柏崎刈羽の再稼働審査は既に実施中!
- 2013年 11月 6日
- 交流の広場
- 木村雅英
秘密保護法案対策で忙しいと思います(私も今朝FAXしました)が、
以下、ご参考に。
柏崎刈羽の再稼働審査は既に実施中!
再稼働阻止全国ネットワーク 木村雅英
既報でご存じの方も多いかもしれないが、原子力規制庁では、
「柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の関する新規制基準適合性審査の進め方に係る意見交換(1)」が10月11日に実施され、その後「柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング」が15日から既に計8回(または9回)も実施されている。(資料1参照)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/shinsa/kk67.html
10月15日には、規制庁新基準適合性審査チームから18名、東電25名が出席して、再稼働申請について広範な「ヒアリング」が実施された。その議事要旨を資料2に示す。
それにしても、東電が再稼働申請を出した時には更田委員が「1Fと柏崎刈羽を、あれはあれ、これはこれと別にして考えるわけにはいかない」と話してあたかも再稼働審査は実施しない姿勢を示し、10月4日に池田規制庁長官が広瀬東電社長と会って汚染水対策について厳しい話をし、10月28日に田中規制委員長が広瀬社長に会って「東電にドラスチックな改革を要請した」と報道され、あたかも柏崎刈羽の再稼働審査をするはずがないとの演出をしておきながら、実際にはこのかんに規制庁と東電とで10回も密室で協議していたのだ。
確かに、規制委員が参加する審査会合ではまだ協議していないようだが、逆にそれ故に規制庁と東電とが頻繁に秘密会合をしているのだ。
原子力規制委員会・規制庁が、フクイチ事故を起こした東電に対しても再稼働の審査に熱心であり、世論と余りにも遊離した組織であることを象徴的に現わしている。
規制委・規制庁に強く抗議したい。
資料1(事業者との審査ヒアリング概要・資料)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/shinsa/kk67.html
被規制者等との面談概要・資料
平成25年10月28日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(8)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:60KB】 資料【PDF:956KB】資料【PDF:84KB】
平成25年10月24日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(7)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:79KB】 資料【PDF:1.1MB】 資料【PDF:133KB】 資料【PDF:235KB】
平成25年10月23日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(6)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:89KB】 資料【PDF:249KB】
平成25年10月22日
件名 柏崎刈羽発電所6、7号機の地震等に係る新基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(1)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:109KB】 資料【PDF:2.5MB】 他4資料
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(5)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:95KB】 資料【PDF:899KB】
平成25年10月21日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(4)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:85KB】 資料【PDF:2.2MB】
平成25年10月17日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(3)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:61KB】 資料【PDF:432KB】
平成25年10月16日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(2)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:123KB】 資料【PDF:1.3MB】
平成25年10月15日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関する事業者ヒアリング(1)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:107KB】 資料 【PDF:2.5MB】 資料【PDF:444KB】
平成25年10月11日
件名 柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の関する新規制基準適合性審査の進め方に係る意見交換(1)
被規制者 東京電力(株)
議事要旨 議事要旨【PDF:74KB】
資料2(第1回ヒアリングの議事要旨)
http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/tekigousei/shinsa/data/kk67/mendan/20131015_01giji.pdf
1.件 名「柏崎刈羽原子力発電所6,7号機 新規制基準適合性審査に関す
る事業者ヒアリング(1)」
2.日 時:平成25年10月15日(火) 18時00分~20時10分
3.場 所:原子力規制庁 8階会議室C
4.出席者:
原子力規制庁
(新基準適合性審査チーム)
山形管理官、宮本調整官、青木企画官、天野課長補佐、細野安全技術調査官、沖田安全審査官、林田施設係長、熊谷安全審査官、猪俣安全審査官、本多管理官補佐、上野原子力保安検査官、深沢原子力規制専門員、上原原子力規制専門員、川崎原子力安全専門職、柏木原子力安全専門職、江嵜原子力保安検査官、伊藤技術参与、薄井廃止措置専門官
(独)原子力安全基盤機構 耐震安全部 審議役 他2名
東京電力株式会社 姉川常務執行役 他25名
5.要旨
(1)東京電力から柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉原子炉設置許可変更申請の概要について、説明がなされた。これに対し、原子力規制庁から以下の点について指摘を行った。
○想定される自然現象について年超過確率を10-4としている理由を説明すること。
○溢水、火災、竜巻等の防護対象の選定の考え方について提示すること。
○自然現象の対策について体制の考え方を提示すること。
○静的機器の信頼性の考え方について提示すること
○1号炉から5号炉のプラント状態に関する前提条件を示すこと。
○津波の遡上による浸水予測、浸水対策について示すこと。
○防火帯の設定箇所を示すこと。
○機器、建築、土木設備に係る耐震設計の基本的考え方を示すこと。
○新規制基準施行に伴う緊急時対策所の改善策について示すこと
○耐圧強化ベント、フィルタベント、代替フィルタベントの運用方法を示すこと。
○復水補給水系について、複数の重大事故等対処設備として兼用しているが、共通要因による機能喪失の可能性について説明すること。
○PRAの実施状況について説明すること。
○接続口の位置、可搬型設備の保管場所、海水取水位置を示すこと。
○大規模損壊時の対応について説明する。
6.その他
提出資料
・柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉原子炉設置変更許可申請の概要
・柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉提出予定資料(プラント関係)一覧
以上
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