」
■電力業界に冷たい職員のチェックリスト
ナゾの覆面作家が現れた。若杉冽(れつ)さん。現役のキャリア官僚である。
9月に出版した小説「原発ホワイトアウト」(講談社)で、原発再稼働にひた走
る経済産業省と電力業界、政治家を結ぶ闇のトライアングルを描き霞が関からの
「内部告発」として波紋を広げている。本人に胸の内を聞いた。【吉井理記】
東京都内の料理屋に現れた若杉さん、もちろん覆面姿ではなく霞が関の住人特
有の、特徴に乏しいスーツ姿だ。「尾行対策にね、後ろを気にしながら道をあち
こち変えて。時間かかっちゃいました」。ささやきながら腰を落ち着け、ようや
く表情を緩めた。
東京大法学部卒、国家公務員1種試験合格、霞が関の省庁勤務--公にされた素
性はこれだけだ。もちろん執筆は役所には秘密。近親者にしか明かしていない。
小説は参院選で政権与党が大勝するところから始まる。電力業界の政治献金で
飼い慣らされた与党政治家と業界幹部、両者と軌を一にする経産官僚が原発再稼
働に向けて暗躍する姿を縦軸とし、役所のあり方を疑問視する若手官僚の抵抗、
原発テロ計画といったエピソードが横軸として交錯していく。「柱の部分は私の
知る事実がベース。役所では表立って話題にしませんが、裏ではみんな『詳しす
ぎる。作者はだれだ』と大騒ぎです」。静かに笑う。
リスクを冒してまでなぜ執筆を? 「現実世界は原発再稼働に向けて着々と動
いています。一方で私は、電力業界のずるさや安倍(晋三)首相の言う『日本の
原発は世界一安全』がウソなのを知っている。私は公僕です。そうした情報は国
民の税金で入手したとも言える。もちろん国家公務員として守秘義務もある。だ
から小説の体裁を借りて『みなさん、このまま再稼働を認めていいんですか』と
問いかけたかった」。声が知らず知らずのうちに高くなり、テーブルに広げた著
書を何度かたたいた。
「電力業界のずるさ」の最たるものが、若杉さんが「モンスターシステム」と
呼ぶ巨大な集金・献金システムだ。作中で描いた構図とは--。
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http://mainichi.jp/feature/news/20131022dde012040012000c.html
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